【日 時】 2018年2月17日(土) PM2:00~5:00
【会 場】 文京区立向丘地域活動センター 3階洋室A
【報告者】 小原耕一(国際グラムシ学会)
【テーマ】 グラムシの「陣地戦」戦略は現代も通用するのか
【概 要】 グラムシが所属していたPCIはソ連崩壊直前の1989年に解党、彼の思想を継承する有力な政党はどこの国にも存在しない。イタリアではグラムシ著作のナショナル・エディションの刊行は続いている。国際グラムシ学会(International Gramsci Society)がグラムシ研究の国際的連携にたずさわる唯一の存在となっている。日本では「受動的革命」論の解明が重要な前進を遂げつつあるが、「実践の哲学」、「構造/上部構造」論、「拡大国家」論など社会変革の射程と展望にかかわるグラムシ独自の重要なカテゴリーとその内在的関連の解明はこれからの課題であろう。この視点から問題提起してみたい。