「岸田首相は2年間で、70年来の政策の隅々に手を入れ、根底から覆した。防
衛費のGDP比2%への増額、反撃能力保有、そのためのトマホークの購入に踏み
切った。防衛装備品の輸出にもメドをつけた。日本は今や米国にとって完全な
る安全保障のパートナーだ」(24年4月7日、産経)
エマニュエル前駐日米国大使の賞賛は、この2年、私たち平和運動が戦争準備
の大軍拡に何一つ歯止めをかけられていない現状を表すものです。
3年目に入った今、「これまで通り」ではない取り組みの可能性を拓くために、
実はほとんどなされていない討論の場を作りました。肩の力を抜いてご参加
ください!
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「安保3文書」3年目の現在地
大軍拡をどう止めるか 3.2大討論会
https://kojiskojis.hatenablog.com/entry/2025/02/23/233804
2025年3月2日(日)
14時~16時30分(13時30分 開場)
文京シビックセンター5階C会議室(最寄りは地下鉄後楽園駅・春日駅)
アクセス https://www.city.bunkyo.lg.jp/b040/p006602.html
参加費(資料代)300円:お金に困っている人は無料(自己申告)
予約不要、筆談対応あり
【第1部】問題提起
杉原浩司(武器取引反対ネットワーク[NAJAT]) 「平和運動に足りないこと」
石井信久(島じまスタンディング) 「『南西シフト』と私たち」
【第2部】グループ討論
6~8人程度のグループに分かれての「大討論会」の時間です。
最後に、各グループで話し合われた内容を会場全体で共有します。
<呼びかけ>
STOP大軍拡アクション 090-6185-4407(杉原)
◆かつて見出しに躍った言葉、「27年度に防衛費GDP比2%」「5年で防衛費倍
増」「防衛費5年間で43兆円」を想起してみましょう。2025年度は、政府の軍
備大増強計画の3年目に当たります。
2022年12月16日、岸田政権の「安保3文書」(国家安全保障戦略、国家防衛
戦略、防衛力整備計画)の閣議決定によって、他にも次のようなことが政府方
針になり、実現されてきています。
敵基地攻撃能力の保有、日米共同作戦能力の強化、弾薬庫増設や民間施設の
軍事利用などを意味する「継戦能力」の確保、殺傷武器輸出の解禁、軍事研究
の本格化、「重要経済安保情報」の国家管理などです。
◆連呼される「戦後最も厳しく複雑な安全保障環境」に不安をかき立てられ、
異論・反論しづらい空気のなか、「平和国家」に見合わない法律が国会を通り、
新たな制度がほぼ無批判に導入されてきました。
◆「安保3文書」3年目のいま、「大軍拡をどう止めるか 大討論会」への参加
を呼びかけます。次の2つの「問い」について、いっしょに話し合ってみませ
んか。
・大軍拡に反対の声をあげてきた市民運動のこれまでを振り返ったときに、何
ができて、何ができなかったのか。できなかった理由は何か。
・東京を地元とする市民運動は、これから具体的に何ができるのか、どんなこ
とを優先するのか、どんなことに注意したらいいのか。
◆「大討論会」では、次のようなことに話が及ぶこともあるのではと思います。
・大軍拡よりも前に、私たちは身近な場所での安全を確保するための予算を優
先すべきではないか。
(エッセンシャルワーカーの人手不足や老朽化したインフラのせいで誰の命も
脅かされることのないように)
・大軍拡よりも前に、私たちは政府が準備している「戦争」についてより広く
深く検討してみるといいのではないか。
(「台湾有事」の際に強制避難の対象になる琉球弧の島じまの住民の苦悩や苦
痛を見て見ぬふりすることのないように)
ご関心のあるみなさん、どうぞふるってご参加ください。