経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2024年8月15日は、座り込み4,723日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎長崎の日、能登地震でも南海トラフ地震でも原発動かし続ける経産省 8月9日(金)
前日の宮崎沖地震後、17時前から怒りの声をあげ始めた堤さん、マイクを渡して思いを経産省に伝えてもらう。<何が動くかわからないような状況なのに、原発が何もなく動いているのはおかしなことです。今、核の放射性物質が原発の中にあるということは、臨界事故を起こして、あの広島長崎の原爆のようなことが実際起きてしまう可能性がある。あなたたちが想定していた2倍、3倍の地震が起きる可能性が十分高いのです。それなのに原発を止めようとしない、これは国民の命を守らないということです。>と。続いて堤さんのコールで抗議行動を開始。
K.Mから、大地震が起こる確率が百分の一程度に増え、川内・玄海・伊方の各原発近くで震度4を記録、首相が中東行きを中止しながら、なぜ原発を止められないのか!
堀江さんから、9月23日の高浜原発反対行動を紹介、12月には大阪での行動もある。
白倉さんが、地震が来るぞと言われても原子力発電所を止めない経産省を糾弾、止めてこその防災ではないか、ALPS処理水(放射能汚染水)の海洋投棄もイチエフに流入する地下水を止めることが大切、大型タンクに保管が可能、沸点の違いを利用したトリチウムの吸着法もある、原発を推進する時に使用済み核燃料再処理事業を最初から決めていたそうだ、六ケ所再処理施設が動いたら膨大な放射性物質を排出、2004年に経産官僚が出した「19兆円の請求書」という内部告発文があったが、もみ消された。経産省を追求していこう。
K.Mから、7月30日の院内ヒアリング集会で、経産省はNDがゼロでないことを認めた、当初の海洋放出の見積もりは34億円で今は既に600億円以上、8年間の予定が30年以上と、経産省は「事業を小さく生んで巨大にする」、何としても海洋投棄を止めよう。
火炎瓶鉄さんが、核をめぐるグロテスクな動き、原爆を落とした当時国が慰霊せず、ガザ虐殺を続ける核保有国イスラエルを招待しない長崎市長に対して筆頭核保有国がへそを曲げた、核の惨禍を二度と繰り返してはならない、原子爆弾2発の惨劇を受けた日本が核を終わらせないといけない、日本は核から手を引くべきと述べ、「8.6を忘れるな」「8.9を忘れるな」、核廃絶、脱原発のコール。
K.Mから、火曜日のプライムニュースでイランの反撃と中東戦争を心配させる議論の中で、司会者の質問「今の中東危機的状況を喜んでいるのはネタニヤフだけではないか?」に、国際政治学者立山良司氏が「いやいや、ネタニヤフと西欧の軍事産業も(喜んでいる)」と恐るべき真実を吐露。
平岡さんが、8.6と8.9を迎えた、長崎市長のイスラエルを招待しない判断は正しい、原発は核爆弾に通じる、原発稼働でプルトニウムが作れる、長崎爆弾の6千発分、赤字になり事故が起これば大被害の原発を何でここまで使う、理由は核武装が狙い、自民党の政治を変えたい。
守屋さんが、8.9長崎を思い、昨年から嘉手納基地に核攻撃可能なF15ストライクイーグルが配備されたことを怒り、「座込め、ここへ」と「水に流すな」を歌い、平和と命と美しい地球を守ろう。奥内さんが、横浜大空襲を経験した美空ひばりの「一本の鉛筆」(1974年)を紹介、ヒロシマの無念を訴えた(東京新聞8月5日「100年の残響」から)。「一本の鉛筆があれば私はあなたへの愛を書く 一本の鉛筆があれば 戦争はいやだと 私は書く…」
最後に、10日の辺野古基地建設反対集会「沖縄は怒っているぞ」とタンポポ舎集会の紹介を聞き、短く脱原発・再稼動反対・命を守れ・地球を守れ・未来を守れ・…と経産省に訴えて終わる。
平岡さんの応援で撤収、うまいビールをのみながら山本義隆さんや今井澄さんの思い出話を聞く。(K.M)
◎ チェ・ゲバラの広島訪問は際立っていた 8月10日(土)
・責任
痛感しても何もしない。真摯に回避するだけ。
転嫁はするが、果たさない。政府に責任はないが、国民には自己責任がある。
・広島
1959年7月25日、チェ・ゲバラが広島を訪れた。平和記念公園の原爆慰霊碑に献花するために。それから原爆資料館を見学した。平均の見学時間は30~40分だが、ゲバラは約1時間見て回った。2016年、当時のオバマ大統領は10分。そのあと広島赤十字原爆病院に行き患者たちに声をかけた。「安らかに眠ってください
過ちは繰り返しませぬから」ゲバラは案内役の広島県職員に「碑文には、なぜ主語がないのか?」と問い質したという。碑文については以前から論争があったが、広島県の見解は「主語は人類全体」だ。オバマ氏は原爆投下をまるで自然災害のごとく語ったが。
人類全体ということはマ-シャル諸島や南太平洋の島々など、米仏の核実験で被爆した人達も含まれるのか。さて、文献のなかでゲバラは政治家、革命家と紹介されるが、長崎市長に「出席できないのはあなたのせい」とトランプもどきの書簡を送った人達はチェ・ゲバラをどう呼ぶだろうか?
・コロンブスの末裔たちの自衛
とても全てを書ききれない。イスラエルは、常設あるいは臨時の検問所を何百と設けて、住民の移動(農地、職場、学校等)を恣意的に妨害する。検問所で数時間待たせるのは当たり前で、そのために失業する人もいる。救急車すら例外ではなく助かる命も助からないことだってある。兵士が住居に押し入り、住民を拘束し、投獄する。家屋をブルド-ザ-や戦車で破壊する。抗議や抵抗は一切認めない。それに対する回答は憎悪、蔑み、嘲り、弾圧、破壊、拘禁、殺戮だ。無関係・無抵抗の人も連帯責任を課せられる。それが何十年と続いている。戦争がなくてもだ。不法な占領を続けるための戦争も含めたあらゆる不当な行為。イスラエル、G7、EUは、それを自衛と呼ぶ。(O・O)
◎ 今日も氷水のお世話になった 8月12日(月)
相変わらず、きょうも朝から気温30℃超えの暑さのなか、電車とバスを乗り継いで午前11時前に事務所に着いた。早速、エアコンを掛けて、途中の業務スーパーで買ってきたかき氷に水を入れ、コップに2杯飲んで、ひと息ついた。
おにぎりを食べながら、座り込みグッズを点検して、相棒のSaさんの到着を待つ。Saさんが午前11時半に到着したので、一息ついてから経産省前に出かけた。
振替休日とあって経産省前は人通りも少なく静かである。手早くバナーとのぼり旗をセットして、氷水を飲みながら、パラソルの下で休憩。アピールは反原発ソングにお任せ。温湿度計を見たら気温40℃、湿度40%。この数字は撤収するまで変わらず。
ときどき外国の方がバナーとのぼり旗を見て会釈をして下さる。日本語は判らないはずなので、バナーの女の子の絵を見て我々が何を訴えているのか、即座に理解してくれているのだろう。絵画の力はすごい。
今朝、テレビを支配していたオリンピックがようやく終わった。強調されていたのはメダルの数。取れた選手は有頂天だが、前回優勝して今回も優勝を確実視されていた阿部詩選手はボロクソに非難された―非国民扱い。ニュースの時間なのに「きょうメダル何個取れた」から始まる毎日だった。
オリンピックと言えばヒットラーが国威発揚に利用した1936年の「ベルリン大会」が有名だが、今の日本も同じだ。日米韓軍事同盟の先頭になって琉球弧列島にミサイル基地を配備して、中国への軍事挑発を行っている今日、オリンピックに現(うつつ)を抜かしている場合ではない!
沖縄は戦争の瀬戸際にあり、ヤマトンチュー(我々)に対して「戦争反対!を訴えて共に闘おう」と呼び掛けている。我々も呼応して「戦争反対!」「沖縄からミサイルを撤去せよ」「米軍も自衛隊も沖縄から出ていけ」「米軍は日本から出ていけ」のスローガンで闘おう。(保)
◎ 浪江の歌人、三原由紀子さんの歌から 8月13日(火)
13 時 30分頃に経産省前に着く。すぐ手前でご婦人方とすれ違った。三上智恵さんの沖縄の映画を観た帰りにひろばに寄って頂いた方々と伺った。
Ed さん、Ogwさん、Ymさんが座り込み中。やがて Ashさん到着。
とても暑い。数日前からの地震注意報、猛暑警報に加え、さらに4つの警報が出ているという。台風に、落雷、あとは何だろう?
14 時 15分頃、私たちの前を「やめてください」と大きな声で言いながら通り過ぎた若い女性が、少し先で止まって振り向き、「やめてください」と繰り返し、「死んだらどうするのですか?」と言った。私たちの行動を非難しているのかと聞いていたのだが、私たちの健康を気遣ってくれていたようだった。ありがとう。
Ymさん、Ogwさん、Edさん帰路に。Oogさんは歯の治療の後が思わしくなく、本日は欠席。 16時、Ashさんと片づけて事務所に。
浪江町の歌人、三原由起子の「土地に呼ばれる」 (2022 年本阿弥書店)から。
・世の中の行方を背負い貧しいと決めつけられる辺野古、双葉郡
・住人に日本の行方を背負わせて分断の罠を仕掛ける 国は
・東京で暮らして気づくふるさとの「何もない」という豊かさに
・青い海白い砂浜だけじゃない沖縄をもっと知りたくて行く
・東京から来たこと辺野古に行ったこと伝えて伝わらない心あり
・行き場のない汚染水とわれの思い時が経つほど濃くなるばかり
・あることをなかったことにする国の民として生きるのはもういやだ
・「自分自身の心を胡麻化さないから泣くんだよ」夫の言葉にわれはまた泣く
俵万智が本の帯文を書いています。《復興とは、なかったことにすることなのか。告発ではなく、実感と愛着から生まれた歌たちが問いかけてくる。土地に呼ばれた三原由起子の、元気に忘れないという強い意志。それが一冊を貫き、胸に迫る》 (石上)
◎ 8.6ヒロシマ行動に参加してきた 8月14日(水)
暑い。風はあるが、涼しくない。セッティングを始めたら、経産省の写真を撮る人3人が来ていろいろの角度から撮り、財務省の写真も撮っていった。お盆のせいか人通りは多くない。
私(T・I)は8.6ヒロシマ行動に参加し、先週は休ませてもらった。8.6当日、ヒロシマ市長は平和公園の使用にいろいろ制限を加えた。「原爆ドームのエリア(毎年そこで早朝抗議集会をやる)を含む公園全体を午前5時から午前9時まで閉鎖して、祈念式典などに参加する人は持ち物、身体チェックやる。従わない場合は警察権力に頼んで排除する」などとした。去年の8.6の闘いに対して半年たった今年の2月に、「暴力行為があった」として「暴処法」で5人を逮捕・起訴し、今も拘留している。
それで「8.6ヒロシマ大行動」とともに闘う人たちは夜の10時から抗議集会をしてドーム前に座り込んだ。夜通しそこにいた。宿に泊まった人たちも朝4時30分に結集して、弾圧反対集会をやった。午前5時を過ぎても、午前6時を過ぎても警察やガードマンや市の職員は座り込んでいる人たちを排除出来なかった。そもそも弾圧する法的根拠がないと市も認めていている。前広島市職員労働組合委員長のFさんは、弾圧にかり出されている市職員に対して、「広島市長の弾圧に手を貸すな」と訴えた。座り込みの最前線に広島大学の学生たちがいて、広島大学の大旗があったことも心強かった。
結局、朝8時15分の「黙とう」をドーム前で行い、その後、「岸田は式典に出るな」「イスラエル代表は帰れ」「ノーモアヒロシマ」「ヒロシマつぶしは許さないぞ」「暴処法逮捕者を直ぐ釈放しろ」などのシュプレヒコールをやってデモに出た。650名もの集った人たちを「排除」してどうするかの方針を広島市長は出せなかったのだ。弾圧を恐れず闘って、文字通り勝利を勝ち取ったと思う。以上は報告。
午後2時ころ、Iさんが「岸田総裁選立候補辞退」のニュースをみんなに伝えた。それで、そこから自民党批判や政局批判、ウクライナ戦争、ガザ虐殺、ネタニヤフ糾弾、核戦争などについて、それぞれが持論を展開して大論議をした。6人で。(T・I)
◎ いつの間に右翼の原発認識は変わったのだろう 8月15日(木)
午前11時に事務所に着くと、杉山さんが先に来ていた。請戸行きの準備のため車で乗り付けてくれたのだ。車の屋根には「放射能汚染水を海に流すな!」と書いたカラフルな看板が四方に取り付けてある。2人で荷物を運び出し、経産省前で合流したInさん、Yoさんと4人で設営。
やがてSugiさん、Hiさんが加わる。お盆とあって人通りはまばらだ。外国人がたくさん乗った観光バスが通り過ぎたので手を振る。私たちのバナーの「No Nukes」の文字は目に留まっただろうか?
反対側車線に通りかかった右翼の街宣車が「何が汚染水流すなだ、お前らどこの国に住んでいると思っているのだ?」と、がなり立てて通り過ぎて行った。杉山さんの車の上の看板を見たのだろう。14:30 後半担当のTaさんが到着したのでバトンタッチした。(M.U)
=====添付資料=====
・原発週報2024.8.7~8.13 編集:漆原牧久
=========デモ、集会==========
◆8月20日(火)月例祈祷会 午後2時30分より
【103回 JKS47月例祈祷会の開催】
会場:経省前脱原発テントひろば
14:30芸能の時間 (登壇者募集中!)
14:50頃 月例祈祷会
◆8月21日(水) 原子力規制委員会抗議 正午から
◆9月1日 (日) 東海第二原発いらない 一斉行動
◆9月11日 (水)「経産省前テントひろば」13周年大集会
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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