5/12・22・29 【緊急開催】オンラインオープン講座 COVID-19時代を生きる―グローバル・クライシスと市民社会

新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な感染拡大は、健康への脅威だけでなく、経済
そして雇用や生活、生業への打撃となっています。一方、COVID19は、これまでの経済や
社会のあり方の問題を明確に映し出しています。感染リスクにさらされ、あるいは支援か
ら排除されるのは貧困層や社会的に周辺化された人々です。途上国では医薬品や清潔な水
へのアクセスすら不十分な中でパンデミックに対応していかなければなりません。新自由
主義のもと各国で医療などの公共サービスが縮小・民営化されてきたことも感染をさらに
拡大させてきました。その他、食料、教育、人権、市民社会スペース、民主的な統治など、
多くの課題がCOVID19の拡大とともに顕在化しています。
これらを多くの方々と共有し、意見交換するためにPARCはオンラインオープン講座を開催
します。毎回、様々なテーマ、視点で企画していきますので、ぜひご参加ください。

●各回とも、単発の講座となりますので各回にお申込ください(連続講座ではありません

●参加費:無料(先着順、定員400名、複数機器による接続は極力ご遠慮ください)

●使用システム:オンラインミーティングツール「Zoom」
※Zoomの使用にあたっては、パスワード・待機室機能などを使い、プライバシーと安全性
に配慮して行います

【参加方法】
●下記、お申し込みフォームよりPARC事務局へお申し込みください。オンライン講座への
アクセス方法を開催の二日前までにお申込者にお知らせいたします。それ以降のお申し込
みの場合はアクセス方法のご案内が講座開始直前になる場合がありますのであらかじめご
了承ください。なお、各回とも開始時間の2時間前で申し込み受付を締め切らせていただ
きます。お早めにお申し込みくださいますようお願いいたします。

■申し込みフォーム<http://www.parc-jp.org/guidance/form06.html>

【5月12日(火)】19:00~20:30 
COVID19とフィリピンの人権状況 ~止まない政治的殺害、不当逮捕、脅迫
波多江秀枝(FoE Japan)
田中滋(PARC事務局長/理事)

COVID19の拡散を防止する名目で世界各国で厳格な行動制限がかけられています。 フィリ
ピンでは広域で「Enhanced Community Quarantine(強化されたコミュニティ隔離)」措
置が取られ、市民の行動は極めて制限されています。
そんな中、かねてより強権的な行動が目立っていたドゥテルテ政権は市民社会への攻勢を
強めています。
警察による環境活動家や、食糧配給など人道支援活動家の不当逮捕、暴行に加えてコロナ
拡散防止の名目で殺害されるケースも報告されています。
パンデミックと強権的な政府が結びつくことで、何が起きているのか?
現地からの情報をお伝えします。

【5月22日(金)】19:00~20:30 
ブラジル、アフリカから見たCOVID-19 ―“命か、経済か”の二元論を超える民衆運動か
らの提起
下郷さとみ(ジャーナリスト)
稲場雅紀(アフリカ日本協議会 国際保健ディレクター/PARC理事)

中国から欧州、米国へと広がったCOVID-19は、その後ブラジルやアフリカなど途上国、新
興国へも影響を及ぼしています。ブラジルではスラムの貧困層がハイリスクにさらされる
中、これまでの民衆運動の経験を背景に、野党連合が貧困層救済のための緊急ベーシック
インカム法を成立させました。一方、飢餓や感染症、紛争などそもそも困難な状況にある
アフリカ諸国では、COVID-19の対策が引き起こす食料危機や生計崩壊が懸念されます。先
進国とは異なるこれらの状況から、命の格差の問題、グローバル・ヘルスの必要性、そし
て各国における民主主義について考えます。

【5月29日(金)】19:30~21:00 
パンデミックを生きる指針 ―復興へ向けた希望のありか
藤原辰史(京都大学人文科学研究所准教授)
中山智香子(東京外国語大学教授/PARC理事)
内田聖子(PARC共同代表)