9/22シンポ「大内秀明著『ウィリアム・モリスのマルクス主義』をめぐって」

モリスの近代工業文明への批判と<共同体社会主義>の今日的意義を3・11以後の状況のなかで問う。

■ と き: 9月22日(土・祭日) 13:30~17:00 (開場13:00)

■ ところ: 明治大学リバティタワー8F (1085教室)

(JR御茶ノ水駅/地下鉄神保町駅下車5分)

■ 講 演:  「いま、なぜウィリアム・モリスか」大内秀明 (経済学者)

パネラー:田中史郎(宮城学院女子大学) /毛利嘉孝(東京芸術大学)/林 郁(作家)

司会:伊藤 誠(経済学者)

■ 参加費:1000円

■ 問合せ先 : 090-4592-2845(松田)

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モリスがマルクスの〚資本論〛から学んだ社会主義、それはマルクス・レーニン主義の社会主義とはまったくと言っていいほど違います。彼の社会主義は、エンゲルスなどから「センチメンタルなユートピア主義」と冷たくあしらわれましたが、しかしそれは〚資本論〛の科学を踏まえ、友愛と連帯をもとにした正統的な〈コミュニティ社会主義〉〈共同体社会主義〉なのです。そして、生活を豊かにするために芸術をとり込む〈芸術社会主義〉でもありました。その考えを訴えて21世紀、さらに22世紀に夢を託したのが彼の代表作〚ユートピアだより〛です。(大内秀明著〚ウィリアム・モリスのマルクス主義〛序章)

*大内秀明著『ウィリアム・モリスのマルクス主義』は平凡社新書、6月刊

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ウィリアム・モリス (William Morris 1834~1896)

イギリスの詩人、デザイナー、マルクス主義者。「モダンデザインの父」と呼ばれる。エリノア・マルクス(カール・マルクスの娘)とともに、プロレタリアートの解放と生活の芸術化のために、社会の根本的変革をめざして活動した。モリスの死去した1896年、岩手県花巻で宮澤賢治が生まれた。賢治は、モリスのアーツ&クラフツ運動から学び『農民芸術概論綱要』を執筆し農民とともに活動し、<イーハトーブの世界>の実現をめざした。