たんぽぽ舎です。【TMM:No3167】
2017年9月6日(水)地震と原発事故情報-
5つの情報をお知らせします
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★1.原発と核燃料サイクルは膨大な無駄遣い
ほとんどが税金の投入と電力料金への上乗せで
まかなわれています
原発と核燃料サイクルから撤退して膨大な無駄遣いをへらそう
木原壯林(若狭の原発を考える会) [上]3回連載
★2.挙げた手を降ろして東電柏崎刈羽の退任前駆け込み判断を
する田中規制委員長
福島第一原発事故もトリチウム汚染水も放っておいて
柏崎刈羽原発の再稼働を許すな
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その143
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.メルマガ読者からの原発情報3つ(抜粋)
黒木和也 (宮崎県在住)
★4.メルマガ読者からイベント案内
(お問い合わせは主催者へお願いします)
◆9/23-24「広河隆一写真展~原発事故から6年 福島は今」
「終の住処を奪われて」も上映
会場:品川区民ギャラリー
★5.新聞より1つ
◆<原子力規制委>柏崎刈羽、審査合格へ…東電、事故後初
(9月6日毎日新聞より抜粋)
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・脱原発川柳【原発を知れば政治の嘘が視え】 乱 鬼龍 (転載自由)
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※9/7(木)学習会にご参加を!ちょぼゼミ新シリーズ第3回
「オルタナティブな日本を目指して」
「脱原発ロードマップとエネルギー政策の転換」
日 時:9月7日(木)18:30より21:00
講 師:田中一郎さん(ちょぼちょぼ市民連合)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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※9/9(土)上映会にご参加を!
1回目13時よりの上映は定員となっております。
長編ドキュメンタリー映画(110分)
「いのちの岐路に立つ~核を抱きしめたニッポン国」
〔原村政樹監督、脚本・製作:矢間秀次郎、語り・中村敦夫〕
日 時:9月9日(土)2回目18時より上映
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
前売り券:1000円 当日券:1500円
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※9/11(月)抗議行動 原発をおしまいに!
脱原発テントひろば7年目→9.11経産省前へ!
18:00~20:30 場所:経産省本館前とその周辺
発言:中嶌哲演/鎌田慧/落合恵子/島田恵/内藤光博ほか多数
主催:経産省前テントひろば
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※9/16(土)山崎久隆講座「先月、今月、来月の原発問題」
「本当に怖い…核のゴミ~放射性廃棄物の処理が大問題に」
浜岡1,2号の解体廃棄物が出てくる
講 師:山崎久隆さん (たんぽぽ舎副代表)
日 時:9月16日(土)14:00より17:00
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■1.原発と核燃料サイクルは膨大な無駄遣い
| ほとんどが税金の投入と電力料金への上乗せで
| まかなわれています
| 原発と核燃料サイクルから撤退して膨大な無駄遣いをへらそう
└──── 木原壯林(若狭の原発を考える会)[上]3回連載
6月30日、日本原子力研究開発機構(原子力機構)は、原子力規制委員会に日
本初の再処理工場「東海再処理施設」の廃止措置計画を認可申請しました。
1兆円の国費を投入して、70年かけて作業を終了するといわれています。
「もんじゅ」をはじめ、枚挙のいとまがないトラブルを起こし、数えきれない
事故隠しを行い、6月6日にはプルトニウム事故を起こした原子力機構が、70年
という途方もない長期の作業を安全に全(まっと)う出来るか否か、不安この上あ
りません。
また、現時点での1兆円の試算が、作業終了までにどこまで膨らむかも疑問で
す。━━
★東海再処理施設-廃止に1兆円、70年かかる 安全にやれるのか??
核燃料サイクルの中核を担う国内初の再処理工場。動力炉・核燃料開発事業団
(動燃;現原子力機構)が1971年に建設を始めた。2007年までに商業炉と研究炉の
使用済み燃料1140トンを処理。1997年にはアスファルト固化処理施設で火災爆発
事故が起きた。
この例のように、原発や核燃料サイクルには、無駄づかいともいえる膨大な経
費を要します。この機会に原子力関係の無駄遣いの一部をまとめてみました。
[参考] 国家予算と比較すれば原子力関係の無駄遣いが、いかに膨大であるか
が分かります。
本年(2017年)度の日本の一般会計歳入は97兆4547億円で、その中の59.2%の
57兆7129億円が租税及び印紙収入(所得税17兆9480億円、法人税12兆3910億円、
消費税17兆1380億円、その他10兆2350億円)です。
なお、1兆円の負担とは、国民(本年6月1日で1億2674万人)1人当たり約
8千円の負担に相当します。
(1) 原発事故で発生する膨大な経費
政府は昨年末、事故を起こした福島第一原発の廃炉費、除染費、被害を受けた
人々への賠償費などの事故対策費の総額は想定の11兆円を大幅に上回り、21兆
5000億円に膨れ上がったと発表しました。
従来は2兆円だった廃炉費用と汚染水対策費用の合計が8兆円へと4倍増。賠
償費用は5兆4000億円から7兆9000億円へと約1.5倍に。2兆5000億円とされてい
た除染費用も1.6倍の4兆円に膨れ上がりました。
この経費は、事故を起こした原子炉の内部も分からず、メルトダウンした核燃
料がどこに、どの程度あるかも分からない現時点での試算ですから、その額はさ
らに膨れ上がるともいわれています。税金と電気料金によって支払われます。決
して東電が身銭を切るわけではありません。
ここで、この見積もりが完全なものでないことを、土壌除染費の推定を例に考
えてみます(産業技術総合研究所の2013年推定を参照)。
除染シナリオとして、農用地は5cmの表土除去、森林は落ち葉除去と腐葉土除
去(建物・庭・農地・道路などの生活圏から20m以内)、建物用地は屋根と壁面の
拭きとり、庭木の刈り込み、表層土壌除去(2~3cm)、道路はショットブラスト
(細砂を吹き付けることによる表面を薄くはく離する方法)を実施すると仮定して、
総除染費用を推定すれば、1.2兆円超となります。
しかし、この推計には、除染などに関わる放射線管理業務や間接経費、仮置き
場から中間貯蔵施設への輸送費、最終処分場費用は含んでいません。中間貯蔵施
設の設計条件、さらに可燃物の減容化の有無により、費用が大幅に上昇する可能
性があり、最大5兆円にもなるともいわれています。[中]に続く
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┗■2.挙げた手を降ろして東電柏崎刈羽の退任前駆け込み判断を
| する田中規制委員長
| 福島第一原発事故もトリチウム汚染水も放っておいて
| 柏崎刈羽原発の再稼働を許すな
| 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その143
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
9月2日の東京新聞第一面で「柏崎刈羽 適合固める、福島事故後東電で初、
規制委員長 退任前駆け込み判断」と報道された。
前回(その141)に書いたように、7月上旬にトリチウム汚染水問題で東電
に「はらわたが煮えくりかえる」怒りを表明した田中俊一委員長が、イチエフ事
故責任を持つ東電の柏崎刈羽原発の設置変更許可合格を出すつもりらしい。
確かに、「あれはあれ、これはこれとはいかない」と言いながら優先審査を進
めてきた更田新委員長に東電柏崎刈羽合格の責任を持たせることは、今後の再稼
働推進に得策ではないとの判断であろう。
田中委員長は、東電への怒り表明後に、7月末の柏崎刈羽の視察・会議と8月
30日定例会議での「東電責任者との意見交換」と2つの儀式をした後に、挙げた
怒りの手を降ろして、柏崎刈羽合格への筋道をつけるつもりなのだ。
8月30日の定例会議後の午後の記者会見が非常に面白い。西中さん(フリー)や
望月さん(東京新聞)の食い下がり質問を少しは見習ったようで、多くの記者がし
つこく田中委員長に疑問の質問をくり返した。
そればかりか、田中委員長がまたまたそれらの質問に敏感に反応して、愚かな
規制委員長の醜態を演じた。
是非、動画を見るか速記録を読んでいただきたい。
原子力規制委員会記者会見
http://www.nsr.go.jp/nra/kaiken/index.html
の8月30日の欄です。
以下には、田中委員長の記者への露骨な反応を列記する。
(NHKに対して)
記者:そもそも、評価として、柏崎刈羽原発を運転する資格はあるとお考えなの
かどうか?
田中委員長:それを勘案して我々は判断します。
記者:しつこいのですけれども、…、素直にこれを読みますと、実績を
田中委員長:素直になんか読まなくたっていいです。もう少しよく考えてくださ
い、大人の頭で。NHKの記者たる者が何ですか。
記者:書いてあることをちゃんとできないのだったら資格がないと書かれている
ので━━
田中委員長:そういうのを言葉尻と言うのです。
記者:東電が姿勢を見せるだけで信用しろと言うほど甘い話ではないと。…。覚
悟と具体的な取り組みがそこのところはきちんとしなければならないと述べてい
らっしゃいました。
委員長:それはあなたの捉え方でしょう。
(朝日新聞に対して)
記者:その文書というのが設置許可と同等レベルのものであるということを東電
の経営陣にも認めさせたというのが今日の決定であるという、そういう理解でい
いのですか。
田中委員長:そうですけれども、ヒガシヤマさんの質問には答えたくないのだけ
れども。私が話していないことを記事にする人には余り相手をしたくないのだけ
れども。言っている意味、分かりますよね。
記者:それはこの間のインタビューの記事のことでしょうか。
田中委員長:そうです。言っていないことを記事にするような人は本当は相手に
したくないです。
記者:言っていないことを書いているという認識はありませんけれども…、東電
というのが特別な事業者であるということに対して、東電側からも了承を得たと
いうことでよろしいのですか。
田中委員長:いや、お答えしないと言っている。
この後、司会者が割って入って、「次に行かせてください」として、結局記者
の追加質問には何も答えなかった。
共同や毎日や読売や新潟日報の記者もいい質問をして、今回の規制委の対応を
疑問視している。
東電柏崎刈羽原発の再稼働を絶対に認めてはならない。
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┗■3.メルマガ読者からの原発情報3つ(抜粋)
└──── 黒木和也 (宮崎県在住)
1.「日立の英“原発”日本政府が全額補償検討か」
日立製作所がイギリスに建設予定の原発について、日本政府は銀行が日立に融
資する資金を全額補償する方向で検討していることが分かりました。
日立の子会社が受注したイギリスの原発2基の事業費は2兆円に上ります。関
係者によりますと、日本政府は、政府系金融機関を通じた支援に加え、メガバン
クが融資する数千億円について、全額を補償する方向で検討を始めました。年末
には決定したい考えです。
しかし、海外の原発建設は、東芝が6500億円の損失を出すなど費用が膨らむリ
スクがあり、関係者による非公式協議では補償を疑問視する声も上がっています。
世耕経済産業大臣:「(政府として)何らかの方針を決定したという事実はあり
ません」
「(Q.国民の負担につながるものでは?)
仮定の質問への答えは控えさせて頂く」
(2017/09/05「テレビ朝日」11:57より)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000109306.html
2.<福島作業員>それぞれの事情 苦悩と希望を聞く
毎日新聞9/5(火)8:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170905-00000011-mai-soci
3.「放射性物質数分で島に」離島住民に不安の声
加唐島(かからしま)の漁業 宗豊視さん「もしも事故が起きれば
放射性物質は南風に乗って数分で島に届く。避難するより家の中に
いる方が安全では」 玄海原発の防災訓練 船やヘリで避難
西日本新聞9/5(火)11:06配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170905-00010009-nishinpc-soci
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┗■4.メルマガ読者からイベント案内
| (お問い合わせは主催者へお願いします)
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◆「広河隆一写真展~原発事故から6年 福島は今」
「終の住処を奪われて」も上映
日 時:9月23日(土)12:00より20:00
9月24日(日)10:00より16:30
会 場:品川区民ギャラリー
(イトーヨーカドー大井町店8F TEL 03-3774-5151)
*DVD「終の住処を奪われて」の上映
9月23日(土)14:00と18:00の2回
9月24日(日)13:00より
*「区域外避難者の現状」をテーマにしたトーク
(避難の共同センター)もあります。
9月24日(日)14:00より
入場無料
主 催:広河隆一写真展実行委員会
連絡先:090-2433-0102(加藤)FAX&TEL 03-3783-3370
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┗■5.新聞より1つ
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◆<原子力規制委>柏崎刈羽、審査合格へ…東電、事故後初
原子力規制委員会は6日の定例会で、東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原発
6、7号機(新潟県)について、事業者としての適格性を議論した。
適格性を否定する意見は出なかった。技術的な審査はほぼ終了しており、近く
新規制基準に適合したことを示す審査書案をまとめる。
福島第一原発事故を起こした東電の原発が新基準に合格する見通しになったの
は初めて。福島第一原発と同じ沸騰水型としても初の合格となる。
【鈴木理之】 (中略)
東電の「適格性」をどう判断したのか、規制委には丁寧な説明が求められる。
(後略) (9月6日毎日新聞より抜粋)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170906-00000056-mai-soci
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故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致
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