【2022年7月9日(土)から12月25日(日)】東京アートミュージアムより展覧会のご案内

東京アートミュージアムより展覧会のご案内です。

 

弊館では、版画展「 版画の〈うつす〉 」を開催いたします。

つきましてはご取材ご掲載の程よろしくお願い申し上げます。

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版画の〈うつす〉

うつす。漢字では「写す」「映す」「移す」などと表記して、各々で意味が異なります。「写す」は「文書・絵などを元のとおりに書き取る」、「映す」は「反射や投影などによって物の形や姿を他の物の表面に現す」、「移す」は「位置や地位を変える」といった意味で用いられます。しかし、言葉を使おうとすると、どの漢字をあてるべきか迷うことが多々あります。実際には、これらは明確に切り分けられないところがあるのです。それは〈うつすもの〉と〈うつされるもの〉の関係が、微妙なニュアンスの違いをもちながら、多様に絡まりあっているからだと思われます。

美術作品の場合、抽象的であれ具象的であれ、観念的であれ実在的であれ、定着されたあるイメージ(像)が視覚的に伝えられることになります。このイメージを生み出し、定着させる方法はアーティストごとにさまざまであり、それが美術表現の豊かな広がりをつくりだします。〈うつす〉の多様性はこの豊かさに導かれるものと言えます。特に版画技法を用いる表現では、〈うつす〉の多様性はさらなる展開を見せることになります。技法のもたらす制約や版元(プリンター)との関係が表されるイメージにフィードバックされるからです。

本展に出品される五人のアーティストは、いずれも、絵画や彫刻などを手がけてきた作家であり、版画を中心に制作を行ってきたわけではありません。だからこそ、ここでの〈うつす〉の意味はより重層的になります。1枚の版画のなかに見られる〈うつす〉の多様な意味を考えることから、「版画を見ること」と「版画を通して(何かを)見ること」の面白さを発見していただければと思います。

藤井 匡 / 美術評論家、東京造形大学教授

展示作家:

若林 奮  WAKABAYASHI Isamu (1936-2003)

彦坂尚嘉  HIKOSAKA Naoyoshi   (1946-   )

堀 浩哉  HORI Kosai     (1947-   )

辰野登恵子 TATSUNO Toeko     (1950-2014)

舟越 桂  FUNAKOSHI Katsura   (1951-   )

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会  期:2022年7月9日(土)から12月25日(日)

開館時間:11時~18時30分(入館18時まで)

休  館  日:月・火・水曜日、夏期休館 8月12日(金) – 14日(日)

入  場  料:一般 500円 / 大高生 400円 / 小中学生 300円

会  場:東京アートミュージアム

 

主催:東京アートミュージアム

企画:一般財団法人プラザ財団

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若林 奮

彦坂尚嘉

堀 浩哉

辰野登恵子

舟越 桂

 

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東京アートミュージアム

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