経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2025年6月19日は、座り込み5,031日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎北海道から、青森から、東京から、脱原発と戦争反対を訴える 6月13日(金)(Km)
午後3時に到着、Syさんが座っている、元気だけれど皮膚のかゆみがきついそう。北海道からSoさんが現れ、ガザ虐殺を止める運動談義のあと、外務省の方に移動。退院したMmさんも元気に座り込んでいる。午後5時から本館前で、Ssさんの「原発じゃ明日はない」と「原子力発電NO!」で抗議行動を開始。
Km:イスラエルのイラン核施設攻撃とイランの反撃と株価ダウンの報。一週間を振り返る。6月7日(土)に沖縄・西日本からの戦争とめよう!東京行動で、吉田敏浩さんの話(日本が戦争国家化、小田実「難死の思想」)が説得力あった。日本学術会議法案への反対行動も再審法制定を訴える行動も残念な結果。水曜の「原発・核燃サイクルの中止を求める院内集会」で原子力規制委員会が六ケ所再処理についてアクティブ試験を考慮しないと明言、UPZが5kmもひどすぎる。続いて脱原発コール。
Hoさん:6月15日(樺美智子)を振り返る。憲法問題と核武装問題を避ける石破自民党。東海第二と柏崎刈羽の原発再稼動を止めよう。
So:ガザの問題は殺人犯罪行為を世界が許してしまっている構造的な問題。福島後の原発推進も学術会議問題も、危機が様々なところで迫っている。(Km:ガザ問題でのSoさんの大使館アタックに協力願いたい。)
Skさん:経産省の皆さん、私たちは脱原発を14年間訴えています。また戦争で儲けるような国にしたくありません。自国を守る為には原発を無くすことが一番の早道です。6月16日(月)には最高裁包囲と東海第二の院内ヒアリング集会があります。ぜひ参加を。
Km:原子力規制委員会が再稼動に前のめりになっている、東電が海洋放出で誤魔化しのグラフ(サトウミエさん)資料を配付。
Myさん:核のゴミの受け入れ先は無いと訴え「座込め、ここへ」を歌う。
Ouさん:石川逸子さんの「もっと生きていたかった」より「せめて」を読む。
<…。平和の中で戦争の用意をしてどうするの? 生きたいのに生きられなかった 数えきれないほどのひとたち … 「どうして…こんな目に」 「なぜ ぼくを殺すの なぜ?」 …>
Nmさん(青森から):大阪の老朽原発うごかすなの行動で読んだ文を読む。<…子どもや孫に危険な施設や核のゴミを押しつけるな…>
Yoさん:イスラエルがやっていることはひどすぎる。Ksさん:80年前の6月23日頃に沖縄戦で牛島司令官が自決したと言われている。沖縄全県全島で亡くなった方の霊を悼む。沖縄が最前線になると九州に疎開?、沖縄島の130万人が国内に避難? それでミサイル配備? 絶対に戦争をしてはいけない。
Km:脱原発、核ゴミ増やすな、再稼動反対、命を守れ、地球を守れ、未来を守れ、ガザ虐殺をやめろ、NONUKES,NOWAR,NOBASEのコールで終了。以上(Km)
◎6月14日 (土) (O・O)
◯トランプ流
卸業者を執拗に敵視するのが正にそれで、敵を造れということ。米が多少値下がりしても所詮はマッチポンプ。いよいよ行き詰まったら「米不足は食べ過ぎのせい」とでも言うか。
◯要人殺害と戦争ーー武力による秩序ーー
他に能がないのかイスラエル。「世界で最も危険な政権に、世界で最も危険な武器を持たせることを許さない」とネタニアフは言う。だが、ストックホルム国際平和研究所の推定では、イスラエルは90発の核弾頭を保有しているとされる。米国の調停? ははは。 イスラエルによるイラン攻撃を素晴らしいと称賛したり、自分の誕生日に軍事パレードを行ったりする大統領、いや王様が支配する国が歯止め? 米国政府は、その場その時の損得で動いているようだ。「すべては自分のため。他人のことは忘れろ」。
◯日本学術会議は平和と民主主義のために
気象学者の増田善信さんが101歳で亡くなられた。原爆投下後に広島に降った「黒い雨」の降雨域を調査し、定説の4倍も広い結果を発表した。この調査結果は、当時、黒い雨を浴びた人たちが被爆者認定を国に求めた裁判において、証拠の一つとなり原告が全面勝訴した。戦時中は海軍少尉として特攻隊員たちに天気を説明した経験から、戦後は気象学の平和利用を追究した。70年代から80年代は日本学術会議の会員を務められた。管首相(当時)による任命拒否事件では、反対署名を内閣に提出した。
《気象学の軍事利用》
長期予報は軍事的に計り知れない価値があるという。つまり望ましい天候のときを狙って軍事行動を起こせば作戦は成功するということだ。例えば第二次世界大戦の「ノルマンディ上陸作戦」が好例。戦争中の自国の気象情報は、敵国には秘密の軍事機密なので、天気予報は廃止すると、何かで読んだ記憶がある。朝日新聞の縮刷版を見ると、昭和8年には、ラジオ番組表に気象情報があったし、昭和16年12月8日までは、紙面に天気予報の欄があった。戦争は、民衆に明日の天気すら隠す。
◎6月15日 (日) (M島)
(参加者:藤原、千葉、石上、寺崎、峯島)
M島11:40着。F原さんが車で待っていた。E藤さんが今日も休み。2人で車から荷物を下ろし、設営開始。12:20設営完了。おうだん幕を車道側に3枚、歩道側に6枚。のぼり旗を歩道側に2本立てる。朝の雨は止み、曇りでムシムシ。座り込みから見える一昨年開業した虎ノ門ヒルズステーションタワーの上層は雲の中。テントがあった頃は、東京タワーが見えたが、虎ノ門エリアの再開発によって、すっかり見えなくなった。今日は、1960年安保闘争で亡くなった樺美智子(かんばみちこ)さんの命日。テントのメンバーでもある「九条改憲阻止の会」の有志が、国会南門で追悼の献花した後、テント事務所で献杯するそうだ。
今日のF食は、酢飯おにぎり、ゆで卵、グレープフルーツ、乳酸菌飲料。おにぎりの巻き材に、とろろ昆布に代わって、おかか使用。F原さんは、おにぎりや、ゆで卵の黄身を鳥にくれる。ハト7羽、スズメ10羽が集まる。ハトは、ゆで卵の黄身をよく食べるが、スズメは食いつきが悪い。12:35次第に雲が薄くなり、青空が見えはじめる。13:00日が差しはじめる。13:25キリスト教街宣車のT葉さんが来る。F食を渡すと、お返しに、りんごジュースと災害備蓄パンを差し入れてくれた。13:35 T葉さんが日曜礼拝へ。I上さんが来る。樺美智子追悼の国会前から、事務所へ向かう途中、立ち寄る。13:40 T崎さんが来る。13:45他にも追悼参加した10人程が座り込みに挨拶していく。うち、中国から来た若い男性は、ブントのことを知りたいそうだ。14:20記念撮影。いつも撮影してくれるE藤さんがお休みなので、忘れていた。14:40事務所では懇親会がもう始まっているそうだ。I上さん、T崎さんは、先に事務所へ行く。14:50一時的に雨がパラつく中、撤収開始。15:10撤収完了。座り込み参加者5人。事務所では、20人程が集結。車から荷物上げると、F原さんもノンアルで追悼会に参加。M島は仕事があるので帰る。
◎6月16日 (月) (保)
きょうは「蒸し暑い。気温が35℃にもなる」との天気予報だったので、氷水を4㍑用意した。経産省前に着いたら、川崎のMiさんが待っていてくれた。相棒のSaさんは少し遅れて来るだろうからということで、2人でセッティングを開始。
セッティングを終えたのは午前11時50分。直ぐに反原発ソングを掛けて、道行く人々にアピールした。それからパラソルを組み立てて、陽の光から避難して、氷水を3杯飲んで、ひと息ついた。
通りかかった女性が大きな荷物を持っていたので、Miさんが「パラソルの下で座って行きませんか?」とお誘いして、一服してもらった。彼女は金融庁ビルの13階で仕事をしているそうで、そこからテントひろばがよく見えるそうで、我々の事はよく知っているとのことだった。
2人が話をしている間に通りかかった女性がカンパをしてくれた。よく通るそうで通る度に「ご苦労様」と思っていたそうだ。テントニュースをお渡した。
12時20分過ぎに相棒のSaさんが来られた。それほど疲れたようには見えないので、一安心。 きょうの予定は
①福島原発事故を追及している原告団が最高裁の不当判決に抗議して、午前11時半からヒューマンチェーン
②東海第二原発の再稼働に反対する院内集会が午後1時45分からある。
午後1時に寄ってくれた女性がカンパしてくれた。Miさんがテントニュースを渡してくれた。少しして、その女性が院内集会に行きたいと言うので、場所を教えてあげる。
午後2時15分に、福島県伊達市に住んでいる友人のAがヒューマンチェーンに参加した後、寄ってくれた。ヒューマンチェーンは午後1時までやったそうだ。「この蒸し暑さでは、30分くらいで終えるだろう」と思っていた私には驚きだった。原告団の怒りがそれほど大きかったということでしょう。熱中症で倒れる人もいたそうだが、大事には至らなかったそうだ。30分くらい話をして、午後3時から国会議員との懇談会があるとのことで、そちらに向かった。
午後3時過ぎに英語講師のAさんと、鎌倉のMiさんが来られた。Miさんはヒューマンチェーンの帰りとのことだった。二人は撤収の時まで座り込んでくれた。Miさんにはグッズの荷揚げまで手伝ってもらった。感謝!感謝!です。
◎6月17日(火) (EO)
いつもの時間に、テント事務所に着く。ビルの狭い階段の登り口には大きな段ボール箱が3つ積み上げられていた。これは、どうも、最上階に住む大屋さんへの配達品らしい。このままでは椅子などの座りこみ用具の搬出が困難と、Yさんが不動産屋に電話して、その処置を依頼する。それでも荷物と壁の隙間から椅子などを運び出し、経産省前でセットを終える。
すると、以前にテントで良く活動していた若手のシャワリン(Hさん)が久しぶりに経産省前にサイクリング車に乗って現れる。この日は、暑さで汗まみれになったが、山本さんが氷とコップを買ってきて、冷たい水でのどを潤す。やや遅れてEさんが来て、5人で座る。
Bさんが雑誌「地平6月号」を持って来てくれる。また、九州・福岡の女性が二人で経産省前にやって来て、かつての座り込みに参加していた女性たち、国分寺のMSさんの話などをする。帰り際に、テントひろばへのカンパをしてくれた。この日は、昨日の最高裁前での包囲行動の話、都議選の話など話題に尽きなかった。
◎6月18日 (水) (保)
きょうは朝から「熱中症対策」が叫ばれていたので、4㍑の氷水を用意した。 座り込みグッズを台車に積み込んでいる時にスマホがなったので、出てみると担当のI.Tさんからで「急用が出来て、遅れる」とのことだった。残りのグッズを積み込んで経産省前へ。
慌てても仕方ないので、汗を拭きふき、マイペースでのぼり旗を組み立てる。バナーなどを括り終えたのは12時10分過ぎ。パラソルを組み立て、持ってきた氷水をコップに2杯飲んで、ひと息ついた。温湿度計を見たら気温40℃湿度30%。
12時40分にI.Tさんが来られた。午後1時過ぎに、通りがかりの女性が会釈された。顔に心当たりは無かったが、よくここを通るので、いつも座り込んでいる我々に親近感を持たれているのだと思う。こういう人々によって、我々は支えられているのだと、つくづく実感する。
午後1時半。若者5人組が来て「喉がカラカラなので水を飲ませてくれ!」と言ってきた。こういう事は珍しい。通り過ぎていくのが普通だから。よほど喉が渇いていたのであろう。コップに氷水を入れて飲んでもらった。若者のノリでバナーを指差して「これ支持します」「我々も座り込みます」などと言って去って行った。次回が楽しみである。
以下は、I.Tさんの所に来て、午後3時まで話し込んでいた青年についての話。
彼は、きょう長野県から上京して来てこちらの友人と夕方に待ち合わせをしていて、時間があるので、政治の中枢である霞が関とは、どういうところか知るために、たまたま通りかかった。I.Tが声を掛けたので、いろいろな話をしたという。
彼は、松方財閥を作った松方何某を尊敬していて、松方の家訓は「政治に関わるな」。今の政治はひどいもので、家族にも「自民党には絶対に入れるな!」と言っている。
ネットで「松方」を調べると明治の政治家。松方正義は西南戦争が原因で起きたインフレを退治したことで有名になった人物で、その三男が松方幸次郎で、松方財閥の創始者。当時の最先端技術の造船業で財を成して西洋美術館のもとになった松方コレクションを収集。以上。
彼は友人と会ってどんな話しをしたのか興味深い。
きょうの参加者は他に常連のWaさん、Aさんでした。4人で片付けて撤収した。
◎6月19日(木) (M.U)
台車に荷物を積んで事務所を出ると、カンカン照りの猛暑だ。経産省前で待っていたInさんが「今日は暑いから、交差点の方にしましょう」と言うので、交差点に向かい、Yoさんと3人で設営。交差点には程よい木陰ができている。いつもの反原発ソングを流しながら、Yoさんが持参した新聞を読むと、私も実行メンバーとして参加した6月16日の東海第二原発ヒアリング集会のことが載っている。実施した甲斐があったと思った。金曜日の集会で時々演奏に来ているELさんが国会方面から自転車で走って来るのが見えたので手を振ると、笑顔で通り過ぎて行った。私はいつものスタイルで経産省の周りを1周し、戻って来るとOkさん、Taさんが到着した。Okさんは最近『フクシマ2011 被曝に晒された人々の記録』という記録映画を観て感銘を受けたと言う。15:20 Raさんが差し入れのアイスキャンディーを持ってきてくれたので、みんなでおいしくいただく。Raさんは北海道の瀬尾さんの呼びかけに答えて、これからイラン大使館に向かうという。15:30 Suさん到着。時間になり、Suさんの乗って来た車に荷物を積み込み撤収し、5031日目の抗議を終えた。
=====添付資料======
・原発週報2025.6.11-6.17.docx 編集:漆原牧久
=====今後の集会・行動等==========
◆6月25日(水)原子力規制委員会前 12:00~13:00
◆6月27日(金)経産省前抗議集会 17:00~18:00
主催:経産省前テントひろば 経産省正門前
◎ 経産省前の座り込み行動は、月~木:12時~16時、金:13時~17時、土・日・休日:12時 ~15時
========【書籍紹介1】========
◎渕上太郎遺稿集 発売中
経産省前テントひろばで販売しています。
書名:「脱原発 経産省前テント ここに在り!」
発売元:情況出版 価格:1500円のところを500円
========【書籍紹介2】========
◎米国の対中国戦争戦略と日米安保体制
(辺野古新基地建設のほんとうの目的は、日本を犠牲にして米国の安全を守ることだ) 著者:武峪真樹以下のURLを開けば、全文pdfがごらんになれます。URL画面右上のアイコンをクリックすれば、全文pdfのダウンロードも可能です。ぜひ、ごらんください。なお、単行本は、一冊定価200円のところ、100円で、配布しています。原子力ガリレオ(藤原節男)にご連絡ください。
⇒ https://bund.jp/wp-content/uploads/2020/06/beityu2.pdf
========【書籍紹介3】========
◎西尾正道著「被曝インフォデミック~トリチウム、内部被曝―ICRPによるエセ科学の拡散」
3.11から10 年後に発売された同書は、2020年12月22日に開催した院内ヒアリング集会<放射能汚染水「海洋放出」の実害~トリチウムは危険~で、お話いただいた西尾正道さんの著書。
ICRP(国際放射線防護委員会)が原子力政策の推進を目的とする民間の組織で信用できない、
放射線による健康被害を軽視・無視してはいけない、
特に内部被曝の恐ろしさを軽視してはならない、
トリチウムの健康被害・人体影響は無視できない、
2011年3月14日午前11時01分の福島3号使用済み燃料プールでの爆発は「核爆発」
と訴える警告の書です。
経産省前テントひろばでも販売しています。経産省本館前、座込みの場でお求め願います。
価格は「本体1100円+税 =¥1,210」のところを、著者西尾正道さんのご好意により、「1000円(DVD「原子力ガリレオ」添付)」で、お譲りします。アマゾンでも、¥1,210で手に入ります。⇒ http://amzn.to/3rUeXFO
【添付資料】
・出版挨拶✙読んで頂きたいURL.docx
・20250117西尾正道YouTubeチャンネル開設案内&録画リスト.docx
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5977:250624〕

経産省前脱原発テント座り込み日誌6月19日版
木村 雅英 : 経産省前テント広場
著者: