連帯・共同ニュース第137号 2011年7月26日
<9条改憲阻止の会>
■ 去る2月末、那覇防衛局は「7月には必ず来る……」と恫喝じみた台詞を残して高江を去っていった。「住民の会」の堅固な抵抗戦術に会い計画した作業が出来なかった苛立ちもあっただろう。決して力を持った者の余裕のある態度ではなかった。2月の激しい攻防を知っていた私は防衛局が準備してくる暴力装置の質と量を予測し、身震いしながらも勇躍沖縄へ飛んだ。しかし、防衛局の影は現れない。名にしおう陸軍中野学校の末裔たる策士達が何を仕掛けてくるか解らず、油断できない時間を緊張の内にすごした。襲来をうけ、暴力装置と対峙しているときよりも筋肉が強ばる。「住民の会」は二月の経験を生かし、防衛の為の戦術を大きく変え防衛局を待った。その戦術の変更とは以下に述べる手順で進められた防衛局の作業の基幹となる基地への土建重機の搬入阻止である。山城博治氏はこの可能性の高さを「住民の会」と「基地の県内移設に反対する県民会議」に説明し、土建重機の基地搬入を阻止する手段を説き、了承された。「基地の県内移設に反対する県民会議」や政党の各団体は中・大型の街宣車でN1、N1裏、N4B、N4Bの各ゲート封鎖することで応じた。このケート封鎖に困り、防衛局は方法を失った。無理押しをすればオスプレイ配備に嫌悪を募らせている県民感情を更に先鋭化させる。唯傍観する以外に手段は残っていない。防衛局が高江に来襲してこないのはこの一点にある。「住民の会」と「基地の県内移設に反対する県民会議」の戦術は当を得た。防衛局は既に25日の時間を浪費している。是は我々の勝利の範疇である。先週の金曜日に「住民の会」は支援団体に発信した。
■ 高江現地では6月15日から、各支援団体・支援者と協力した24時間体制の座り込み行動を続けています。県民世論と呼応して、恐怖の欠陥機オスプレイの離発着訓練場となるヘリパッド建設を必ず止めたいと決意を新たにしています。つきましては下記の集会に県民の皆さま、私達の取り組みを支えて頂いている諸団体の皆さまのご参加を心からお願いいたします。 高江ヘリパッド(オスプレイ離発着訓練場)建設反対7.31集会
日時:7月31日(日) 14:00から 会場:東村高江区公民館
内容:①集会(各団体からの挨拶を予定しています) ②記者会見
主催:ヘリパッドいらない住民の会
この発信に防衛局の意地はどうでるか。今週末までに高江に何がおこるか。(文責 冨久亮輔)