経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2023年4月13日は、座り込み4,226日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎ ひまわりの絵のバナーを2枚とも使いたいと思うが 4月7日(金)
午後からは雨が降るというので、傘とカッパを用意して出かけた。事務所を出る頃は晴れていて、「これで降るのかな?」と思いながら、経産省前に向かう。しかし、座り込み開始した午後1時ごろから、ぽつりぽつりと雨が降ってきた。「ずいぶん早くから降るものだ」と思っていると、止んでしまった。このまま降らないでいてくれるといいのだが。
いつも思うのだが、静岡から頂いたひまわりの絵がキャンバスに描かれたバナーが1枚しか入っていない。金曜日は、抗議行動もあるし、人も大勢やって来る。2枚あれば2枚とも使いたいのだが、ケースに入れておくと週が変わるとまた1枚になっている。誰かが片づけてしまうのかも知れないが金曜日は2枚使いたいので、戻しておいてほしい。それから、セッティングをするのに必要で、洗濯はさみをわざわざ、購入して家から持ってきているのだが、いつの間にか、なくなっている。金曜日の抗議行動が終了する時、片付けが素早くできるように結わえ付けないで、洗濯はさみで固定しているのだが、これもいつの間にかなくなっている。抗議行動の終る時刻は午後6時で暗くなっていて、片付けるのも洗濯はさみの方が素早くできる。どうか、担当の事情も考慮してほしいものだ。
座り込み開始から1時間たった。午後2時頃には座り込み参加者が10人になった。また、座っていると会釈をして声を掛けていく通行人がいる。ほとんど無視をして過ぎ去っていく人が多い中、僕らの運動を理解して応援してくれているのを見ると嬉しくなる。午後2時半ぐらいになると藤原節男さんがコンポステレオを運び出し、音出しの調整を始めた。「今日はFM周波数が違うワイヤレスマイクを見つけた」といい、それで調整を始めた。「FM放送が受信できるラジオで、ワイヤレスマイクの受信機代わりをさせる」というやり方だ。これもうまくいったのだが、トラメガと違ってノイズを拾いやすい。何もなければ使用可能だろうが普段向きにはやや難がある。
千葉ちゃんは午後3時過ぎにやって来た。やはり街宣車のスピーカーは出力も大きいし音声も明瞭に聞こえる。ただ、電源に太陽光バッテリーを使っているので、今日のように曇り空であったり、雨が降ったりすると発電能力が弱まり、若干、電力が弱まって音が途切れることがあるそうだ。どの方法も一長一短があるようだ。(S・S)
◎ 小雨の中の「束ね法案反対」経産省抗議行動、大雨の中の片付け 4月7日(金)
藤原節男さんと千葉勝郎さんと城田純生さんが無線マイクとトラメガ準備。座込みながら経産省(資源エネルギー庁)電力・ガス事業部原子力政策課に請願申入れについて尋ねたところ、担当者は年度が替わっても今も郵送でしか受け取らないとの返事。
そのことを経産省抗議行動で告げた後、脱原発コールを開始。堀江さんが、史上最大の予算案がとおり原発推進も入っていて不愉快な国会であることを嘆き、来週にも入管法が議論される、高浜原発を止めよう、衆議院の解散を求めよう、日本から総ての原発を廃炉にしよう。
K.Mから、この日午前に衆議院経済産業委員会で束ね法案について、山崎誠議員、阿部知子議員、笠井亮議員が厳しく西村経産大臣や山中原子力規制委員長に質問・糾弾したことを報告。経産省・資源エネルギー庁がGX推進法、束ね法による愚かな原発推進策を進めていることを確認し、今後も国会に注目するように訴えた。
鹿児島から戻ってきた江田さんが、経産省前テントひろばの行動に敬意を表し脱原発運動を貫徹する、九州では20年延長問題を抱え県民の意志を問う住民投票の署名活動中、経産省が税金を使って朝日新聞に原発安全広告を批判、若い層に原発を考えさせる意見広告を出した。
田中一郎さんが、GX推進法がとんでもない、国民の多数が止めるべきと考えている、自公与党の政治が悪い、水素エネルギーの為に原発(高温ガス炉)を使う愚かな施策、水素エネルギーに未来は無いと批判。K.Mから、朝日新聞が原子力基本法改悪反対を主張した社説を掲載。Moさんが、坂本龍一さんの死亡に関して、音楽家のみならず、戦争反対・原発反対・人権重視の主張をした人ということを世界中が報道しているにも拘らず、NHKは、音楽家としてしか、報じていないと指摘したあと、「座込め、ここへ」と「水に流すな」を歌う。折しも中国中央テレビが取材。
Okさんが青田恵子さんの詩「避難者にすら、させてくれない」を朗読。三上さんが、桜が散ったが今年は浮足立てない、加藤陽子さんが「安保3文書」を誰がどこで作成したのか分からないことを指摘、GX推進原発束ね法も同じで、知らないところで文書が作られている、戦前と同様に誰にも分からない状態でことが進んでいる、自分たちの考えを広げ、抵抗していこう、東電から電気を買うのを止めよう、選挙にも注目、闘っていこう。
Baさんが、久しぶりに出てきた劣化ウラン弾の問題、イギリスが倉庫にあった劣化ウラン弾をウクライナに提供しようとしている、内部被曝の被害を説明。最後に脱原発、核廃絶、NO-WAR、NO-NUKES、再稼働反対、運転延長反対、汚染水を海に流すな、これ以上海を汚すな、…のコールで終了。「束ね法案」を止めようと確認する小雨の中の抗議行動を終わって、片付けを開始したら、雨が激しくなり、椅子類を事務所に運ぶ間にリュックも服もびしょ濡れになってしまった。(K.M)
◎ この国のことをいつも考えているのだが 4月8日(土)
・この国の政治は白と黒
「白」と言えば、白紙委任、白紙委任と言えば入管行政。身柄の拘束などの人権の抑制は裁判所が最終的に判断するのが普通だと思うが、入管の役人が任意に行ってきた。まさに白紙委任であろう。今度は経産省に白紙委任を渡すことになりそうだ。GX推進法案がそれだ。
「黒」と言えば、黒塗り、のり弁はよく知られていると思う。凄まじいのは入管だろう。名古屋出入国在留管理局で、お亡くなりになったウィシュマ・サンダマリさんに関し2021年8月に入管がやっと開示した収容に関する1万5113枚の文書は、全て黒塗りだった。請求された費用は約16万円だった。入管施設で死亡したスリランカ人女性の遺族らが、4月6日、収容中の女性の映像を公開したことについて、斎藤法相は7日、「原告側が勝手に編集しマスコミに公開した」などとほざいたが、黒塗りこそ編集だろう。
ということで、原子力行政、防衛その他諸々含め、これから白紙委任と黒塗りが大手を振って繰り返されていくことを強く危惧する。(O・O)
◎ ミヤンマ―祭りが日比谷公園であって 4月9日(日)
今日の座り込み参加者は累計10人。天気は快晴。経産省のケヤキは木陰を作れるまでに葉を茂らせる。私(M島)が経産省前に着いた時はすでに、藤原節男さんと自転車のお2人がセッティングを始めていた。地面に鉄筋を打ち込み、多数の横断幕、のぼり旗を取り付ける。「今日も豪華!」と、藤原さんは満足顔。今日は、テントひろばの代表的存在だった淵上太郎さんの命日。テントのメンバー有志が墓参りに行っていると聞く。私(M島)がテントひろばに来るのは、淵上さんが築いた「抗議の場」を維持する為。毎日座り込んでいるからこそ、テントひろばは、丸の内署から既得権的な対応を勝ち取り、日本全国から認知されている。
バイクに乗ってマリリンさんがやって来た。「いつもテント日誌を読んでいる」と言う。新しくなった横断幕を写真に撮る。後でツイッターに載せるとのこと。彼女は日比谷公園のミャンマー祭りで知人に挨拶するため、一旦テントを離れる。ウクライナ戦争の陰ですっかり報道されなくなったが、ミャンマーの民主化闘争は今も続いている。忘れてはならない。
清美オレンジを差し入れて下さった女性は、色々なことを話してくれた。屋久島のタンカンは、樹木の高齢化と人手不足が心配。日本の農業の行く末を嘆く。その農業を支える技能実習生に申し訳ない思い。賃金の上がらない日本は外資の進出先に。子育ても満足にできない。もっと人に投資を。…そんな彼女が詠んだ一句「ウクライナ武者旗よりも鯉のぼり」。
マリリンさんがミャンマー祭りから戻ってきた。とにかく人がいっぱいだったそうだ。頭に「脱原発」の手拭いを巻き、荷物満載のカートを引く小峰さんも、ミャンマー祭りの帰りにテントに立ち寄る。彼はアコーディオンで「鳥の歌」などを披露してくれた。ミャンマー祭りの熱気がテントにも伝わったのか、今日は賑やかな座り込みだった。(M島)
◎ 樹木の若葉は気持ちを優しくしてくれる 4月10日(月)
相棒のSaさんに遅れて経産省に近付いてきたら、見覚えのある人が座り込み準備をしていた。高級自転車のYaさんだった。最近、姿を見せないので心配していたのだ。電話連絡が取れないので。
準備を終えた後、Yaさんの近況を聞いたところ、また腰痛が酷くなって自宅で療養していたとのこと。「リハビリに務めて、かなり良くなってきたので、久し振りに来てみた」とのこと。最近のテントニュースや資料を渡して読んでもらった。その後はMiさんや他の人たちと懇談を楽しんでおられた。Yaさんは、午後3時過ぎに愛用の自転車で帰って行かれた。
きょうは一日中、晴れた上に暖かかったので、経産省前の人通りは多かった。桜が散って寂しくなったが、木々の緑色が一段と濃くなって、目に優しい。
傍聴する程の裁判がなかったにも拘わらず、座り込み者は10名以上。お陰で「韓国サンケン争議で不当に逮捕され闘っている尾澤裁判の大法廷での審理を求める署名」を、皆さんにしてもらったので、大いに元気を貰いました。他の曜日も担当者が行く予定なのでよろしくお願いします。(保)
◎ 日曜日には渕上さんの墓参に行った 4月11日(火)
今週日曜の午後に、テントひろばの仲間たち8人で、故・渕上太郎さんの墓参りに行った。その詳細はテントニュース264号に(保)さんが寄稿して下さったので、添付の写真とともにご覧になって下さい。
日ごとに暖かくなる4月上旬の今日、この春はじめて半袖シャツにジャケット姿で経産省前の座り込みに出かけた。事務所でテントニュース264号を印刷して、経産省前に行くと、旧友のB氏が腰が痛いと言いながら、草臥れた顔してやってきた。午後1時過ぎに食事に行って再び戻って座ると、そこにサンケン電気支援の尾澤さんの刑事裁判を支援する中小労組支援ネットの女性(元メトロコマース所属、いま女斗労倶楽部)が、埼玉地方裁判所への署名用紙と「『三権分立』ってホントなの?」という支援要請チラシを持ってやってきた。尾澤さんの刑事裁判の第6回公判廷が4月26日10時から17時まで、そこでは韓国サンケン労組から来日する証人の尋問が予定されている。「裁判終了後に日韓連帯の報告集会が、さいたま市の埼玉会館で行われるから参加と支援をお願いする」との要請があった。経産省前に座って彼女の話を聞いた私ほか5名は、それぞれに、裁判長あての抗議・要請書に署名をした。
尾澤さんたちの韓国サンケン争議支援への刑事弾圧そのものが、三権分立を踏みにじる異常な弾圧なのであり、今のさいたま地方裁判所もまた『三権分立』ってホントなの?と疑われているのが現状のようだ。(EO)
◎ 政府は憲法改正の動きを画策している 4月12日(水)
強風と黄砂の天気予報だった。風は強かったので、バナーは下の方に張った。陽ざしは強く、パラソルが役立つ。道行く官庁勤務の人たちは、2割くらいはマスクなしのように見えた。経産省から出てきた人が、こちらに注目しているように見えたので、「原発反対です」と言うと、そのうちの一人が「がんばっているね」と応えてくれたので、良く見ると、知り合いだった。いまは経産省に出入りするような仕事をしているらしい。
原子力規制庁への抗議行動から回ってくる倉田さんは、陸自のヘリコプターが墜落したということもあって、南西諸島に自衛隊のミサイル基地が配備されることに対して抗議した。与那国島に自衛隊を誘致した前町長は「監視部隊だけ配備する、監視は国土を守るのに必要だ、それ以上ではない、というのを信じて賛成したのに、ミサイルや米軍まで配備するとは話が違う」と怒っていることを言い、政府や行政官庁のやることの多くはそういうペテンだ」と言っていた。
ヨーカンさんは、参議院の憲法審査会の傍聴から回ってきた。4月に入ってから参議院の憲法審査会が始まり、政府・自民党は「緊急事態条項」の新設や9条に自衛隊を明記するということに急いでいる。
一瀬弁護士が寄ってしばらく座り込み。それから、火曜日のテント日誌にあるように、メトロコマース闘争を闘ってきた後呂さんが来られて、サンケンの裁判関係の署名と集会参加の要請をされた。本当に闘うものの連帯だ。常連が来て、今日も座り込みを貫徹できた。(T・I)
◎ 汚染水海洋放出反対の声の広がりを願っている 4月13日(木)
火曜日当番のEOさんが、12:00から衆議院第二議員会館前で行われる福島第一原発の「放射能汚染水海洋放出反対」行動に参加する途中に寄ってくれまして、セッティングの手伝いもしてくれました。その直後、テントの長老Sさんが久しぶりに見えられて、15時頃まで座り込みに参加し皆さんと体調等色々のお話をされていました(以前は来ると直ぐに、本を取り出して読んでいたのですが)。久しぶりの外出とかで、笑顔を見せながら本当に嬉しそうでした。
一日も早く全快して、以前のように座り込み当番に復帰される事を祈るばかりです。また、今日は、若い女性の方が「実家が茨城県なので、東海第二原発が心配です。座り込み、ありがとうございます」と、言いながらカンパをしてくださいました。(Y・R)
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原発週報 4.5-4.11 編集:漆原牧久(一部転載)
◎原子炉台座、耐震性評価へ 福島第一、調査の動画公開 2023年4月5日 5時00分 朝日新聞デジタル
東京電力福島第一原発1号機の原子炉の真下にロボットを入れた調査で、東電は4日、内部を撮影した動画を公開した。原子炉を支える台座(高さ8.5m、外径7.4m、厚さ1.2mの円柱型)の内壁の下部約1mが半周にわたって鉄筋がむき出しになっていることを確認。損傷は全周に広がっている可能性があるとみて、東電は、調査結果をもとに台座の損傷範囲を推定し、耐震性を評価し直す方針だ。
◎新潟の原発検証委で全委員空席に 方針で県相違か 2023/4/5 17:14 産経新聞
新潟県の花角英世知事は5日の定例記者会見で、県が東京電力福島第1原発事故を独自検証する委員会の委員7人の任期が3月末で終了したと明らかにした。検証委は福島第1原発事故を教訓とするため、平成29年発足。「安全な避難方法」や「健康と生活への影響」などの分科会ごとに報告書を既にまとめ、総括委で全体の取りまとめを残すのみとなっていた。任期が終了したのは、議論全体を取りまとめる検証総括委員会の全委員で、総括委員長を務めた名古屋大名誉教授の池内了氏ら7人。
◎敦賀原発2号機、異例の審査再中断へ 規制委は「最後の判断」と言及 2023年4月6日 6時30分 朝日新聞デジタル
敦賀原発2号機(福井県)の審査で、資料のミスが相次ぐ日本原子力発電に対し、原子力規制委員会は5日、審査を再び中断し、資料の出し直しを求める方針を決めた。異例の行政指導の背景には何があるのか。「まともに審査ができない状態が4年も続くのは、非常に好ましくない。最後の判断だ」。規制委の山中伸介委員長は、この日の記者会見で原電に対して強い言葉で対応を求めた。原電が資料を提出するたびに誤りが見つかり、実質的な審査には入れない状態が続いてきた。
◎原発関係自治体の首長集め初会議 経産省が支援チーム 2023年4月7日5時00分 朝日新聞デジタル
経済産業省は6日、原子力に関係する市町村の首長を集めた「原子力政策地域会議」を初めて開き、原発の立地地域からの相談などを受ける「地域支援チーム」を省内に立ち上げたことを明らかにした。この日、経産省であった会合には、オンラインを含めて22市町村の首長らが参加した。西村康稔
経産相は冒頭、「地域の実情を踏まえた支援や、避難道の整備など防災対策の不断の改善などに国が前面に立って取り組んでいく」と述べ、地域支援チームを通して支援していく考えを示した。
◎茨城県民投票条例の直接請求 都道府県で初の再挑戦 東海第二原発の再稼働賛否 2023年4月7日 07時10分 東京新聞
日本原子力発電東海第二原発(茨城県東海村)の再稼働の賛否を問う県民投票の実施を目指す市民団体「いばらき原発県民投票の会」は4月6日、県庁で記者会見し、県民投票条例の制定を大井川和彦知事に直接請求するための署名集めを、来年1月をめどに始めると発表した。同会は2020年にも直接請求を実現したが、条例案は県議会で否決。同会などによると、都道府県レベルでは原発に関する住民投票に再挑戦する初めてのケースとなる。
◎増田尚宏・日本原燃社長を規制委が聴取へ 申請書中3100ページに誤り 青森・六ケ所村 2023年4月7日19時57分 東京新聞
原発から出る使用済み核燃料の再処理工場(青森県六ケ所村)の稼働に必要な審査で、日本原燃が昨年末に原子力規制委員会へ提出した申請書に、多数の誤りがあることが分かった。約6万ページの申請書のうち、約3100ページに落丁や記載漏れなどがあった。規制委は4月14日、原燃の増田尚宏社長を聴取する。誤りは3月28日の審査会合で原燃が報告した。
◎川内原発の運転20年延長、「厳正審査を」 薩摩川内市長が現地視察の規制委に要望 4/8(土) 10:40 南日本新聞
鹿児島県薩摩川内市の田中良二市長は4月7日、九州電力川内原発の現地視察に訪れた原子力規制委員会の杉山智之委員に対し、運転期間の20年延長について厳正な審査を要望した。 田中市長は視察終了に合わせて訪問。南日本新聞の取材に、厳正な審査のほか、審査内容と結果を市民に丁寧に説明することなどを求めたと明らかにした。
◎放射性物質の汚泥、満杯迫る 福島第一、脱水処理施設運用4年遅れ 廃炉への影響懸念も 2023年4月9日5時00分 朝日新聞デジタル
東京電力福島第一原発で増え続ける汚染水から取り除いた放射性物質の汚泥(スラリー)の保管場所が満杯に近づいている。保管できなくなれば、汚染水の処理にも影響する。東日本大震災の発生から12年。廃炉作業の前提が崩れかねない事態だ。
◎摩耗か、燃料棒2本に穴 伊方原発ヨウ素漏れ 2023/4/10 18:17 産経新聞
四国電力と愛媛県は4月10日、昨年3月に確認された伊方原発3号機(同県伊方町)の放射性ヨウ素濃度上昇について調査した結果、燃料棒2本に微小な穴が開いたのが原因と発表した。今後は同じ構造の燃料は使わず、対策を施したものを使う。四国電によると、燃料棒は燃料を被覆管で覆った構造で、この被覆管に穴が見つかった。燃料棒は複数本を束ねて燃料集合体にして発電に利用するが、燃料棒を支える部品との間で摩擦
◎福井知事、原発審査で原電に苦言 「信頼性損なわれる恐れ」 2023年4月10日17時51分 東京新聞
福井県の杉本達治知事は4月10日の記者会見で、日本原子力発電が敦賀原発2号機(同県敦賀市)の再稼働に向けた審査資料で誤記などを繰り返していることに「あってはならない。安全面での信頼性が損なわれる恐れもある」と苦言を呈した。原子力規制委員会は4月5日、この問題を受けて審査を中断する方針を決定。審査申請書の一部を補正し、8月末までに提出し直すよう行政指導する。杉本氏は「期限までに完全な資料を出し、審査に応じてほしい」と要請した。
◎ 経産省が規制法改正案を作成 原発60年超運転の面談資料 2023年4月10日22時43分 東京新聞
原発の60年超運転を認める制度見直しを巡り、経済産業省が昨年、原子力規制委員会が所管する原子炉等規制法改正の具体的な条文案まで作成していたことが4月10日、共同通信が情報公開請求し、開示された資料で分かった。経産省と規制委事務局の原子力規制庁との事前調整が疑われた面談の資料で、経産省が当初から法改正を主導しようとした一端がうかがえる。資料は、昨年7~9月、経産省と規制庁の職員が非公式に7回面談した際に使われた。
◎柏崎刈羽原発で洗濯機から出火 初期消火で鎮火し外部への放射能漏れなどなし【新潟】4/11(火)11:55 NST新潟総合テレビ
4月11日午前、東京電力・柏崎刈羽原発のランドリ建屋で洗濯機から出火する火事がありました。初期消火によって火は消し止められ、ケガをした人はいませんでした。11日午前11時すぎ、柏崎刈羽原発5号機のランドリ建屋1階で洗濯機モーター付近から火が出ているのを近くにいた作業員が見つけ、消防に通報しました。洗濯機を停止し、初期消火ですぐに火は消し止められ、ケガをした人はいませんでした。
◎済州の野党6党、福島原発汚染水の海洋放出に共同対応へ=韓国 4/11(火)8:09 ハンギョレ新聞
4月10日午前、共に民主党、正義党、進歩党、労働党、民生党済州道党と済州緑の党など6政党は、済州道議会の道民カフェで「福島原発汚染水の海洋放出を阻止するための共同闘争」のための共同協約を結び、「日本の福島原発汚染水の海洋放出を必ず阻止する」と宣言した。野党6党の代表者らは同日、記者会見に先立ち非公開の懇談会を開き、5月19日から21日まで日本で開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)まで、汚染水の放出阻止のための共同対応に力を合わせることにした。
◎東電HD、外国人向けにALPS処理水の発信強化/成田空港で解説動画 2023/04/11 電気新聞
東京電力ホールディングス(HD)は、福島第一原子力発電所の多核種除去設備(ALPS)処理水放出に向けて、外国人への情報発信を加速している。日本の玄関口となる成田国際空港で、英語版の解説動画の配信を始めた。処理水に関する情報をまとめたポータルサイトでも他言語ページを充実させるなど、理解醸成に取り組んでいる。成田空港の第1、第2ターミナル到着ロビーにあるデジタルサイネージを活用し、4月5日から動画4本の配信を始めた。期間は4月末まで。
◎敦賀原発2号機、審査また中断 直下の断層巡り申請書補正し再提出へ 2023年4月11日 21時00分 朝日新聞デジタル
日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)の審査で資料に誤りが続発し、原子力規制委員会が8月末までに申請書の再提出を求める方針を決めた問題で、原電の村松衛社長は11日、規制委の行政指導に従う意向を明らかにした。2号機の審査は昨年12月に約2年ぶりに再開されたが、再び中断する。
========デモ、集会============
・4月21日(金) 経産省正門前(テントひろば)抗議行動
・4月21日(金) 第23回「原発いらない金曜行動」(首相官邸前) 18時時30分~ 首相官邸前
・4月27日(木) 月例祈祷会「死者の裁き」午後2時30分 会場:経産省前テントひろば JKS47士
・4月30日(日) 脱原発青空川柳句会 12時~3時 選者:乱鬼龍 会場:経産省前テントひろば
(転送者追記)
□ビデオメッセージ「海はすべての命の源! 海はオレたち漁師の仕事場だ!」のDVD頒布開始
3月10日の集会で紹介・上映した小野春雄さん(新地漁協組合員)のメッセージ、好評ゆえにDVDを作成し、経産省前テントひろばで1枚200円で頒布開始しました。
よろしければどうぞ。
・・・・・・・
□経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その205
経産省・資源エネルギー庁が原子力規制庁のみならず内閣府にも法改定を誘導!
~「原発60超」も「原子力基本法」も推進側(資源エネルギー庁)が誘導~
2023年4月15日 木村雅英(経産省前テントひろば)
東京新聞4月14日の一面トップ記事を読んだ方は多いだろう。
<資源エネルギー庁が原子力規制委所管の法律の改正案を提示 運転期間延長の議論を誘導 本紙情報公開請求 2023年4月14日 06時00分
「原発60年超」推進側が誘導
エネ庁、規制庁に改正条文案
本紙情報公開請求で判明、提示首相指示の翌日>https://www.tokyo-np.co.jp/article/243941?rct=genpatsu
昨年7月から資源エネルギー庁が呼びかけて、原子力規制庁と秘密面談をし「原発60年超」を画策し、原子力規制委員会の所掌である「炉規法」の改定案を推進側資源エネルギー庁が提示していたのだ。
一方、内閣府所管の「原子力基本法」についても、昨年7月から資源エネルギー庁と内閣府が秘密会合を持ち、改定案を検討していた。
その事実を阿部知子議員が4月12日(水)の衆議院経済産業委員会で指摘して明らかになった。 (https://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=54512&media_type=)
「原子力基本法」について、星野内閣府副大臣が事務方打合せが9月半ばから開始、高市内閣府大臣が知ったのは10月14日と答えたがこれも嘘。 阿部知子議員が会議前日に入手した資源エネルギー庁作成資料「資源エネルギー庁と内閣府の面談記録」には7月27日付の「原子力基本法」改定案が載っていた。西村大臣もやむなく昨年夏ごろからの事務方打合せ開始を認めた。
要するに、資源エネルギー庁が、炉規法所掌の原子力規制庁に乗り込み、原子力基本法所掌の内閣府に乗り込み、それぞれの改定案を提示・検討していたのだ。
原子力規制委員会では決定権をもつ原子力規制委員をはずして、内閣府では大臣・副大臣など政務担当をはずして、事務方が資源エネルギー庁担当と秘密面談して悪だくみを進めていた。
「原子力基本法」改定については、内閣府原子力委員会では全く議論をせず、何ら公開の場で話し合いもせず、パブリックコメントも全くかけらずに、いきなり閣議決定して、今国会で審議している。
書かなくていい原発推進の為の施策を「国の責務」にして、エネルギー政策が変わっても原子力を止めさせない
GenpatsuXarasenai(原発ムラ腐らせない) 愚かな改定だ。
経産省・資源エネルギー庁の民主主義破壊の横暴をこれ以上許してはならない。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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