で、あと1ヶ月。本来なら憲法9条を変えなければできないはずの戦争準備が、
全面的かつ本格的に動き出すことになります。
未曾有の大軍拡に歯止めをかけ、平和への道を示そうと、川崎哲さん、青井未
帆さんを共同座長とする「平和構想提言会議」(私も一員です)が、対抗提言
の作成を進めています。以下は、11月21日夕方に行われる公開会議のご案内で
す。ぜひご参加、ご視聴、ご取材ください。
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平和構想提言会議、公開会議(11月21日)のお知らせ
――「国家安全保障戦略」に対置する平和の構想を――
http://heiwakosoken.org/2022/11/17/publicmeeting/
日本政府は、年末までに「国家安全保障戦略」など安全保障関連の3文書を
改定する方針です。「防衛力の抜本的強化」を掲げた「有識者会議」が作業を
進めており、与党協議も行われています。そして、防衛費を「5年で対GDP比2%
以上を念頭に」増額することや、反撃能力という名の敵基地攻撃能力の保有、
また、武器輸出の拡大といった政策が議論されています。さらに、そうした政
策転換を既定路線として、巡航ミサイル購入などの動きが進んでいます。
これらは、日本国憲法の平和主義の原則を逸脱し、周辺諸国との信頼関係を
悪化させ、軍拡競争を助長するきわめて危険な政策です。ウクライナにおける
戦争や緊迫する東アジア情勢の中での人々の危機意識に乗じて、いたずらに軍
拡に傾斜していくことは、日本とアジアの平和にとって取り返しのつかない事
態をもたらす可能性があります。
今本当に必要なのは、日本国憲法の平和主義の原則に基づき、軍拡ではなく
軍縮を進めることであり、緊張緩和と信頼醸成のための平和外交を展開するこ
とです。そうすることで持続的で安定的な国際関係を構築しない限り、本当の
平和も安全保障も実現しません。軍拡のための「戦略」ではなく、平和のため
の「構想」こそが求められています。
こうした中、10月29日、研究者、ジャーナリスト、NGO活動者らが「平和構
想提言会議」を発足させました。15名のメンバーによるこの会議は、政府によ
る「国家安全保障戦略」に対置する「平和構想」を文書にまとめ、12月中旬に
発表する予定です。その第2回会議を以下の通り「公開会議」の形で実施します。
メンバーによる議論を公開し、幅広く公論を喚起するためです。公開会議の中
で示される提言草案へのご質問やご意見も歓迎します。
概要は下記の通りです。会場での傍聴、オンライン視聴が可能です。
記
◆平和構想提言会議 公開会議
日時 2022年11月21日(月)19:15~21:00
形式 会場とオンラインのハイブリッド形式
会場 文京シビックセンター4階 シルバーセンターホール
東京メトロ「後楽園駅」、都営地下鉄「春日駅」下車
https://www.city.bunkyo.lg.jp/shisetsu/civiccenter/civic.html
オンライン視聴 https://youtu.be/Pz_PHdXPsQI
内容 政府の「国家安全保障戦略」に対置する「平和構想」提言をとりまとめ
るための平和構想提言会議メンバー(下記)による議論を公開の形で行う。
傍聴歓迎。12月中旬に完成・発表予定の「平和構想」提言の中には、現在政府
与党が進めている安保3文書改定に対する批判や、平和外交の具体的な提案が
盛り込まれる予定。
申込み 一般傍聴は会場・オンライン共に事前申込み不要です。
報道目的のメディア、ジャーナリストの方は、事前にメールにて
< shudantekijieiken@gmail.com > 宛で、社名、媒体名、お名前、会場参加の
場合には来場人数をお知らせください。
傍聴無料
主催 平和構想提言会議
共催 日本平和学会関東地区研究会
◆平和構想提言会議 メンバー
青井未帆(学習院大学教授)※
秋林こずえ(同志社大学大学院教授)
池尾靖志(立命館大学)
内海愛子(恵泉女学園大学名誉教授)
岡田充(ジャーナリスト)
川崎哲(ピースボート共同代表)※
君島東彦(立命館大学教授)
清末愛砂(室蘭工業大学大学院教授)
佐々木寛(新潟国際情報大学教授)
申惠丰(青山学院大学教授)
杉原浩司(武器取引反対ネットワーク(NAJAT)代表)
谷山博史(日本国際ボランティアセンター(JVC)前代表理事)
中野晃一(上智大学教授)
畠山澄子(ピースボート)
前泊博盛(沖縄国際大学教授)
(計15名、敬称略、50音順。11月17日現在)
※印の2名が共同座長。
◆発足の経緯
研究者、ジャーナリスト、NGO活動者らによる有志の研究会「平和構想研究
会」(2021年10月発足、代表・川崎哲ピースボート共同代表)では、今年4月
「憲法の原則を逸脱し戦争への危険を高める自民党<安保提言>に抗議する」
と題する緊急声明を23名の識者の連名により発表し、各界から600名以上の賛
同を得た( https://www.facebook.com/heiwakosoken/posts/5759069647442239 )。
この取り組みを引き継ぐ形で同研究会が呼びかけて、平和構想提言会議が発足
した。10月29日に第1回会議を開催。第2回会議を、11月21日に公開会議の形で
行う。12月中旬に「平和構想」提言を発表する予定。
◆問い合わせ先
shudantekijieiken@gmail.com (平和構想研究会)