3月16日(土) 映画『最後の一滴まで』上映会&内田聖子さんトーク

著者: 小塚太 : ATTAC公共サービス研究会
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attac公共サービス研究会
映画『最後の一滴まで』上映会&内田聖子さんトーク【要申込】
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日時:2019年3月16日(土)14:00~16:00 (13:30開場)
会場:アカデミー茗台(めいだい)学習室A
住所:東京都文京区春日2‐9‐5
交通:メトロ丸の内線「茗荷谷」徒歩10分
地図:http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=1995
申込み:参加される方は、前もって以下のアドレスまで、
お申し込みをお願いします。
attac_ps(a)protonmail.com ※(a)を@に変えてください

資料代:800円(支払方法は申込みを受け付けた際にご連絡します)
主催:attac 公共サービス研究会
ブログ:http://attaction.seesaa.net/

映画『最後の一滴まで』(1時間)の後にPARCの内田聖子さん
のトークがあります。
ぜひ、ご参加ください!

【PARC公式サイトより】
http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/uptothelastdrop.html

私たちが生きていく上で必須である「水」。2010年、国連総会は安全な
飲料水へのアクセスを人権の一つとする(The Human Right to Water)原則
を承認しました。しかし1990年以降、世界の多くの国・自治体において
水道サービスの民営化が進み、途上国での水へのアクセスもまだ多くの
課題が残っています。

日本でも2000年以降、水道事業への民間参入の道が開かれてきました。
2018年6月、国会で水道法の改正案が審議され、今まで以上に民間企業
が水道事業に参入しやすくなる「コンセッション契約」の推進を含む
改正が検討されています。水道事業は民間企業が担えばうまくいくか?
公共サービスとは何か――? 日本の私たちに突き付けられている喫緊の
課題です。

こうした中、ヨーロッパをはじめ多くの国・地域における注目すべき
トレンドがあります。それは、民間企業が担ってきた水道サービスを
公営に戻す動き、すなわち「水道の再公営化」です。2000年以降、
世界では835件以上の水道再公営化が行われてきました。それを牽引
するのがヨーロッパの大都市の事例です。住民の運動や地方議員から
の提起によって水道事業が公共の手に取り戻されているのです。
再公営化を果たしたパリ市やベルリン市などの行政当局の担当者や
議員は、「民営化という幻想」を強く批判しています。

一方、2008年の欧州債務危機によって深刻な打撃を受けたギリシャや
ポルトガル、アイルランドなどの国々には、欧州連合による財政再建
計画の一環として水道事業の民営化が押し付けられています。背後には、
これらの国々を新たな投資先として狙う水道企業と、その企業と密接
につながるフランス政府などの存在があるのです。再公営化によって
水道サービスを公共に取り戻した自治体と、いままさに民営化を強い
られている自治体――。同じヨーロッパにおいても、
両者の姿は明確に異なります。

「水道サービスは誰が担うべきなのか?」
「水は商品か、人権か?」
「民主主義・自治は機能しているのか?」

ヨーロッパの人々の問いは、日本の私たちにも大きな示唆を与えてくれます。