経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2025年5月22日は、座り込み5,003日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎ナクバの日、ガザ虐殺をやめろ、沖縄に基地と戦争を押しつけるな 5月16日(金)(Km)
文科省前抗議行動と財務省前抗議行動の音を聞きながら、経産省抗議行動を開始。
Skさん:オープニングに「原子力発電NO!」と「原発じゃ、明日はない」を歌う。
Km:5月15日はナクバの日、1948年5月15日にパレスチナの社会と祖国が破壊された。77年経った今、毎日のようにガザで沢山の人が殺されている。昨日も一昨日も100人以上の人が殺された。子どもたちが飢死している。その状況の中で日本でガザの報道がほとんどない。皆さん、ニュースでガザの問題が取り上げられたことがあるでしょうか? この1週間は、ほとんどないと思う。BSの夜の報道番組でも取り上げない。おかしいと思いませんか? アルジャジーラでは毎日、多数が殺されている事を報道。私は昨日、あちこちの放送局にガザ報道を訴えた。皆さんも是非、声を上げてください。
コール:ガザ虐殺をやめろ、脱原発、再稼動反対、経産省は嘘をつくな、…。
Heさん:イスラエルによるガザ虐殺を許せない。ウクライナ問題で会談もある。アメリカを中心とした国家を絶対に認めるわけには、いきません。米兵の性暴力を許せない。関西電力の原発稼動も許せない。
Skさん:新緑の季節、もうすぐ夏至。経産省の皆さん、私たちの声を聞いてください。私たちは原発は一基も要らないと主張している。東海第二も止めるようにとも。樋口英明元裁判長は訴訟を担当するまで、原発はある程度、安全と考えていたが、原発は他と格段に違う。事故が起これば想像を絶する被害を及ぼす。そして原発はずっと人が管理しないといけない。神を信じない人でも信じたくなるような偶然が重なって、最悪シナリオは回避された。でも福島の放射線量は高い。今も原子力緊急事態宣言下、20mSv以下で住めるなんておかしい。0.3%の土地で1割の地震が起こる地震国日本で危険。原発の耐震性は民間住宅以下。国富の喪失を起こすのは、原発と戦争。今日は東電株主訴訟の記者会見があった、6月6日の控訴審判決を楽しみに。
Ouさん:久しぶりに青田恵子さんの2020年5月8日の詩「先生を信じられなくなった日」を読みます。<中国で水爆実験があった頃 その日は運動会の練習で 先生は平然と練習を続行した 先生は危険なものから私たちを守ってくれはしなかった> 次回は中学生バージョンを読みます。
Km:詩を聴いていて思った。ガザ虐殺を世界中が知っていて止められない。私達はもっともっと声を上げ続けないといけない。
Myさん:今朝の新聞赤旗に、防衛省が今月の15日に全葬連と隊員死亡時に備えた協定を結んだそう。戦争を想定。戦争をする国造りが進んでいる。原発を無防備に、海岸線に林立させておいて、何が国防か。未だに福島に帰れない人も、生業を体験できない人も沢山います。戦争なんかしてる場合じゃない。市民の命と暮らし、健康、財産を守る。そのためにこそ、経済産業省があるはずです。「座込め、ここへ」と「ああ、福島」を歌う。
Km:月曜に池田実さんからイチエフ被ばく労働の話を聞いた。4000人が被ばく労働を強いられて収束作業を続けている。
Yoさん:トランプ一族が中東に行って金儲けをしている。ガザで、あれだけの人が死んでいるのに。日本でも学術会議の問題がある。米国では、自分に都合の悪いことを言う大学には資金を出さない。アメリカから民主主義がなくなっていく。人種差別者が戦争をやっている。沖縄返還は基地押付けだった。
Km:今日は5月16日、沖縄で「515」の大きな行動が行われるでしょう。
Okさん:日本学術会議法が衆議院を通過、能動的サイバー関連法が本日国会で通過した。皆さん、「有事」に慣れていませんか? 今日は原発いらない金曜行動もある。私達、できることをしましょうよ。やっぱり、頑張ってる人を応援しましょう。頑張りましょう。いろんなことに関心を持ちましょう。
Km:日本学術会議法の参議院審議はこれから。また、クレヨンハウスの「朝の教室」で、明日、小倉利丸さんの講演がある。良かったらどうぞ。今一番大事なことはガザの虐殺を止めること。
コール:ガザ虐殺をやめろ、脱原発、再稼動反対、運転延長反対、核ゴミ増やすな、命を守れ、地球を守れ、未来を守れ。再稼動反対、運転延長反対。NOWAR、NONUKES、NOBASE、殺すな、殺されるな。
この後、Msさんと荷物を片付けて、原発いらない金曜行動に参加。
◎ 5月17日 (土) (O・O)
◯ホセ・ムヒカさん死去
その新聞記事を読んでいたとき、庭で何かが光っていた。それは葉っぱの先の小さな一粒の水滴。風のそよぎにあわせて日射しを反射し明滅した。日射しは水滴の中で虹となり、青緑黄橙と色を変えて水滴を輝かせた。風と太陽、水と大地は何を伝えたかったのだろう。
◎ 5月18日(日) (M島)
(参加者:藤原、瀬尾、乱、寺崎、峯島)
12:05 M島着。F原さんは私の到着を待っていた。今日は、E藤さんが休みで、2人で設営始める。曇り、蒸し暑い。設営中、汗が出る。財務省前は、抗議行動が無く、静か。サツキの花が枯れても、また、新しい花が咲き続ける。足元では、ドクダミが白い十字の花を咲かせている。国会通りに、日の丸と外国の旗が揚がる。外国の旗は、縦に、白緑赤の3色が積み重なる。スマホで調べると、ブルガリアの旗だ。
F原さんが、ポットのお湯と冷水タンクを用意してくれた。F食は、酢飯おにぎり、ゆで卵、バナナ、乳酸菌飲料。12:20北海道のS尾さん来る。Rさんの友人だそうだ。各国大使館を廻って、ガザのジェノサイドを止める要請している。設営の手を止め、歓談。F原さんがおにぎりとゆで卵をS尾さんに勧める。S尾さん「ゆで卵、おいしい」と好評。ハトが寄ってきたので、S尾さん、F原さんが、せんべい、ビスケットをくれてやる。13:00 S尾さんが去る。入れ替わりにRさんが来る。S尾さんと、午後4時からの新宿駅のガザ虐殺抗議アピールで落ち合うそうだ。
13:15設営完了。人がいないので、おうだん幕9枚のみ設営。うち3枚は、車道側に向ける。M島は、蚊に足首を靴下の上から刺されて、痒い。13:40 T崎さんが来る。T崎さんが買い出しに行く。14:00カラスが経産省正門前の庭で脇の茂みから何やら引きずり出す。ドブネズミの死骸のようだ。何度か突いた後、くわえて飛び去る。
14:05 T崎さんがコンビニで、アイスと冷麺を購入してくれた。14:30 Rさんが新宿へ出発。今日は静かな座り込みでした。T葉さんは、今週も来なかった。14:55撤収開始。15:15撤収完了。座り込み人数は、5人。
◎5月19日 (月) (保)
きょうは「雨が降って来る」という天気予報だったので、傘を持って、家を出る。六本木駅で地下鉄を降りて、地上に出て来た時は、霧雨が降っていたが、バスで虎ノ門駅まで来たら、止んでいた。
事務所に着いて、座り込みグッズを台車に積み終えた時に、相棒のSaさんから電話があった。「気持ちが悪いのできょうは行けない」とのこと。相変わらず「眠れていない」とのことなので、無理もない。Saさんに「こっちは大丈夫だから、しっかり寝て、体を休めて」と伝えて、経産省前に向かう。
経産省前に着いたのは午前11時20分。既にMiさんが待っていてくれた。Miさんに、Saさんの様子を伝えて、2人でセッティング。一人居ないので、セッティングを終えたのは12時10分前。直ぐに、いつものように、反原発ソングを掛けて道行く人々にアピールした。
Miさんには(火)に発行された「テントニュース」を渡して読んでもらった。きょうは、長袖ポロシャツでも寒いくらいだったが、雨は降らなかったので、経産省前の人通りは多かった。
午後2時前に通りかかった男性がカンパしてくれた。直ぐに「テントニュース」を渡して、お礼を言ったら、初めてテントひろばに来られたようなので、
①大震災の半年後から一日も休まず、日替わりで、毎日座り込んでいること、
②2011年9月11日、経産省横の敷地にテントを建てて、座り込みを始めて間もなく、福島の女性たちが経産省への談判に来た。その時に、福島の女性たちがテントに泊まり込んで、テントを拠点にした。それから経産省前テントひろばが全国に知られるようになり、今日に至っていること、
を簡単に説明して「お互い頑張りましょう」とエールを交換した。また来られた時は寄って下さるでしょう。これが、きょう一番のニュース。
午後2時、旧統一教会が文科省前で宣伝カーでの抗議行動を始める。一人だけが外に出て踊っていたが、録音されたテープを回しているだけなので、迫力に欠けている。信者がいないのだろう。
午後2時15分、英語講師のAさんが来られる。いつもよりかなり早い。Miさんと30分ほど話して、次の仕事に行かれた。
このあとは何事もなく、定刻まで反原発ソングを掛けて過ごし、午後4時に2人で片付けて撤収した。
事務所に帰って、きのう届いた、泊原発反対で頑張っているS尾さんからの昆布とチラシを整理した。昆布に同封されていた昆布の効用書を読んで目を覚まされ、有難く頂いた。チラシも一部持ち帰ったので、これからじっくり読んで勉強するつもりだ。
◎5月20日(火) (EO)
いつもは後半を担当するIさんと交代したので、昼過ぎに出かけた。まだ5月だというのに、やたらに暑い。汗をかきながら電車に乗って、14時少し前に経産省前歩道に到着。そこで、前半担当の3人組と合流して座っていると、しばらくしてAさんが背広にコートまで着て現れる。そのあとにはHさんもやって来られた。
今日の午前には、北海道の瀬尾英幸さんから「テントひろばの皆さんへ」と言って、日高昆布がテント事務所に届いたとYさんから聞いた。そのYさんが真新しい椅子に座っていたので、「どうしたのか」と尋ねると、「経産省前での座り込みに、別の曜日に参加されている方が、使わなくなった折りたたみ椅子を4脚、テントひろばに寄付してくれたものだ」という。今朝、とりあえず2脚だけ電車で取りに行ったそうだ。
午後4時近くには、いくらか涼しくなり、Aさんと撤収を始めた。午後4時過ぎに事務所に戻ると、テーブルの上に、瀬尾さんからの、日高昆布が幾つも入った箱がおいてあった。今日は暑さのせいか、通行人も少なく静かな一日だった。
◎5月22日(木) (M.U)
Inさん、Yoさんと3人で設営。日差しが強く、夏を思わせる陽気だ。私は、いつもの反原発ソングを流す。私は、お二人に最近読んだナオミ・クラインの本『これがすべてを変える』の感想を話した。ナオミ・クラインは、この本の中で、表向き、原発に反対を表明している。しかし「まずは気候変動が大変だから、当面、10年は脱炭素に集中して取り組もう。そうすれば再エネが優勢になり、いずれ原発は消えてなくなる」と書いていた。ところが、彼女がこの本を書いて11年経った今、脱炭素が世界を席巻した結果、世界中で原発が推進されている。それを聞いたInさんは「九州電力では、原発があるために、再エネが出力抑制されている」と話した。私は「だから、ナオミ・クラインの考えは順番が間違っている。まずは原発を止めなければダメなのだ」と結論を話した。 13:55 Okさんが到着。「学術会議解体法案参議院で廃案に」のビラを配ってくれた。続いてSuさんが到着。一瀬弁護士も参加した。後半担当のSuさんに後を託し、私は家路に就いた。
=====添付資料======
・原発週報2025.5.14-5.20 編集:漆原牧久
=====今後の集会・行動等==========
◆5月25日(日)青空川柳句会 (経産省前テントひろば) 12:00~15:00
◆5月28日(水)原子力規制委員会前 12:00~13:00
◆5月30日(金)経産省前抗議集会 17:00~18:00
主催:経産省前テントひろば 経産省正門前
◎ 経産省前の座り込み行動は、月~木:12時~16時、金:13時~17時、土・日・休日:12時 ~15時
◆5月31日(土)たんぽぽ舎36周年・総会と記念講演 13:30~
◆6月4日 (水)原子力規制委員会前 12:00~13:00
◆6月6日)(金)経産省前抗議集会 17:00~18:00
◆6月11日(水)原子力規制委員会前 12:00~13:00
========【書籍紹介1】========
◎渕上太郎遺稿集 発売中
経産省前テントひろばで販売しています。
書名:「脱原発 経産省前テント ここに在り!」
発売元:情況出版 価格:1500円のところを500円
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5959:250524〕