『共同幻想論』はどう読まれてきたか
「共同幻想論と今」と題した講座の続きが5月17日(金)から始まります。吉本隆明の『共同幻想論』をテーマにした講座を来年3月まで(9回)の予定で行います。吉本がなくなった後、改めて評価が高くなる一方で、批判も強くなっているのが『共同幻想論』ですが、これをどう読まれてきたかをベースにした講座をやります。これは私たちがこれを読むことにほかならないのですが、媒介を広げることでそれをやってみようということです。
この吉本の著作が刊行されたのは1968年ですが、三島由紀夫の『文化防衛論』も同じ年に出ています。橋川文三の『ナショナリズム』もまた同年の刊行です。
それなら、三島はこの本をどう読んでいたのでしようか。彼がそれを読んでいたことはうたがいのないところですが、そのことはあまり記録に残っていません。
今回はテキストとして「『共同幻想論』による連合赤軍事件の考察」を使ってみたいとおもいます。この文章は連合赤軍の兵士であった岩田平治さんが川越刑務所に在監していた昭和50年1月から2月かけて書いたものです。最近になって送られてきたものです。これをテキストにしてみようとおもいます。資料として当日に配布します。
5月17日(金)は「共同幻想論はどう読まれてきたか」第1回目です。次回は6月21日(金)です。次回以降の予定についてはあらためてお知らせします。
●場所:変革のアソシエ事務所
中野区中野2-23-1ニューグリーンビル3F 301号室(JR,地下鉄南口徒歩3分)交番の裏の坂 道を登り、新宿方向へ)時間:19時からです。注意:309号から301号に変更。
●1回:千円です
●電話 03-5342-1395 または三上の携帯(090-3908-7330)
当日、参加できないが資料を希望する人は連絡ください。