11/18もんじゅ西村裁判・ビデオ上映と西村トシ子さんのお話(いろりばた会議)

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 《環境と原発問題の学習会『第152回いろりばた会議』のご案内》
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■テーマ
『もんじゅ西村裁判・新作ビデオ上映と西村トシ子さんのお話』

●日 時:2010年11月18日(木) 18:30開場、18:45~21:00
●会 場:たんぽぽ舎会議室

《内 容》
(1)ビデオ上映「西村茂生(しげお)さんはなぜ亡くなったのか」
(仮題)(約30分、もんじゅ西村裁判を応援する会制作)

(2)お話:西村トシ子さん(裁判原告)

 ■今年、1995年のナトリウム漏洩事故以来14年半の時を経て
 もんじゅの運転が再開されました。
 しかし8月の燃料交換作業中に炉内中継装置を落下させ、その
 調査もままならず、もんじゅは今破綻の目前まで来ています。

 1995年当時、ナトリウム漏洩事故のビデオ隠し事件を調査する
 中で命を落とした動力炉・核燃料開発事業団(動燃)の社員が
 いました。西村茂生さんです。
 今回のいろりばた会議は、故・茂生さんの妻であり裁判を
 闘っている西村トシ子さんのお話をお聞きします。
 
 ■1995年12月8日、動燃(現・核燃料サイクル開発機構)の高速増殖炉
 原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で原子炉の熱を取り出す二次冷却
 系配管から冷却剤のナトリウムが漏れる事故が発生した。
 のちに動燃は現場を撮影したビデオを公表したが、20日になって
 これが編集されたものと分かった。さらに22日には科技庁の強制
 立ち入り調査によって、公表ビデオ以前に撮影されたものを動燃が
 隠していたことが分かった。また、現場への立ち入り時刻について
 の科技庁への虚偽報告も明らかになった。

 翌年1月12日の記者会見で、動燃本社はビデオ隠しに関与していた
 ことを認めたが、その経緯については不明な点が多く、動燃側は
 追加調査を約束した。
 ところが翌日、ビデオ隠蔽について、社内調査を担当し、その記者
 会見に出席していた総務部次長・西村成生さん(当時49)が宿泊先の
 ホテル敷地内で倒れているのが発見され、のちに死亡が確認された。
 新聞などでは「自殺」と報道されている。

 ■西村茂生さんの妻トシ子さんは、その後、ホテルや病院、警察を
 回ったり、動燃の理事長に手紙を出したりして、真相究明を試みたが
 かなわなかった。
 
 そして、2004年10月13日、核燃料サイクル開発機構に対し、雇用主と
 して安全配慮義務に違反したとして約1億4800万円の損害賠償を求める
 訴訟を東京地裁に起こした。
 2007年5月20日、東京地裁で西村さんの訴えは退けられ、控訴。
 2009年10月29日、東京高裁で控訴棄却の判決。
 そして2010年上告し、現在最高裁で係争中です。

 西村成生(にしむら・しげお)氏の死には不自然な点が多々あります。

 ■西村トシ子さんは語っています
 「幸いにも、この裁判を通し、元理事長含め、日本原子力研究開発機構
 (旧動燃)側の7名の証人を法廷に引きずり出し、重要な証言を得る
 ことができました。しかし、彼らは保身のためにウソ吐き続け、
 真実をほとんど語ることはありませんでした。
 判決文は彼らのウソの証言を元に作成され、さらに警察のウソの調書を
 丸写ししたような内容でした。
 結局、7年の歳月をかけても判決文に真実が記載されることはありま
 せんでした。よく「司法の危機」といったことがいわれますが、
 それはこの裁判でも同様です。
 …裁判に関しては、いまでもいろいろな思いが私の中にはあります。
 前述したように、まだ裁判は係争中です。最高裁判決は、ひとつの
 区切りとして、どんな結果が出ても受け止めるつもりですが、
 私の胸の中にある疑念と無念が変わることはありません」

皆様のご参加をお待ちしております!

★参加者よりの発表、資料の持ち寄り、参加歓迎です

●資料代:800円
●共 催:もんじゅ西村裁判応援する会、いろりばた会議
     連絡先:たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035

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