経産省前脱原発テント座り込み日誌12月19日版

経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2024年12月19日は、座り込み4,849日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。

核兵器も核発電も終わらせよう、脱原発の最も強力な敵は「先入観」 12月13日(金)(K.M)
 「脱原発、核のゴミ増やすな、…」コールで抗議行動を開始。
K.Mが、昨日の「東電と共に脱原発をめざす会」で電力・ガス取引監視等委員会が株式会社JERAへの業務改善勧告について東電がまともに回答しなかった、引き続き追求する。
服部さんが、先ほどまで参加してきた文科省抗議を受け、朝鮮学校差別を批判し、ろうそく革命と今回の戒厳令を思い起こし、私たちも民主主義を守る為に頑張ろう、福島を忘れない。
K.Mが、先週紹介したネット署名「深刻な原発事故を起こした東京電力による柏崎刈羽原発の再稼動を許すな」が1万筆を超えた、引き続きご協力を。
奥内さんが、「福島干し柿放射能」検索を紹介、青田恵子さんの詩「間違っているかも知れません」を詠む。
<福島のあんぽ柿を食べて応援する人に、とんでもない、おやめなさいと言った私、優しい心を気づづけたかも知れません。福島にはもう帰らない方が良いです、ある地震学者の話、いつかきっと帰れると希望を抱いていたのは間違っていたかも知れません。
あれから一度も先祖のお墓に詣でていません、人として間違っているかも知れません。間違えたままでも人は生きていくけれど、私をこんなに間違いだらけにしたのは誰?>(2015年10月)
白倉さんが、寒くなったので健康に注意して脱原発を。11月23日に映画会についての樋口英明さんからのメッセージを紹介、
以下抜粋
<原発事故で亡くなった人が居ないは嘘、政府の避難計画は請戸の浜の悲劇がより大きな規模で再現されてしまうことを容認、脱原発の最も強力な敵は「先入観」:
・それなりの避難計画が立てられているだろう、
・検査に合格しているのだから安全性を備えているだろう、
・原発は必要なのだろう、
・原発は難しい問題だから、
・原発も事故発生確率が低いはずだ。
能登半島地震は自然界からの最後の警告かも知れません。福島原発事故を経験し、原発の本当の危険性を知った私たちの責任はきわめて重い>
平岡さんが、新しい原子力計画推進が報じられた、電力需要が増えるというが原発推進の為の口実ではないか、今は第2次世界大戦の前の状況に似ているのではないか、韓国はじめ欧米各国の政権不安定は労働者の生活が不安定になっているから、世界戦争を止めるためにも私たちの闘いが大切。
守屋さんが、後ほど米兵による少女暴行事件の判決(懲役5年)を受けて外務省前で抗議行動があると紹介し、「座り込め、ここへ」を歌い、ノーベル平和賞受賞の田中熙巳さんの「日本政府は原爆で殺された人への補償も賠償もしていない」に共感、原発事故でも同じで忘れてはならない、若い人に原爆も原発も同じなんだよと伝えようと訴え、「水に流すな」を歌う。
K.Mから、ノーベル文学賞受賞のハン・カンさんスピーチ「文学を読み、書くという営みは、…、生を破壊する全ての行為に真っ向から対立するということ」を紹介、私たちの運動も生を破壊する行為への闘い。更に、東電と共に脱原発をめざす会で東電がまともに答えないことから国策民営による原発推進を批判し、世界の原子力が衰退の一途である、広島・長崎・福島を経験した日本から原発を止めて行こう。
一瀬敬一郎弁護士が、沖縄訪問(中国を仮想敵国とする米軍のミサイル基地計画等と日本の戦争政策への危惧)、中国重慶爆撃問題、熊本の来民開拓団(部落出身者中心の海外移住)、長崎の原爆被爆問題など、近況報告。
堀江さんが、薬事審議会の決定を憂い、食の安全について。
乱さんが、日本政府の原発政策・戦争政策・マイナンバーなどとんでもない政治、来年に頑張ろう。22日に青空川柳会、年末年始に福島県請戸の浜で日の出を見る会をやる、ご参加を。韓国で百万人が集まった、日本でも頑張ろう。
最後に「経産省に嘘をつくな、NONUKES、NOWAR,…」と訴えるコールで終了。

12月14日 (土) (O・O)
◯あくまでイメ-ジです
近所の支持者宅に掲示してある公明党のポスタ-が新しくなった。来年の参議院選挙に立候補するのであろう若い医師の走るポ-ズが芝居がかっている。
「いのち守る力、無限大」というキャッチコピーが小さくあるのだが、公明党は原発の新増設を認めることに相成り「原発に依存しない社会」はお蔵入り。それにしても「いのち守る」とは。

12月16日 (月)(保)
  きょうも快晴で風も穏やかだったので暖かく感じた。セッティングを終えて一段落した頃に目の不自由なHoさんが来られた。先週に引き続いて、きょうも最後まで座り込んで下さった。感謝です。
  1時半過ぎに通りがかった男性から「汚染水って何ですか?」と質問された。「福島原発事故で、垂れ流されている全ての放射能汚染水の事」と答えたが、あまり納得してもらえなかった。「重水素もそうですか?」これには答えられなかった。座り込みを批判する為に言ってきたのではなさそうなので普段から答えられるようにしなければ、と思った経験でした。原発事故から14年、原発事故で現在どうなっているか―東京新聞に時々、載る以外は報道がないので、福島原発事故を知らない人がどんどん増えてくる。我々の活動は重要になってきている、頑張ろう!
  きょうの座り込み者は他にHi・Suさん、御大のSiさん。たんぽぽ舎のTaさんも「3・11子ども甲状腺がん裁判ニュース」を皆に手渡して「これからあぶくま裁判の傍聴があるので」と言って地裁に行かれた。
Siさんとの話では「ネット選挙」が話題になった。私も時代の変化を感じている! 直近の国立市長選でも3期目を目指していた自公推薦の現市長を「SNSを駆使して政策を発信した」無所属新人が破って初当選したと事が報じられている。投票率は前回よ
り5%上がったとの事。
  アナログ人間の私には理解不能! SNSから発信されるデマ宣伝をどうやったら見破れるのか?注視していくしかない。

12月17日(火)(EO)
朝のJRが遅れて、事務所ではYさんが一人で待機していた。そのYさんにMETIへの荷物を託し、テントニュース303号を印刷して、12時に自転車で経産省前に到着する。
経産省前歩道ではTBSテレビ局の取材カメラ陣が3人ほどでカメラを回しながら打ち合わせ中。この日の朝刊の報道では、原子力発電コストに関する「均等化発電原価(LCOD)」を発表した。これは福島原発事故以降の「原発依存度を可能な限り低減」
するとの姿勢を改めて原発再稼働の姿勢を明確にし、電力会社の事故以前の姿勢に迎合するための口実作りとしか考えられない。取材チームの彼らは、暫くして正門前から経産省内に入っていった。テレビ番組あるいはニュース報道のための取材と思われる。
私たちは、たんぽぽや牛を描いた脱原発を訴える大きな幕をEさんらと車道側に4枚設置していると、12時過ぎになってHさんが来て4人で座り込む。直ぐにBさんが、そしてTさんも来て、賑やかになった。1時半過ぎにAさん、2時前にはHさん、Iさんも来た。3時近くにはRさんもやってくる。後半の担当者が現れて、座り込みが賑やかになったところで、日比谷図書館に行って書籍を借りて家に帰る。
(参考まで)
① 均等化発電原価 (Levelized cost of electricity(LCOE)) とは
「発電量あたりのコスト」のことです。発電に必要なコストと利益を合計し、発電所の運転期間中に想定される発電量をもとに算定します。単位は円/kWhです。発電に必要なコストとは、初期投資費用(土地代、設備費など)、運転維持費(燃料、人件費など)、廃棄処理費です。これらを合計した値を、想定される運転年数内総発電量で割って算定します。発電所の耐用年数期間内の燃料費の変動や、設備維持費の値上げなども想定して、計算されます。(新電力ネットより)
②料金均等化発電原価(LCOE)とは
均等化発電原価(LCOE)は、エネルギー資産の耐用年数にわたる電力生成の平均コストを測定するメトリクスです。LCOEは、発電プロジェクトの実行可能性と競争力を判断するのに役立ち、冷暖房プロジェクトの指標にもなります。LCOE計算では、資本、燃料、保守に関するコストも含め、エネルギー資産のライフサイクルにわたる建設と運用に関連するコストを考慮します。LCOEモデルやツールによって使用する変数が異なり、LCOE計算式が他と比べて複雑なものもあります。LCOEは「均等化発電原価」とも呼ばれています。(IBMより)

12月18日(水) (IT)
寒く、風がわりと強い。セッティングをやっていた時、2人連れの通行人が「頑張ってください」と声をかけてくれ、ニッコリ笑いかけてくれた。そういうのって、やっぱりうれしい。経産省の前庭のケヤキの剪定をしていた。クレーンに乗ってやっていた。1日中やっていた。
お昼のおむすびを食べていると足の悪い鳩が1羽だけ来たが、何もやらなかったら帰って行った。ヨーカンさんが規制委員会から回ってきた。久しぶりだったので、よもやま話をした。「この間、インフルエンザにかかった」と言っていた。男子高校生4人がバナーなどを見ていたので、ヨーカンさんと話しかけて、パンフ類をわたした。あんまり説明は出来なかったが、立ち去る時一人の生徒さんが「頑張ってください」と言ってくれた。
第7次エネルギー基本計画から「可能な限り原発依存度を低減する」と記述を削除することが東京新聞でも論じられていて、みんなでひどいという話をした。エネルギーの安定供給とか言って、原発の推進をガンガン言っている。私たちはここで座り込み
を続ける!

12月19日(木)(M.U)
Yoさん、Inさんと3人で設営。午前中、東電刑事裁判の最高裁への署名提出行動に参加していたというTuさんが立ち寄り、話をして行った。12:40 Hoさん参加。13:15 Saさんが立ち寄り、今年1年の活動記録をまとめた「てんとう虫つうしん」という個人ニュースレターを配って行った。その中でSaさんも書いているが、政府は、汚染土の全国へのばらまきを画策しており、来年はこれが大変な問題になりそうだ。13:50 Okさん参加。その後、カラフルな服を着た若い女性が「3時からここでデモをやります」と言って通り過ぎて行った。経産省内でエネルギー基本計画の審議が大詰めを迎えており、それに合わせて抗議行動をするそうだ。14:00 にTaさんが到着。私は、子ども脱被ばく裁判が最高裁で却下されたことに抗議する集会に参加するため、官邸前に向かった。集会を終え、16:00 に経産省前に戻ってみると、すでにテントの撤収は済んでおり、代わりに気候グループがスタンディングをしていたので、私も一緒に並んで写真に納まった。
その後「民主的炬燵会議」と称して気候グループが歩道に設置した炬燵に入って暖をとり、みかんを食べて交流した。国会議員も何人か来て炬燵に入った。ある女性議員は私が胸につけている「何よりも地球に悪いもの それは原発」というゼッケンを見て「いいですね」と言ってくれた。交流した何人かの人にはテントひろばニュースを渡し「よかったら昼間の座り込みにも来てくださいね」とアピールした。

=====添付資料======
・原発週報2024.12.11-12.17 編集:漆原牧久
・テントニュース303号

=========デモ、集会==========

◆12月25日(水) 12時~13時 原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動  

12月27日(金) 17時~18時 経産省前抗議集会(毎週)                 ◆2025年1月6日(月):経産省前新春抗議行動
午後2時~4時
来年も、正月6日に経産省正門前での「脱原発・年始抗議行動」を開始する予定です。ご参加を宜しくお願い致します。
そこでは、毎年恒例の、芸人「森丸」さんによる「南京玉すだれ・国定忠治」などがご覧頂けます。皆さん、ご期待ください!見事な芸で危険な老朽原発の再稼動など吹き飛ばしましょう。
2025年1月22日(水) 108回 JKS47月例祈祷会  
(テント日誌12月12日(木)版には日程を間違えて記載しました。お詫びします)
会場:経省前脱原発テントひろば
午後2時30分より
14:00芸能の時間 (登壇者募集中!)
14:20頃 月例祈祷会
15:20頃 終了

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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