申込み:https://forms.gle/ryGDLEjtzFHr8yvX7
福島原発事故後、政府は「安全な被ばく量はない」という当たり前の事実を否定して「放射線安全神話」を流布し、20mSv帰還強要、区域外避難批判、汚染水海洋投棄など、被ばく受け入れを迫ってきました。それらの基礎となったのが、「100mSv安全論」です。100mSv以下の健康リスクを証明したさまざまな論文に、「専門家」を動員して「証明されていない」と難癖をつけ、「100mSv安全論」を押し通してきました。
しかし昨年8月、米英仏3国・核施設労働者のがん死亡調査(INWORKS)の調査期間を延長した結果が発表されました。50mSv*未満の低線量でもがん死亡リスクが高まること、リスクは原爆被爆でも原発などでの被ばく労働でも変わらないことが明らかになりました。もはや「100mSv安全論」は完璧に否定されたのです。
INWORKSの成果を、被ばく労働者の労災認定に活かす動きが始まっています。
白血病は年間5mSv以上被ばくしていれば被ばく労災と認定されますが、被ばく労災申請の6割を占める固形がんは累積100mSv以上が労災認定基準とされ、認定率はわずか14%です。これは明らかに異常であり、ヒバク反対キャンペーンなど被ばく労働者支援団体は厚労省に対し、労災認定基準の見直しを求めています。厚労省は専門家会議でINWORKS論文を検討するよう求めると回答しています。
5月21日の被ばく学習会では、チェルノブイリや福島の被ばく者を支援してこられた医師の振津(ふりつ)かつみさんにINWORKS論文を紹介していただきます(振津さんが書かれた紹介記事はこちら)。また、ヒバク反対キャンペーン代表の建部暹(のぼる)さんに、被ばく労働者の現状と、INWORKSなど最新の知見を活かした課題解決についてお話しいただきます。
*正確にはmSvではなくGy(グレイ)ですが、この場合Gy=Svです。
放射線被ばくを学習する会