【報告】「南西諸島(琉球孤)での大軍事演習に反対する!10.24集会&防衛省デモ」にそれぞれ70人!

著者: 杉原浩司 すぎはらこうじ : 武器取引反対ネットワーク:NAJAT
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【報告】
「南西諸島(琉球孤)での大軍事演習に反対する!10.24集会&防衛省デモ」にそれぞれ70人!
https://kosugihara.exblog.jp/241250321/ ←写真あり!

10月24日午後、文京シビックセンターで行われた「南西諸島(琉球孤)での大
軍事演習に反対する!10.24集会」に70人が参加。主催は「大軍拡と基地強化
にNO!アクション2021」と「戦争・治安・改憲NO!総行動」。

纐纈厚さん(明治大学特任教授)は、2020年12月の第5次アーミテージ・ナイ報
告の副題が「地球規模での対等同盟」だった事に注意を喚起し、2022年には日
米ガイドラインの改定が出てくるのではないかと指摘。日本は米国への「積極
的隷属」とも言うべき状況にあり、日米安保の解体を目指すべきと強調されま
した。

◆集会&デモに寄せられた宮古島からの連帯メッセージはこちら
https://kosugihara.exblog.jp/241251358/
※ぜひご一読ください!

夕方は場所を移し、市ヶ谷駅そばの外濠公園に集合して防衛省デモへ。出発前
の集会で大仲尊さん(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)は、「与那国では
修学旅行は台湾という位置関係だ。総選挙で圧倒的多数の人々は琉球孤への自
衛隊配備に関心がないだろう。かつてケビン・メア在沖総領事は、”与那国は
台湾に近く、対機雷作戦の拠点になる”と電報を打った。何が出来るのか迷い
はあるが、居ても立ってもいられない」と発言。

70人の参加者は防衛省に向けてデモに出発。状況がひど過ぎるため、コールが
ずらり(以下、抜粋)。

・陸上自衛隊大演習反対!
・南西諸島・琉球弧での自衛隊強化反対!
・琉球弧を戦場にするな!
・中国への軍事挑発をやめろ!
・新しい国家安保戦略をつくるな!
・日米安保強化反対!

・九州での機動展開訓練やめろ!
・全国での部隊の移動を止めろ!
・ミサイル基地の建設やめろ!
・奄美に弾薬庫をつくるな!
・宮古へのミサイル搬入やめろ!
・石垣での建設工事を中止しろ!
・馬毛島での基地建設反対!
・与那国に電子戦部隊を配備するな!
・辺野古新基地建設反対!
・「重要土地規制法」を廃止しろ!
・住民への監視・弾圧を許すな!

・ヨーロッパ各国は、アジアに軍艦を出すな!
・中国包囲網やめろ!
・クアッド同盟は解散しろ!
・オーカス同盟結成反対!
・日米は台湾有事を起こすな!

・米ミサイルの配備反対!
・持つな!敵基地攻撃力!
・長距離ミサイルの開発をやめろ!
・新しいイージス艦の建造反対!
・「いずも」と「かが」の空母化反対!
・敵基地攻撃兵器の開発やめろ!

・大軍拡予算を許すな!
・GDP1%枠を守れ!
・米国兵器の爆買いやめろ!
・次期戦闘機の開発をやめろ!
・宇宙作戦群をつくるな!
・サイバー部隊いらない!
・電子戦部隊いらない!
・アフガニスタン派兵糾弾!
・対テロ戦争の被害者に償え!

・武力で平和はつくれない!
・武器輸出をやめろ!
・「死の商人」になるな!
・武器見本市を開くな!
・インドネシアに護衛艦を輸出するな!
・自民公明の大軍拡政権は退場しろ!
・9条改憲を阻止するぞ!

デモ隊は防衛省正門前にたどりつき、岸信夫防衛大臣宛の要請書を読み上げ、
地方協力局の職員に提出。

要請書では、「今回の大演習は、具体的に部隊の集結や物質の集結を演練し、
中国を念頭に置いた南西諸島(琉球孤)を戦場とする、まさに戦争の予行演
習である」と指摘したうえで、
1. 陸上自衛隊の大演習を即刻中止せよ
2. 南西諸島(琉球孤)をはじめ、日本全国の自衛隊基地を撤去せよ
と要求しました。

デモ終了後の集会で「島じまスタンディング」の仲間は、「中国包囲ブーム
に乗るかのように、いろんな国がいろんなことをしている。本当に悔しいの
は、AUKUSやQuadなどの大きな国家間の枠組みが報じられるのに、琉球孤で
最前線にされ基地が作られる中、苦しんで闘っている人々が一顧だにされな
いこと」と訴えました。

なお、翌日10月25日(月)16時から、島じまスタンディングの呼びかけで
「琉球弧の軍事化を止め東アジアの未来に平和を」官邸前抗議が行われまし
た。

※発売中の『週刊新潮』10月28日号で河野克俊前統合幕僚長は、「台湾有事」
を煽り、先島諸島への「敵基地攻撃ミサイル」の配備が最重要だと主張して
います。地元の人々と連帯して反対の取り組みを強化することが急務となっ
ています。

————-<要請書>—————-

防衛大臣 岸信夫 殿

南西諸島(琉球弧)での大軍事演習の中止を求める申し入れ書

9月15日から「令和3年度陸上自衛隊演習」が開始されている。1993年以来
28年ぶりの大演習で、陸上自衛隊の全部隊が参加し、隊員約10万人が動員さ
れる見通しだと報道されている。私たちは、今回の陸自による大演習に断固、
抗議し、即刻中止するよう申し入れる。
今回の大演習には陸自の車両約2万台、航空機約120機が参加予定とされ、
過去最大規模の軍事演習である。演習では、作戦の準備段階を重視し、出動
時の食料積み込み、隊員や装備品の輸送、予備自衛官の招集などを訓練する
と言われる。
すでに9月下旬には、香川の第14旅団が鹿児島まで、旭川の第2師団が大分
まで、民間のフェリーを使って移動する訓練や、宮城の第6師団は高速で横
浜ノースドックまで行き、在日米陸軍のLCU(揚陸艇)で佐世保まで移動す
る訓練が実施されている。
今回の大演習は、具体的に部隊の集結や物資の集積を演練し、中国を念頭
に置いた南西諸島(琉球弧)を戦場とする、まさに戦争の予行演習である。
さらに、この演習と並行する形で、10月4日には海上自衛隊が、南シナ海で
台湾を取り囲むように、米、英、オランダ、カナダ、ニュージーランドと6
カ国共同訓練を行っている。
このように徒党を組んで中国を軍事挑発する行動は、偶発的な戦闘を惹起
させる危険があるのはもちろん、アジアでの軍事緊張をいたずらに拡大する
暴挙である。
さらに、いま総選挙を控え、与党自民党の公約には、敵基地攻撃力の保有
や新たな国家安保戦略などの策定、防衛費のGDP2%への増額などが盛り込ま
れた。戦後の「専守防衛」の枠をついにかなぐり捨てて、大軍拡と自衛隊の
強化がいま推し進められようとしている。
私たちは、南西諸島(琉球弧)に住む人々の平和と生活を破壊する中国と
の戦争を準備する、今回の大演習に反対し、以下申し入れる。

①陸上自衛隊の大演習を即刻中止せよ。
②南西諸島(琉球弧)をはじめ、日本全国の自衛隊基地を撤去せよ。

2021年10月24日

大軍拡と基地強化にNO!アクション2021
戦争・治安・改憲NO!総行動
(連絡先)
有事立法・治安弾圧を許すな!北部集会実行委員会
北部労働者法律センター気付 TEL・FAX 03-3961-0212
立川自衛隊監視テント村 TEL・FAX 042-525-9036
パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委員会
TEL 090-3509-8732 FAX 047-456-5780
武器取引反対ネットワーク(NAJAT)
TEL 090-6185-4407(杉原)
破防法・組対法に反対する共同行動 TEL 03-3591-1301(救援連絡センター気付)
資本主義を超える新しい時代を拓く反戦実行委員会 TEL 090-6481-6713(松平)

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https://chikyuza.net/
〔opinion11435:211028〕