【12月13日(火)】第6回法政大学フェアレイバー研究所・公開シンポジウム 「20年以上の低迷を抜けて『賃上げ』は可能か〜KDDI労働組合の取り組みから」

・開催趣旨と内容
2022年9月1日の財務省発表によると、21年度の企業の内部留保(利益剰余金)は、
金融・保険業を除く全業種で過去初めて500兆円を超えました。その一方で、20
年以上にわたって労働者への分配は滞り、「賃上げ」が低迷しています。そこで
今回の公開研究会では、政策・立法による賃上げや、最賃運動のような審議会方
式による賃上げではなく、「官製春闘」でもない、本来の春闘方式による賃上げ
を議論の俎上にのせることとします。

具体的な事例としてKDDI労働組合委員長の春川徹さんをお招きし、個別企業にお
ける賃上げの交渉過程でいま何が起きているのか、交渉当事者の「生の声」を伺
いながら、なぜ賃上げが低迷しているのか、どうしたら賃上げが可能となるのか
について、みなさんと考える契機にしたいと思います。
報告の主な内容は、①KDDI労働組合の組織と活動の概要、②現在の賃上げ交渉で
用いているロジック(賃上げ交渉の根拠)、③非正規雇用労働者の賃上げ交渉と
その成果、④連合の春季生活闘争との連携(共闘連絡会議や情報労連との連携)
と波及効果等を予定しています。

なかでも、③の非正規雇用労働者の賃上げに注目したいと思います。KDDI労働組
合は2012年以降、非正規雇用労働者の賃上げ交渉を積極的に行い、これを実現し
てきました。正規雇用労働者と非正規雇用労働者の共闘は、いかにして可能とな
ったのでしょうか。非正規雇用労働者の賃上げ交渉を、誰が、なぜ、どのように
行っているのでしょうか。
本公開シンポでは、これらの論点を糸口にしながら、低迷する賃上げについて考
えてみたいと思います。

講師:春川 徹(KDDI労働組合委員長)
コメンテーター:上西充子(法政大学教授)
       :菅 俊治(東京法律事務所)
       :林 大樹(一橋大学名誉教授)
司会:石川公彦(沖縄大学教授)

日時: 2021年12月13日(火)午後7~9時
場所:Zoomによるオンライン開催
参加費:無料
主催:法政大学フェアレイバー研究所 

参加方法について
以下の参加申し込みフォームからお申し込みください。後日、zoomリンクをお送
りします。
https://forms.gle/XRDFbYR1o2YTpF2d6