テント強制撤去から3035日 原発再稼働糾弾!
14回目の正月を迎えるにあたって
2025年:経産省前新春抗議行動
2025年も1月6日(月)午後2時、経産省正門前で「脱原発・年始抗議行動」を開始します。ご参加を宜しくお願い致します。
そこでは、毎年恒例の芸人「森丸」さんによる「南京玉すだれ・国定忠治」などがご覧頂けます。皆さんご期待ください!見事な芸で危険な老朽原発の再稼動など吹き飛ばしましょう。
第10回 最高裁は口頭弁論を開け!
「東電元経営陣の刑事責任を問う集会」
福島原発事故告訴団東京連絡会による、東電元経営陣の刑事責任を追及する第10回の最高裁行動が12月19日 (木)10時から行われます。
最高裁に『東電と密接な関係のある最高裁・草野耕一裁判官に「東電刑事裁判」の審理を回避するよう求める署名』を提出する申入れ行動です。
午後からは、島崎邦彦さん (元原子力規制委員会委員長代理、元地震調査委員会委員 長期評価部会会長、元日本地震学会会長)を講師にお迎えし、集会を行います。
■日時: 12月19日(木) 13時30分~15時30分
■会場:全国町村会館 ホール
https://www.zck.or.jp/kaikan/access/
■内容
13:00 開場 13:30 開会
*福島原発刑事訴訟支援団弁護団からの報告:海渡雄一弁護士
*講演:島崎邦彦さん
『「長期評価」の見解の科学的信頼性と津波対策、原判決の誤りをただす』
(ご著書 『3・11大津波の対策を邪魔した男たち』など多数)
*質疑応答
*歌 『真実は隠せない』
15:30 閉会
東京外環道訴訟について
東京外環道訴訟とは、「外環計画は、地上に影響せずには工事が不可能なので、大深度地下法の適用は無効」と訴える裁判です。
2017年12月、外環道事業の無効確認、取り消しが提訴され、2020年12月に提訴された事業執行期間延伸取り消し訴訟が併合されています。大深度地下使用認可と都市計画事業承認認可の違法性を追求しています。
前回9月4日の第23回弁論では、陥没、地盤沈下はトンネル直上だけではなく広範囲で発生していることと、国の主張する事業施工期間は不適切と原告側が述べました。
今回12月10日の第24回口頭弁論では、シールド機の損傷をとりあげ、国の再発防止策に実効性がないことの論証を試み、また、原告ふたりの意見陳述が行われました。
以下、そのうちの調布市在住のSKさんの意見陳述の概略を記します。
私の家は近くを流れる一級河川、仙川の軟弱地盤の地域にある。2018年3月の第1回口頭弁論と、2019年5月の第5回口頭弁論で、土地所有者や自治体がトンネルの安全性や疑問の説明を求めても事業者はそれらを軽視し、未熟な技術のままトンネルを掘進している現状を訴えた。
2020年10月、調布陥没事故が起こる。約50戸の家屋が解体され更地化され、地盤補修工事が行われている。
東名JCTからの本線トンネル工事は、工事差し止め仮処分によって中断。しかし、それ以外の地域では、実効性のない再発防止策を元に、2022年から工事が再開されており、シールド機の損傷事故が各地で起きている。
中央JCT南側ランプトンネル2本の掘進が今年1月と9月に強行された。それに先立って為された住民との意見交換は時間切れで終了し、住民の疑問や不安は解消されないままだった。工事開始のアリバイ作りに過ぎなかった。
12月7日現在、Bランプの掘進距離は128mで、仙川の川底まで約50m。9月に開始されたFランプは14m。時期は未定だが、2本が仙川を通過する。
2024年は外環トンネル工事の事故を始め、リニア中央新幹線の日吉トンネル、第1首都圏トンネルなど、全国各地でトンネル工事による被害が続発している。
その最たるものとして、9月26日に発生した広島市西区の雨水管構築シールド工事による陥没事故をあげることができる。地下約35mを掘進していた泥土圧工法のシールドマシンに突然泥土が流れ込み、その5分後に工事現場直上に約30mx40m、最大深さ約2mで、道路が陥没した。周辺12棟が損傷し、31世帯58人が緊急避難生活を送っている。
「この陥没が我が家の下で起これば5分では逃げられません。どうなるのでしょうか? いつものように事業者は想定外と言って逃げるのでしょうか?」
広島西区の事故は、トンネルに水を引き込まないはずのシールド工法による工事の事故だった。住民にとって恐怖の人災であり、日本の土木技術は未熟で、住宅地の地下にトンネルを掘ってはいけないことを確信させるものだった。
外環陥没事故の調査は事業者の下にある外環トンネル施工等検討委員会有識者委員会において非公開で行われ、被害住民の関与もなく、第三者性が担保されていない。地表住民の安全安心を保障する再発防止対策になっていない。実効性がなく、全く信用できない事業は直ちに廃止すべきだ。
事業者は「区分地上権契約書」を地権者に一方的に押し付けて来て、契約とは名ばかり。まるで《接収》で、原状回復義務や事故の場合の補償も記されていない。
国から見捨てられ、危険なトンネルの上に置き去りにされる住民が、地盤沈下、陥没で命や暮らしや財産を奪われないよう、公正な裁判の下、認可の取り消しを切に願う。 (石上 記)
中国文化財返還を大きなうねりに!
12月7日(土)の午後、日本キリスト教会館4F会議室をお借りして、「中国文化財返還運動を進める会」の主催による「中国文化財返還を大きなうねりに!」という集会が開催されました。この集会では、太田昌国さんによる「脱植民地主義と文化財返還の意味」と陳 文平さんによる「中国流出分会財の回収・返還の理論と実践」という二つの講演が行われました。
ここでは、太田さんがその講演の概略を説明された文章を、レイバーネット)241210に掲載された太田昌国さんのコラム「植民地主義の巻き返しのなかで続く略奪文化財の返還」からご紹介します。
「中国文化財返還運動を進める会」(以下、「進める会」と略)からの依頼で、先日「脱植民地主義と文化財返還の意味」という講演を行なった。
https://cbunkazaihenkan.com/2024/11/14/
「進める会」は、「戦前に日本が中国大陸において収奪した文化財の返還運動を進めるため協議し、資料と研究成果を広く社会に公開普及し、平和と日中友好の推進に寄与することを目的」(要約)として、2021年末に発足した。翌年の日中国交正常化50周年(1972年→2022年)を意識しての出発だったようだ。同時に、すでに2010年から活動を始めている「韓国・朝鮮文化財返還問題連絡会議」に示唆を受けていたという。2010年といえば、こちらも「韓国併合100年」(1910年→2010年)を期しての発足だったのだろう。
「進める会」の存在を知って、私はすぐ賛助会員になったが、数ヶ月に一度の頻度でニュースレターが送られてくる。すでに『中国文化財の返還―私たちの責務』『世界史のなかの文化財返還―未決の植民地主義を超えるために』『〈帝国大学〉の学知を問う』と題する3冊のブックレットも刊行されている。それを読むと、まず返還運動の対象とする目標を、靖国神社大鳥居の手前にある一対の獅子像(写真)、栃木県矢板市の山縣有朋記念館に置かれた一体の獅子像、皇居内で非公開のまま保管されている巨大な石碑「鴻臚井の碑」の3点に定めたことがわかる。前者2件の獅子像は、日本軍が日清戦争の際に遼寧省海城市の三学寺から奪い、後者は日露戦争の際に遼寧省旅順市の黄金山麓から奪ったもので、日本軍の記録では「戦利品」と
記載されているという(一瀬敬一郎「中国文化財返還運動から日中友好を実現しよう」、上記『中国文化財の返還―私たちの責務』所収)。
日本の戦争史をふりかえる時、従来は「15年戦争」【1931年の、関東軍による柳条湖の満鉄線路爆破(いわゆる満洲事変)から、敗戦の1945年までを指す】という呼称がよく使われてきた。あえて元号を使えば、それは日本が関わった戦争の発端と終末を、「昭和」前期に限定して据える歴史観だ。私は、戦争国家としての近代日本の成り立ちを思えば、「明治」維新以降に次第に確立されて、「大正」および「昭和前期」を貫いた長い射程を捉えて、「50年戦争」と呼ぶのがよいとこの間考えてきた(同じ考えのひとは、他にもおられる)。発端は1894年の日清戦争で、終末は敗戦の1945年である。だから、「進める会」が、日清戦争時の「戦利品」の返還を優先的に取り上げていることに、私は共感を覚える。また、「進める会」は、靖国神社、山縣有朋記念館、宮内庁など、他国の文化財を占有している施設の責任者と面談したり、質問状を送ったりもしている。今年に入って、対象はさらに、東大総合博物館や東大東洋文研究所が所蔵している収奪文化財にも及んでいる。中国側で文化財の回収に当たっている当事者・機関との連携もできており、これらの努力が今後どのようにして具体的な成果を挙げるかに注目し、連帯したいものだと思う。
(以下、次号に続きます)
集 会・行 動 予 定
◆12月18日(水) 12時~13時 原子力規制委員会前(毎週)
◆12月19日(木) 10時~、13時半~ 第10回最高裁への申入れ行動、及び屋内集会 主催:福島原発事故告訴団東京連絡会
◆12月20日(金) 17時~18時 経産省前抗議集会(正月3日は休み) 経産省前テントひろば 経産省正門前
◎ 経産省前の座り込み行動は、平日:12~16時(月~木)、13~17時(金)、土・日・休日:12~15時◎
◆同 日(金) 18時半~19時45分 第42回「原発いらない金曜行動」首相官邸前
◆12月22日(日) 12時~ 脱原発 青空テントひろば・川柳句会 経産省前にて 選者:乱鬼龍
15時からテントひろば事務所にて、懇親・忘年会も予定。
◆1月6日(月) 午後2時より 脱原発・年始抗議行動 主催:経産省前テントひろば
◆1月8日(水) 18時45分より19時45分 第136回東電本店合同抗議行動 呼びかけ:「たんぽぽ舎」「経産省前テントひろば」
≪経産省前テントひろば≫
住 所:〒105-0003港区西新橋1-21-8新虎ビル2F ・電 話:070-6473-1947 ・郵便振替口座=00160―3―267170 ・口座名義= 経済産業省前テントひろば
WEB:http://tentohiroba.tumblr.com/
Mail address:tentohiroba@gmail.com
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https://chikyuza.net/
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