経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2025年6月12日は、座り込み5,024日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎株主代表訴訟「不当判決」、再審法、学術会議法反対、ガザ米拒否権に怒り 6月6日(金)(Km)
フランスの記者からインタビュー、3.11事故を起こしたにも拘らず原発稼動している日本の惨状を嘆く。
Ssさん:「原発じゃ明日はない」と「原子力発電NO!」で経産省への抗議行動を開始。
Km:本日、東京高裁の東電株主代表訴訟で東電トップの責任を認めず13兆円賠償を取り消し。6月3日(火)、雨の国会正門前で、安倍政治を許さないスタンディングと再審法改正を訴える抗議集会。夕刻に日本学術会議法改訂反対の院内集会と議員会館前抗議行動(軍事研究―>任命拒否ー>政治介入を糾弾、内閣府が黒塗り回答で敗訴し署名受取拒否)、続いて水曜に座込み、木曜に抗議、来週が山場。規制委では原発トラブル(トピックス)頻発。本日も昼に再審法改正を訴え、午後に「戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク東京行動」の政府交渉。
Km:脱原発コールのあと、ガザ虐殺が続く中で国連安保理でトランプ米国の拒否権発動に怒り。
Skさん:株主代表訴訟の不当で矛盾だらけの判決が悔しい。司法が権力に忖度するのでは民主国家ではない。なお、6月16日に最高裁包囲ヒューマンチェーン共同行動がある、集結しよう。
Km:3.11事故は津波のみならず地震でも大事故を招いたと国会事故調などで言われている、民間住宅より緩やかな基準地震動。
Yoさん:長島さんが亡くなった、ファンでは無かったけれどものすごいエネルギー。読売の正力松太郎が原発推進、60年延長しまだまだ原発を作ろうとしている。天皇一家が沖縄に行って対馬丸を観たとか、でも戦争犯罪人の血筋だ。
Ouさん:私も「戦争とめよう」の集会に参加。原発と同様に避難が論じられた。青田恵子さんのホンワカした詩を読み、今日の東電株主訴訟に怒り、損害賠償により事実上破綻した東電に責任を取らせなかったことに怒り。来週も来まーす。
Myさん:財務省前からの音響にまけずに、「座り込め、ここへ」を歌い、この国の司法に正義が無いのか、民主主義の国かと嘆き、「水に流すな」を歌う。
Msさん:再審法改正を求める議員会館前行動に参加、議員連盟に400人程参加しているのに、自民党が議員立法でなく「法制審」でとブレーキになっている。
Km:原発動かす経産官僚もひどいが、分かっていて冤罪を押しつける警察・検察官僚は人殺しだ。テント裁判の折に地裁前で石川一雄さんに何度かお会いした。
Hoさん:長嶋茂雄さんが亡くなったが、金田投手からの4回連続三振を思い出した、それがバネになった。高裁の株主代表訴訟を見ても司法が嘆かわしい。柏崎刈羽を止めよう、来年には新潟知事選がある。
Kmコール:脱原発、福島は終わってないぞ、廃炉に百年、汚染水垂れ流し、事故責任を誰もとっていないぞ、脱原発、再稼動反対、運転延長反対、核ゴミ増やすな、死の増やすな、ガザ虐殺止めろ、イスラエルから武器を買うな、NONUKES,NOWAR,NOBASE.
◎6月7日 (土) (O・O)
◯YesとNo
やはり、ロシアはウクライナに降伏を要求した。両者の交渉中に米国大統領は中東でのビジネスにいそしみ、交渉に参加しなかったが、これ自体がプ-チンに対する「Yes」のサイン。
一方、ガザへの人道支援の《制限解除》をイスラエルに求めた決議案を、国連安全保障理事会は否決した。15カ国のうち14カ国が賛成したが、案の定米国は拒否権を行使した。やはり人権、パレスチナにあからさまな「No」だった。
◯参院選
自民党は「裏金ゼロ」ではなく「違法外国人ゼロ」に向けた取り組みを公約に入れるという。「有権者に受けがいい」とは某ベテラン議員の話。違法の根拠をなにも示さず、ヘイトスピ-チ対策も盛り込まれていない。もはや「政党」ではなく「ヘイト」
都知事選のときも「外国人排斥」を訴えた泡沫候補が僅かにいたが、今夏は激増するだろう。その泡沫候補に自民党が喰われや否や。
◎6月8日 (日) (M島)
(参加者:藤原、千葉、峯島)
M島11:40着。F原さん車で待つ。今日はE藤さん休み。2人で設営。12:15設営完了。おうだん幕を車道側に3枚、歩道側に6枚、のぼり旗を歩道側に2本立てる。
曇り。日が差さないのは良いが、風弱く、蒸し暑い。F原さんが蚊取り線香を焚く。財務省前は静か。F食は酢飯おにぎり、ゆで卵、バナナ、ふかしジャガイモ、乳酸菌飲料。今日のおにぎりの具はマグロカマの塩焼き。
12:25右翼街宣車が1台。曲鳴らしながら、経産角の交差点を日比谷方面から外務坂登る。同じ街宣車が廻って来て、また交差点通過。
他の参加者、誰も来ない。13:25雲が薄くなり、日が差してきた。プラタナスの日陰に移動。13:35鳥たちの期待に応え、F原さんがおにぎりの粒をくれてやる。ハト6羽、スズメ12羽が集まる。小振りのスズメは、目の前の米粒に飛びつかず、親らしきスズメから米粒を受け取る。13:40キリスト教街宣車のT葉さんが来る。F食セットを渡すとお返しにライスクッキーを差し入れ。T葉さん、すぐ日曜礼拝へ。14:00雲が増え日が陰る。14:35警察ワゴン車が地下鉄の入口脇に停まり「デモ隊が通る」とアナウンス。F原さん、車を移動。その後、すぐに皇居方面からデモ隊がやって来る。百名超の青年男女が全員、白いTシャツと「二世の人権」と書かれたマスクを着け、コールは無く、静かに通過。虎ノ門交差点を新橋方面へ左折どうやら「統一教会関連二世」のデモらしい。
訪れる人もなく、静か。14:50撤収開始、15:05撤収完了。座り込み参加者は3人。
◎6月9日 (月) (保)
午前11時20分に経産省前に着くとMiさんが待っていた。相棒のSaさんはまだ、遅れるようなので、2人でノボリ旗を組み立ててセッティングを開始。セッティングを開始して間もなく、自転車に乗った青年に「頑張ってください」と声を掛けられた。嬉しい声かけである。大いに励まされた。有り難い。セッティングを終えたのは、ちょうど12時。すぐに反原発ソングを掛ける。
気温30℃、湿度40%。汗かきの私には少し蒸し暑い。時折り吹いてくる風に助けられた。
12時半に、自転車で通り掛かった女性から「少ないですけれど」と言って、あべかわ餅を渡された。あとで美味しく頂いた。テントニュースを渡そうとしたが、読んでくれているとのことでした。
いつもは、電話が来ない時は遅れても来ていたSaさんが、どうなっているのか気になって、午後1時半にSaさんに電話してみた。すると「きょうは日曜日だと思っていた」との返事。以前から曜日の記憶が曖昧になっていることが時たまあった。そういう時は調子が悪くて、昼夜関係なく寝ていたのであろうと推測している。先週は調子良かったが、その後、悪化したのであろう。「こっちは大丈夫だから体を休めて」と言って電話を切った。Miさんにも、そのことを伝えた。
午後2時半に、経産省内でしばらくこちらを観ながら話をしていた男が、こちらにやってきて、バナーを見ていたので「これはすべて我々の支持者が書いて送ってくれたものだ、それだけ我々には、いろいろな人が応援してくれているのだ」と私が言うと「原発がないと電気が足りなくなる」とつぶやいて、地下鉄の中に逃げて行った。
再生可能エネルギーが余っていることは、九州電力の対応を見れば解かる。原発を稼働する為に、再生可能エネルギーの買い取りを拒否している。再生可能エネルギーを買い取れば、原発はいらなくなり、廃炉になる代物である。
そもそも、中曾根がアメリカの「平和利用」に目を付けて、日本に原発を導入したのは「原発を持てれば、敗戦国から一等国になれる」という下心からである。だから、当初は原発建設に消極的だった電力会社も「国策に協力する」事が利益になる、ということで始めたのである。
午後3時4o分に雨が降って来たので、あわてて片付けて撤収した。
◎6月10日 (火) (石上)
14時前15分頃、昼食に来られたOogさん、Ogwさん、Yamさんと日土地ビル内で合う。そのまま、経産省前へ。Edさん座り込み中。やがて、Ashさん到着。14時少し過ぎ、このところ、日本学術会議法案で、国会議員会館に通い詰めのTakさんが寄ってくれた。金、土、月と一緒だったYamさんを含めて、話を聞いた。
日本学術会議法案は、国の機関である学術会議を来年10月に特殊法人化する内容。首相による会員任命を廃止する一方、首相が任命した監事が業務を監査する規定を盛り込んだ。2020年の菅義偉政権による会員任命拒否問題を機に、自民などから組織再編を求める声が上がり、議論が進められてきた。
参院審議で立憲などは、監事の中立性が不明確だと指摘し、選任に際して学術会議が関与できない点も問題視。立憲がこうした内容を改めた修正案を提出した。共産党は原案を廃案にするよう主張し、修正案の提出には同調しなかった。
これに対し、坂井学・内閣府特命担当相は、監事の選任に学術会議が関与すれば「チェックされる側がチェックする人を選ぶ仕組みになる」と反論。法人化後の独立性についても「国から独立することは明らかだ」として、修正を拒んだ。
従って、参議院内閣委員会で採決が行われ、自民・公明両党と日本維新の会の賛成多数で可決された。11日の本会議で可決され成立する見通し。
14時30分、Takさんが帰る。先番のOogさん、Edさん、Yamさん、Ogwさんも離脱。先週と同じく、Ashさんとふたりだけになる。何もなく過ぎ、15時45分ごろ、小雨となり、急ぎ退却準備に入った。先週は、16時になっても雨脚弱まらず、おまけに帰路途上、荷台が崩れ、最悪の状態だったので、今週は、荷台が崩れないように気をつけた。何とか無事に宿舎に着いた。
荷物を上げ、濡れたものを広げ、任務終了。
◎6月11日 (水) (I・T)
水曜日担当のI・TさんのPCが不調なので、メモを見ながら代わりに報告(保)。
午前中は「日本学術会議特殊法人化法案反対、参議院本会議議決止めろ」の国会前行動に参加し、そのあと経産省前に来て、座り込みのセッティング。
農水省の方では人が集まってシュプレヒコールをやっていた。 財務省前でも15人ぐらいの人が「消費税廃止!積極財政推進!」 をアジっていた。
座り込み前を通りかかったおばあさんが「賞味期限が切れたパンを雀にやってくれ」とパンを差し出し、私にも新しいぶどうパンをくれた。おばあさんは「体に気をつけて」と言ってくれた。
原子力ドン・キホーテさんが「午後に衆議院第一議員会館で規制庁、文科省、経産省などとの省庁交渉(原発・核燃サイクルの中止を求めて)があるので」と寄ってくれた。午前中は小雨で済んでいたが、午後2時半頃から大雨になりバナーなど、びしょ濡れ。小雨になったのが午後4時少し前。急いで片付けて撤収した。
◎6月12日(木) (M.U)
Inさん、Yoさんと3人で設営。昨日の雨の名残か、少し蒸し暑いが、曇り空で日差しが弱いので、割合過ごしやすい。設営を終えるとKaさんとYaさんが連れ立って現れた。憲法審査会傍聴を終えたところで、この後13:00からの再審法制定を求める国会前でのスタンディングに行くという。13:50 Okさん参加。14:10 Raさん参加。15:00に官邸前に集合し農水省への抗議に向かう「令和のコメ騒動」行動のために、Raさんが、歩道に模造紙を広げ川柳を書き始めた。書き上がった川柳「農政破綻 やがて日本が 破綻する」「いつまでも あると思うな 備蓄米 ないと思うな 餓える日本」の2句を携えて官邸前に向かった。Okさんも行動参加のため官邸前に向かう。14:30 Taさん到着。15:10やはり「令和のコメ騒動」行動のために出て来たというOさんが参加。いずれ官邸前での行動を終えて、こちらに回って来るはずなので、それまで座って待ってもらうこととする。15:20通りかかった女性が「東海第二原発に反対をお願いします」と言ってカンパを入れてくださった。聞くと、東海第二原発の近くに住んでおられるという。「新聞を見て不安になって」とも言う。東海村村長が最近「再稼働が必要」と発言したことをおっしゃっているのだろう。6月16日の東海第二原発についてのヒアリング集会のチラシを渡すと「遠いので来れませんが」と言いながら受け取って行った。16日のヒアリングは、あの方の願いも受けてしっかり実施しなければと思った。時間になり、Taさん、官邸前から戻ったOkさんと3人で撤収し、5024日目の抗議を終えた。
※6月16日の東海第二ヒアリング集会の案内を添付します。
==========投稿==========
自滅事業者までしっかり支えて再稼動促進する原子力規制委員会
~事故加害東電柏崎刈羽も、27回延期日本原燃六ケ所も止めない~
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会・被曝強要委員会! その264
2025年6月13日 木村雅英
毎水曜昼休みに六本木ファーストビル前で、再稼動を推進するな・被ばくを押しつけるなと訴え続けているが、石渡委員から山岡委員に変わった山中原子力規制委員会はより一層露骨に再稼動推進している。ドイツや台湾を見習えないうちに核のゴミを増やし事故を起こす。
◎5.21非公開会議で東電柏崎刈羽6号機再稼動を応援
2025年5月21日の原子力規制委員会臨時会合はひどいものだ。柏崎刈羽7号機で昨年11月~今年1月に衛星電話故障が続き東電柏崎刈羽のLCO逸脱4件、「これだけ短期間で故障が続くのは考えにくい。一歩踏み込んで検査をすべきだ」(伴信彦委員)、「どのような理由で製品が壊れたにしても、必要な条件を逸脱した東京電力に責任はある」(杉山智之委員)と指摘し、規制委は7号機の状態を第1区分(自律的な改善が見込める状態)から第2区分(事業者の安全活動に軽微な劣化がある状態)に変更した。
ところがその後の対応が速い。5月21日の原子力規制委員会非公開臨時会合で、<令和7年度検査計画においては、重点項目を設けることは行わず、通常の基本検査項目を通じて、これらの取組を確認することとしたい。>と決めたのだ。LCO逸脱4件が直後に第2区分に落としたばかりなのに、東電によしよしの決定をした。原子力規制委員会が非公開臨時会議で柏崎刈羽の再稼動を後押しした。
◎超危険な六ケ所再処理は、アクティブ試験に目をつむり、PAZなしUPZ5km
6月11日の「原発・核燃サイクルの中止を求めて」院内集会で原子力規制庁担当の説明に驚いた。「六ケ所再処理施設のアクティブ試験を評価しない」と言ったのだ。
再処理がトリチウムはじめ膨大な放射性物質を排出することは、高木仁三郎が早くから指摘し、実際に2006年~2008年にかけて実施されたアクティブ試験でもそのひどさが確認されている。
にも拘らず原子力規制委員会がアクティブ試験を評価しないなんてありえない。企業の品質保証部がこんなことをしたらすぐに首だ。何が何でも再処理施設を合格させたいからか?
資源エネルギー庁の担当が「原因究明」と述べて再処理が困難であることを吐露しているのに、原子力規制庁の姿勢があまりにひどい。
また、六ケ所再処理施設の事故対策・避難計画について、PAZは定めずUPZを5kmとしていることもおかしい。通常の原子力発電所では、核燃料は原子炉に入っているが、再処理では核燃料がむき出しになっている。地震・津波・火山などの影響を受けて核燃料が周辺に漏れ出るリスクを考えれば、この設定は許されない。
◎能登半島地震に耐え続ける「実効性無き避難計画」
能登半島地震が、家屋倒壊・道路寸断・海岸隆起などなど避難が不可能であることを明らかにし、地震について多くの新たな知見が得られているにも拘らず、地震・津波などと原子力事故との「複合災害」に対しては何ら対策を明らかにせず、問題を先送りしている。何が何でも原発稼働を維持したいのだ。
◎国民の命と健康と環境を護るべき原子力規制委員会が、GX推進と第7次エネルギー基本計画を受けて、再稼動推進をさらに進めて再稼動促進をする委員会になりさがっている。
以上
=====添付資料======
・原発週報2025.6.4-6.10.docx 編集:漆原牧久
・チラシ東海第二原発廃炉に.docx
・テントニュース314号.docx
(注) テントひろばニュース314号の内容は以下の通り。
1.「請戸川河口テントひろば」へのお誘い;「ALPS処理汚染水の海洋放出」問題を考える(杉山さん)
2. 6月6日の東電株主代表訴訟 控訴審判決に対する弁護団声明
3.原発情報:台湾「原発ゼロ」実現へ(5/17)、「原発ゼロ」の台湾、再稼働の是非めぐって住民投票へ(5/21)
4.集会・行動予定
紙面に関してご意見などあればお報せください。次号のニュース315号は6月24日発行の予定です。
=====今後の集会・行動等==========
◆6月15日(日)シンポジウム人権と司法~揺らぐ「最後の砦」を前にして 13:30~16:00 明治大学アカデミーコモン(終了後デモ16:45~)
◆6月16日(月)最高裁包囲行動(ヒューマンチェーン) 11:00~13:30
◆6月16日(月)東海第二原発を廃炉に!院内ヒアリング集会 13:45~17:30
衆議院第2議員会館第6会議室 主催:とめよう!東海第二原発首都圏連絡会
◆6月18日(水)原子力規制委員会前 12:00~13:00
◆6月20日(金)経産省前抗議集会 17:00~18:00
主催:経産省前テントひろば 経産省正門前
◎ 経産省前の座り込み行動は、月~木:12時~16時、金:13時~17時、土・日・休日:12時 ~15時
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5974:250615〕