明治大学平和教育登戸研究所資料館が企画展
明治大学平和教育登戸研究所資料館(注)が,第15回企画展「風船爆弾作戦と本土決戦準備―女の子たちの戦争―」を2025年5月31日(土)まで開催しています。
【内容】
今から80年前の1944年(昭和19年)~1945年の時期に、登戸研究所は、日本陸軍が強い期待をかけた風船爆弾の開発・製造に全力を挙げていた。陸軍は、この兵器を戦争の勝敗を決する「決戦兵器」と位置付け、アメリカ本国に大打撃を与えられるものと考えていた。
一発あたり数十kgの兵器積載能力しかない風船爆弾に何を搭載しようと考えていたのか。当初は細菌兵器が構想され、後にはアメリカの食糧生産に打撃を与える「牛疫ウイルス」の搭載が準備されたが、結局、通常の爆弾・焼夷弾になった。風船爆弾は、1944年から1945年にかけて9300発が発射された・
それがどのように計画され、多数の女子学生たちを動員して製造され、結局、どのような結末になったのか、そして、陸軍はなぜ風船爆弾に強くこだわったのかを明らかにする。
会期:~2025年5月31日(土)
開館時間:10時~16時
休館日:日曜~火曜、2024年12月26日(木)~2025年1月7日(火)、18日(土)、2月5日(水)、7日(金)
会場:明治大学平和教育登戸研究所資料館(神奈川県川崎市多摩区東三田1丁目、明治大学生田キャンパス内。小田急線生田駅南口から徒歩約10分)
入館料:無料
電話044-934-7993
Email:noborito@mics.meiji.ac.jp
<注>明治大学平和教育登戸研究所資料館 戦時中、ここに、陸軍によって開設された登戸研究所があり、秘密戦兵器・資材を研究・開発していた。戦後、明治大学が研究所の建物を購入し、明治大学平和教育登戸研究所資料館を設立。旧研究所の研究を保存するともに、歴史教育・平和教育の発信地としている。