4月3日研究会『オペライズモの理論の軌跡1』

ルネサンス研究所の定例研究会を下記のように行います。

「21世紀を読み解く──例外状態・生政治・近代化── 」

第二クール5・第11回 

2014年4月3日() 1830開始(開場1800

   ・会場:専修大学神田キャンパス一号館8F・8B会議室

・報告者・中村勝巳(法政大学)      

 

オペライズモの理論の軌跡1

イタリアの政治哲学者アントニオ・ネグリは、20134月に初来日した際に私が行なったインタビューにおいて、6070年代イタリアにおける新左翼理論潮流オペライズモ(労働者主義)と、フランスの哲学者ミシェル・フーコーの仕事には、明らかな同時代性があると指摘していた(『現代思想』20137月号参照)。国家権力以外のミクロな権力が社会総体に充満し、人びとの生活全体を包摂するという事態を、フーコーなら規律権力=生権力として、ネグリなら資本と国家が傾向的に同一化した融合権力として把握していたのだと。こうした生権力への抵抗・闘争の場を生政治として捉えるならば、どのような社会理論と運動が構想されるだろうか。この問題意識に沿ってイタリア・オペライズモの理論の軌跡を追いかける。第1回目はマリオ・トロンティの『労働者と資本』をとりあげる。

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●第二クール6・第12

201451() 

・会場:専修大学神田校舎7号館6763号室

・報告者 太田昌国 1830開始 (開場1800

 

「植民地主義再考――民族間の関係性をめぐって」

昨今の日本における排外主義の台頭、暴力的な人種差別主義の言葉の氾濫――それが、日本社会になお内在している植民地主義的意識の具体的な表現として、真っ向からこれと対峙すること。私たちの第一歩はここからしか始まらない。同時に、中国、韓国、北朝鮮に生きる、どのような社会層の人びとと私たちは結びつこうとするのか、という問題も、避けては通れぬ事柄である。日本の竹島占有論を批判するとしても、私たちは、あの政治的な国内向けのパフォーマンスを行なった前大統領・李明博に同調する立場からそうするのではない。この問題を解きほぐさないと、一定の「根拠」をもって登場している排外主義とのたたかいは、容易なものではないと思う。

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*連絡先:松田 090-4592-2845

これまでの定例会のルネサンス研究所のライブは下記です。

 http://www.ustream.tv/recorded/30863163