カダフィ政権の崩壊とリビアの現状~カダフィ政権の人権侵害と闘った在日リビア人青年の見たリビアの現状~ (第6回CS東京懇話会)
講師:アーデル・スレイマンさん
日時:2012年4月28日(土)午後6時30分~ (開場6時)
会場:文京区民センター 3-D会議室
(地下鉄「春日駅」「後楽園駅」下車)
※入口案内板の表示は「ロゴスの会」
参加費:500円
主催:政治の変革をめざす市民連帯・東京
URL: http://www.siminrentai.com/
Eメール:ctstky@yahoo.co.jp
2010年12月18日のチュニジアでの抗議行動を契機とする「ジャスミン革命」から始まった、アラブ各国での民主化を要求する民衆の抗議運動「アラブ の春」は、エジプト、リビアなどに波及し、リビアでは、 チュニジアや エジプトとは異なり、政権側によるすさまじい武力弾圧とそれに対する反政権側による武力反撃という、流血の事態に陥りました。
欧米による軍事介入も行われ、結局カダフィは反政府側に捕らえられ、殺害されて、1969年のリビア革命以来続いたカダフィ政権は崩壊しました。
カダフィ政権による弾圧、人権侵害を止めさせるべく、日本国内でも在日リビア人、在日アラブ人 たちが駐日リビア大使館に抗議デモをかけました。
今回のCS東京懇話会では、その抗議デモを中心的に組織した一人であるアーデル・スレイマンさんを迎えて、反米・反植民地主義、「直接民主制」などを標榜しつつ、 実際は強権的な国内支配を続けたカダフィ体制の実態や、その人権侵害、そしてカダフィ政権崩壊後のリビアの現状について生々しく語っていただきます。彼は、 日本人の母親とリビア人の父親を持ち、少年時代の多くをリビアで過ごし、リビアと日本の間を行き来してきました。カダフィ政権崩壊後は、昨年9月と今年3月にリビアに帰国しました。
現在、シリアでもリビアと同じように、武力衝突や流血の事態が続いていますが、日本ではなじみの少ない中東、アラブの実情を話していただくとともに、それを通してアラブだけでなく、スペインやギリシャ、そして米国における「ウォールストリートを占拠せよ」などのオキュパイ(占拠)運動など世界的に広がる大衆的な抗議運動についても考えたいと思います。
アーデル・スレイマンさん:
日本人の母親とリビア人の父親を持ち、少年時代の多くをリビアで過ごし、高校卒業後は、ピースボートのリビア人スタッフとして働いた後、2011年2月、東京都渋谷区のリビア大使館前でカダフィ体制に対する抗議デモを仲間とともに組織。現在は、日本に滞在し、「エリコ通信社」という、アラビア語通訳・翻訳の通信社に勤務。ジャーナリストをめざして日本の大学に通っている。23歳。
(参考資料)
以下は、アーデル・スレイマンさんが『マガジン9』に書かれた記事です。
「リビアで、今起こっていること」(前編)
http://www.magazine9.jp/other/libya/
「リビアで、今起こっていること」(後編)
http://www.magazine9.jp/other/libya/index2