ルネサンス研究所、社会主義研究プロジェクト第3回研究会は、鎌倉孝夫さんをお招きして、擬制資本論について話していただきます。その際、中国の株式会社の発展を考慮に入れたお話をお願いしています。株式擬制資本は証券市場抜きには成立しませんが、証券市場への規制のあり方について議論したいのです。
これまでの研究会で、過渡期社会の生産システムとしての株式会社のあり方が大きな問題であることが判明してきました。現代中国における株式会社論の領域では、マルクスのような批判的見解は少数派で、主流はアメリカ的な株式会社論で、証券市場の整備と規制緩和が主張されていると聞いています。そのためには民主化が必要だというのです。しかし議会制民主主義自体の破綻がアメリカ等の諸国で進行中であるなかで、アメリカの株式会社や民主制をモデルとすることには説得力がありません。今日の政党政治の危機については『世界』5月号、汪暉「政治と社会の断裂」をぜひ参照ください。このような現状で、過渡期の生産システムとしての株式会社論の確立が急務です。今回は擬制資本論の原理的解明にもとづいて、証券市場に対する規制のあり方について議論できたらと考えています。
●日時 :5月18日(日)午後1時半~5時 終了後交流会
●会場 :下京いきいき市民活動センター 本館集会室(本館3階)
TEL:075-371-8220
(京都タワーから東へ徒歩10分、南側、診療所東隣の大きな建物3階)
●テーマ:擬制資本の原理と中国の株式会社論と証券市場論の課題
●講師 :鎌倉孝夫さん(埼玉大学・東日本国際大学名誉教授)
●主催 :ルネサンス研究所 社会主義研究プロジェクト
・参加費 :会員500円、非会員1000円(応相談)
コーディネータ 榎原 均 電話 080-3139-7820
Eメール sakatake2000@hahoo.co.jp