【報告】「ミャンマー国軍に死刑を執行させるな!外務省前緊急アクション」に17人

著者: 杉原浩司 すぎはらこうじ : 武器取引反対ネットワーク:NAJAT
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6月17日、急きょNAJATが呼びかけた「ミャンマー国軍に死刑を執行させるな!
外務省は”死刑を中止せよ”の態度表明を行え!外務省前緊急アクション」に、
日本の市民と在日ミャンマー人計17人が参加。

2021年2月1日の軍事クーデター以降、欠席者41人を含む114人に不当な死刑判
決が出されています。しかも、ミャンマーには以前から死刑制度はあったもの
の、これまで30年以上にわたって執行されたことはありませんでした。

こうした中で国軍による「国家統治評議会」が6月3日、NLD(国民民主連盟)
の元国会議員であるピョー・ゼヤー・トー氏と著名な民主活動家のチョー・ミ
ン・ユ(通称 コージミー)氏ら4人への死刑執行を表明。さらに16日には、国
軍報道官が「今の死刑制度を残している国は数多くある。法の支配を強化する
ために、執行しなければならない」と強調、一気に危機感が高まっていました。

夕方、帰路に着く職員が目立ち始める中、外務省正門前でコールを交えながら、
スピーチが続きました。

ミンスイさん(在日ビルマ市民労働組合)
「ミャンマーの人々の声を聞いてください。国軍を訓練しているのは中国とロ
シア、日本だけです」

熊澤新さん
「コージミーさんは人道支援などに尽力していた人。そのことは外務省も分か
っているはずだ」

在日ミャンマー女性
「皆さんの家族や友だちが殺されようとしていたらどうしますか。日本はヒロ
シマ、ナガサキなどを経験したのに、なぜミャンマー人の苦しみを分かってく
れないのですか」

北角裕樹さん
「外務省は”友だちを殺すな”と言ってください。ミャンマーの人々は日本にと
って友だちではないのですか」

テレビメディアの熱心な取材もありました。放送されるといいのですが。ちな
みに、急な呼びかけとなりプラカードも直前の手作り。手書きの2種類をカラ
ーコピーして、1枚は墨で「沈黙は共犯」と大書き。なんとか間に合いました。

事態は猶予を与えていません。日本政府・外務省は一刻も早く、「死刑中止を」
の態度表明を行うべきです。間違った政府を動かすのは市民の責任です。

★外務省に大至急、声を届けてください!
↓   ↓   ↓
【外務省 南東アジア第一課】
TEL 03-3580-3311
メール mail-han@mofa.go.jp
御意見フォーム
https://www.mofa.go.jp/mofaj/comment/index.html
ツイッターアカウント @MofaJapan_jp

【補足報告】
6月17日午前、参議院議員会館で、在日ミャンマー人が外務省南東アジア第一
課に対して、政治犯4人への「死刑執行を中止せよ」の態度表明などを求めて
要請行動を行いました。要請には、石橋通宏参議院議員(立憲)が協力されま
した。

冒頭、在日ミャンマー人が南東アジア第一課に要請書を提出。国軍による政治
犯4人への死刑執行を撤回させるため、外交的影響力を最大限に発揮すること
などを強く要求するものです。

その後のやり取りで南東アジア第一課の岩崎高史・首席事務官(昨日私がかけ
た電話でやり取りした人)は、「懸念を公式に表明するのは、水面下での働き
かけを台無しにしかねない」と謎の回答。石橋議員は「軍事クーデター以降、
そのやり方でやってきたが何ら成果は上がらなかったのでは」と批判。

在日ミャンマー人女性は「強い声明を出さなくてもいいから、せめてここで話
していることくらいはホームページに載せてほしい」と要望。相変わらず外務
省の言い分は見苦しく、理解不能でした。

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion12127:220618〕