◎日時 2012年 12月2日(日)
(開場 12:30)開会13:00──終了16:00(予定)
◎会場 東京・水道橋「在日韓国YMCAアジア青少年センター」9階国際ホール
千代田区猿楽町2-5-5 TEL.03-3233-0611
(JR水道橋 徒歩5分/地下鉄神保町 徒歩7分)
http://ymcajapan.org/ayc/hotel/jp/
◎内容
■報告 チェルノブイリ現地視察レポート 当NPOから
■基調講演 高橋哲哉氏「犠牲のシステム──フクシマ」
■パネルディスカッション
「原発告訴とこれからの福島支援」
佐藤和良氏+高橋哲哉氏+神田香織
◎参加費 NPO正会員・賛助会員 500円
一般 1,000円
※当日の参加も可能ですが、会場の都合で、事前予約を受け付けています。
氏名・参加人数・会員/一般の別をご記入の上、
専用メールアドレス 121202@support-fukushima.net
または、
ホームページ http://www.support-fukushima.net/ のエントリーフォームから
お申し込みください。
FAX. 045-392-8043 でも受け付けています。
※場所がわかりにくいので、チラシ裏面または青少年センターホームページの地図
を参照してください。
※終了後の懇親会も予定しています。
案内のチラシは、
http://support-fukushima.net/contents/121202event_dl.pdf からダウンロード
できます。
【イベント趣旨から】───────────────────────────
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未曾有の大事故を起こしたにもかかわらず、東京電力の社員はおろか、関係省庁
の役人、委員の誰ひとりも起訴・逮捕されていない福島原発事故。これこそ「未曾
有」の事態というべきです。
想定外の津波だったから責任は問われないとでもいうのでしょうか。自然条件の
検証が不十分なまま原発を動かし、かつ安全管理を怠ってきた責任はどうなるので
しょうか。そもそもこの地震列島で原発を稼働させるという政策そのものが、いわ
ば「未必の故意」というべき大犯罪なのではないでしょうか。
責任所在を明確にすることと、被災地復興を進めることは表裏一体・不可分のも
のです。事故をなかったことにしようとでもいう昨今の風潮を許さず、為政者・企
業の責任を明確にしたうえで、より効果的な被災地支援を考えていくことが、私た
ちの課題です。
そもそも日本という国では、「人間の責任」「政治の責任」ということが曖昧に
語られてきた傾向があります。アジア太平洋戦争を招いた軍国主義の責任を問う裁
判は、日本人の手によってではなく、占領軍によって行われました。戦地における
虐殺行為や「慰安婦」など戦時性暴力の問題も、十分に検証され、裁かれたとはい
えません。
戦後もまた然り。例えば、米軍の本土進攻を防ぐ盾となったにもかかわらず、い
やそれゆえに、沖縄は戦後一貫して在日米軍基地に蹂躙されたまま。基地米兵によ
る暴力事件が頻発しても、本土の人々の多くはそれを見ないふりをしています。
こうした無責任体質はどこから生まれたのか。
ホロコーストや靖国神社などを例に、哲学や倫理の問題として「歴史と責任」を
考え続けてきた哲学者に高橋哲哉氏がいます。幼少期を双葉郡富岡町(福島第二原
発立地町)などで過ごし、高校は県立福島高校の出身です。「3.11」以降は原発事
故についても積極的に発言し、今年1月に刊行された『犠牲のシステム──福島・
沖縄』(集英社新書)では、共同体の利益のために誰かを「犠牲」にするシステム
が存在すること、そのシステムに取り込まれる形で原発立地市町村があることを指
摘し、その犠牲を強いるシステムを打破しない限り、人々の真の意味での自立はあ
りえないと説いています。
一方で、いま、事故の被災者とそれに連帯する全国の人々によって、福島原発事
故の責任をただす告訴が取り組まれています。11月1日現在で告訴人は1万人を突破
しています。この福島原発告訴団の副団長を務めるのが、いわき市議会議員の佐藤
和良氏です。彼もまた福島第二原発立地の楢葉町の生まれで、県立磐城高校時代に
三里塚空港反対闘争に取り組み、高校を退学処分になったという経歴の持ち主。
1988年から脱原発福島ネットワークに参加し、東京電力との闘いはゆうに四半世紀
に及びます。
今回のイベントでは、高橋、佐藤の両氏を招き、講演をいただくと共に、原発告
訴を含む福島の脱原発の闘いの現状、そしてこれから求められる被災地・被災者へ
の支援策について考えていきます。
みなさまのふるってのご参加をお待ちすると共に、本イベントの案内をご友人・
ご家族のみなさまにお知らせいただきたくお願い申し上げます。