4/18板垣雄三氏講演「イスラム世界の歴史と現在―<近代>をとらえなおす」

板垣雄三氏講演会「イスラム世界の歴史と現在―<近代>をとらえなおす」ご案内

今年に入ってからも、シャルリ・エブド、ISによる後藤さんの殺害、そしてチュニジアの事件と大きな事件が続きました。また、安倍はネタニエフとともに事実上の有志連合への参加を表明し、集団的自衛権と関連法案によってホルムズ海峡(中東)への自衛隊派遣と戦争への参加を進めつつあります。

4年前、チュニジアからエジプトへと圧政に対する民衆蜂起(いわゆる、アラブの春)があり社会変革への光明が見えた一時期もありましたが、欧米の介入(「テロとの戦い」)により後退を強いられ、イラク、シリアに代表される混沌の状況にあります。

これらの一連の出来事を単なる事件としてではなく、その根底にあるものを捉えることが今重要です。そして、その中から、「新市民革命」と板垣雄三氏が呼んだ民主主義と、社会変革への展望を探りたい。

そのためには、少なくとも、ヨーロッパ近代とイスラム(直接的にはオスマントルコ)の出会い(ヨーロッパからは、「東方問題」、イスラムからはイスラム復興運動等)と第一次、二次大戦による諸結果(帝国主義諸列強国による国の線引き)を見る必要があり、さらに、遡るなら7世紀のイスラムの成立から、ギリシャ古典文化の摂取、そのヨーロッパ中世への伝播をもとらえる必要がありましょう。そして、総じてヨーロッパにはじまる資本主義、「近代」の捉え返しが必要でしょう。

以上のような観点から、イスラム学の長老、大家である板垣雄三氏をお招きして講演会を開催しますので多くの方の参加をお願いします。

●日時 : 4月18日(土曜) 2時~5時

●会場 : 京都大学(吉田南キャンパスー正門の向かい側、グランドのある方― 総合人間学部棟1F1102教室)

●スピーチ : 岡真理

●講演 : 板垣 雄三(東京大学名誉教授、日本中東学会会長。著書 「歴史の現在と地域学現代中東への視角」、「イスラーム誤認・衝突から対話へ」等多数)

●主催  ルネサンス研究所  ・  岡真理 研究室(京都大学大学院人間・環境研究科)

(資料代700円 連絡先 新開携帯 090ー3267-4278)