経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2025年7月3日は、座り込み5,045日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎柏崎刈羽再稼動阻止、ガザ虐殺やめろ、沖縄を戦場にするな 6月27日(金)(Km)
17時から経産省への抗議行動を開始。
Km:水曜に311子ども甲状腺がん裁判の口頭弁論期日があり議員会館多目的ホールを一杯にした支援者集会に参加、被ばくと甲状腺がん罹患の因果関係が争点、被ばく影響を過小評価する被告側が「潜在がん」の定義変更を言い出した。木曜には被ばく労働のZOOM会議。木曜昼に新潟の方々が来て緊急の首相官邸前抗議で柏崎刈羽原発の避難計画に実効性無しを訴えたが、本日金曜日に政府原子力防災会議で避難計画を了承、何としても東電の柏崎刈羽6号炉再稼動を阻止したい。脱原発コールでも「柏崎刈羽再稼動反対」。
Heさん:脱原発とともにガザの虐殺に抗議し「フリーフリーパレスタイン」。
Ouさん:青田恵子さんの詩『牛(べこ)』を読む。
<牛と別れる、牛のハルミと別れる、売られていくのではない、お肉にされるのでもない、殺されてしまうんだ、もう乳を搾ることが許されないんだ、放射能の付いた餌を食べたから、放射能が入った水を飲んだから、ハルミの牛乳に放射能が見つかったから。 仔牛のハルミと牧草畑を駆け回った日々、ハルミは、ぼくより後に生まれたのに、ぼくよりも大きくて強くて速かった。母さんは遠くの山並を見つめたまま、ハルミと目を合わそうとしない。人間が牛の世話をしたんでねえ、人間が牛に世話になったんだ。>
Hoさん:今日、生活保護の減額処分が違法であると最高裁が判断。私は生活保護の仕事にかかわった。非常に画期的な判断。米トランプがイランの核施設を破壊した。危険だ。
Km:軍需産業の期待で戦争が行われている。兵隊が居なければ戦争できない。生活保護が保障されていれば経済的徴兵制も避けられる。
Yo:「広島長崎で原爆を投下したため、戦争が終わった」と言う大統領がイランを攻撃した。ノーベル平和賞ねらい? 日本政府はちゃんと意見をいわないといけない。平和と民主主義を守ろう。
Rnさん:ガザ虐殺の問題で、(北海道の)Soさんの呼びかけでトルコ大使館とイラン大使館を訪問。いわば日本民衆外交団。イラン大使館からの弔問案内(6月30日月曜日と7月1日火曜日 10時-16時、イラン・イスラム共和国大使館:港区南麻布3-13-9)。
Skさん:6月25日の「311子ども甲状腺がん裁判」から。百万人に一人と言われる小児甲状腺がんに、400人を超える子どもたちが罹患、原発事故原因と認めようとしないのが経産省と東電。争点は、原発事故による放射能ばらまき、甲状腺がんの多発、原発事故と甲状腺がんとの因果関係、被害と賠償。当たり前のことを当たり前に主張して、それでも、分らない人に対してどうすればいいのか? 経産省の皆さん、原発は要りません、私たちの安全で安心な暮らしを守っていきたい。
Km:毎月、経産省に申し入れをしている。今週に経産省宛で投函した。受取はまだ確認していない。
Moさん:都議会選挙で自民党が大敗した。「座込め、ここへ」と「水に流すな」を歌う。
Omさん(沖縄県):6月23日の慰霊の日。我々は、この日に軍事を強化しながら、のうのうと平和を訴える総理大臣が来ることをいやがった。総理に対して「沖縄を戦場にしないと約束しろ」と訴えた。両親がハンセン病で差別を受けてきた。新たな戦前が沖縄に落ちている。経産省でも、どこででも、声を上げ続けよう。
Kmコール:脱原発、核ゴミ増やすな、柏崎刈羽再稼動反対、東電に原発動かす資格無し、武器を買うな、武器を売るな、辺野古基地建設反対、戦争反対、ガザ虐殺やめろ、NONUKES、NOWAR、NOBASE。
◎6月28日 (土) (O・O)
◯それは参院選があるから
・二万円給付
・石破首相は沖縄「慰霊の日」に沖縄を訪問し、「ひめゆり平和祈念資料館」を見学した。
・氷河期世代向けの新聞広告。
「逆風で 頑張ってきた あなたに、追い風を。生まれた時代で不遇も不公平もない国へ!」
政府広報 内閣官房《向かい風のブリザード》
◯ガザ
イスラエル紙ハ-レツの27日の発表によれば、「ガザ人道財団」の物資配給拠点に集まった住民を追い払うため、意図的に人々に向け発砲するようイスラエル軍が部隊に命令していた。軍将校ら数人の証言があり、ある兵士は「殺戮の場」だと語ったという。
パレスチナ自治区ガザ保健当局は6月28日までに配給拠点周辺での攻撃による死者は549人、負傷者は4千人以上と発表した。
トランプはパレスチナに関しては沈黙か?取引相手以外には興味がわかないのだろう。
◎6月29日 (日) (S.E.)
12時より脱原発青空テント川柳句会が開催されました。快晴の強い日差しの照り付け、気温も30度を超える一日でした。
今回の川柳句会参加者は初参加1名を加えた7名。
席題は「選挙」「苦労」。14時35分、投句締め切り、14時45分より入選者の発表、披講となりました。選者の乱鬼龍さんより入選句が読み上げられ、”仕事は報連相が大切”ほうれん草、”身を削っていい出汁になれ”かつお節、”原発は未完の技術”みかん、”苦労の塊”黒糖など、数々の賞品が入選者へ手渡されました。
入選句は以下の通りです。
「選挙」の特選
・公約も 無しで出てくる 選挙戦 - 芒野
「選挙」の秀句
・争点を ずらして票を つかむ人 - 乾草
・許すまじ 裏金選挙 生き地獄 - 海の民
・頭が高い いつも選挙と 思うべし - 原子力ガリレオ
・会ったかい 託し甲斐のある 候補者に - ふ64
・裏金も 二世もいらぬ 参院選 - 幸柳
「苦労」の特選
・反原発 反軍拡の 道はるか - 乾草
「苦労」の秀句
・トランプの 真意はどこに 知る苦労 - 乾草
・働きて 働きてなお 金づまり - 幸柳
・米不足 民の苦労で もうけます - 原子力ガリレオ
・それは嫌 それは嫌いで 苦労する - あいこ
・沖縄の 苦労刻んで 忘れまじ - 芒野
次回の脱原発青空テントひろば川柳句会は、7月20(日)12時より開催いたします。是非ご参加ください。
◎6月30日 (月) (保)
午前10時20分に事務所に着いて(月)用のグッズを台車に載せて10時55分に事務所を出発した。紙コップが1個もないので、コンビニに寄ったが、なかった。以前は売っていたが、もう扱っていないようだ。途中で木陰で休んでいたMiさんに会ったので、一緒に経産省前に行く。
2人で荷物を降ろして、汗を拭きふき、セッティング。終えたのはちょうど12時。直ぐに反原発ソングを掛けて人々にアピール。 気温37℃、湿度30%。湿度が思ったよりも低かったが、カンカン照りのせいか、物凄く暑い。持参した小さいペットボトルに氷水を移して、3杯ほど飲んで、やっとひと息ついた。
経産省前の人通りは、余りの暑さの為に、いつもより、少し少なめだった。そんな中でも、外国人観光客の中には、バナーをカメラに収める人が幾人かいた。たまに通りかかる日本人が経産省の石版を撮っていたのと対照的だった。
午後2時ちょうどに、旧統一協会の宣伝カーが到着して、相変わらず「信教の自由」について、しゃべっていた。30分後に外務省方面に消えていった。午後2時10分過ぎに、虎ノ門方面から、このカンカン照りのなか、帽子も被らずに杖を付きながら、やっと歩いている人がいた。この暑いなか、水分を摂っているか、心配だったので聞いたら「虎ノ門病院にいる時に飲んだ」と言うので「木の影は涼しいから、少し休んでいった方がいいですよ」と勧めた。そうしたら、余程、疲れていたのだろう、座り方が悪くて尻餅をついてしまった。慌てて抱き起したが、頭から血が出ていたので、ポケットティッシュを渡して拭いてもらった。座る時には何があるか判らないので、気を付けなければいけないと肝に銘じた。10分ほどして地下鉄に降りていったので、安心した。
その後は何事もなく進み、時間が来たので2人で片付けて撤収した。
◎7月1日(火) (旭凡太郎)
晴、太陽の照りはあまり強くなかったが、雨はふらなかった。座り込みは当番の5〜6人、対経産省抗議を続けた。
2011年の福島原発事故の衝撃は大きかった。「九条改憲阻止の会」の会議で経産省前テントを張ろう、ということになった。 2011年9月、デモの途中、経産省前に立ち止まり、テントを張り始めた。渕上氏がテントの部品、材料を運んでくれた。 それは霞ヶ関の一角の占拠でもあるから、国家権力も、即対応する(=撤去)かの警戒もあったが、「脱原発」への国民的気運を背景にして、警察権力は手をだせなかった。
テント泊まり込み当番は、あまり睡眠をとれなかったが、続けられた。 とりわけ第2、第3テントがつくられ、「福島の女たち」が当直するようになってテントは勢いを増し、「経産省前テント」は「反原発国民的運動」を代表するようになった。
その後、2016年警察権力によってテントは撤去されたが、即座り込みとして継続された。
その間、14年になる。14年といえば大変な年月だ。その間、1日も休まず、テント〜座り込みを続けてきたのは、何といっても「反原発の」への強靭な「国民的意識」を代表してきたからだ、と思う。日本から原発を一掃する、脱原発を実現するために、われわれは、この経産省前座り込みを最後までつづけなければならない。脱原発は困難だが、決して不可能ではない。それは世界史的課題だ。頑張っていこう。
◎7月2日(水) (高木)
暑い。幸い終日、雨は降らなかった。セッティングをしているところに、福島原発被害東京訴訟第二陣本人尋問(東京地裁103号法廷)の午前中の裁判を傍聴した、たんぽぽ舎のKさんが寄ってくれて、午後の傍聴までの時間、座りこみに参加してくれた。
イロハの会のWさんがお弁当を食べて、午後傍聴へ。「レイバーネット練馬の会」のTさんは「現役 空自女性自衛官のセクハラ国家賠償請求11回裁判・7月10日(地裁103第法廷)のチラシを配って、裁判傍聴へ。続いて、Krさんが「沖縄辺野古基地建設工事をやめろ」という受注会社名を記したビラを配ってから、裁判傍聴へ。ヨーカンさんは規制庁抗議行動してから、「裁判に行く」と言いながら、座り込みの前を通って急いで傍聴へ。ヨーカンさんは「原発とめて いのちがだいじ」と書いたブラウスを着ていた。
米撒きおじさんが雀に米をやった。おじさんが言うには「雀はどこにもいて、知らない人はいないのだけど、警戒心が強く人間になじまないのだ」と言っていた。
風はあるのだけれど、なにしろ暑い。久しぶりに横浜の倉田さんが来られた。倉田さんは演説をした。神奈川県知事が知事になったのち暴露されたセクハラについて、居直って知事を続けていることを糾弾した。それから横浜市が言論弾圧、知る権利を弾圧していることを明らかにした。横浜市は、神奈川新聞社や共同通信社が記者クラブで得た情報で市政批判の記事を書いたことに対して、「勝手に記事を書くな。広報の権利は市にある」などとべラボウなことを言って、神奈川新聞に「公平性を担保する記事記載を求める」、共同通信に「記事削除を求める」という申し入れ書を出したというのだ。このことに対して倉田さんたち4人が原告となって、「それは報道機関の編集権の侵害であること、横浜市は、そういう言論弾圧、市民の知る権利を侵害していることすら理解していない。申し入れ書を撤回せよ」と提訴した。裁判は7月11日(金)午前10時からと訴えた。もちろん、倉田さんは経産省に対して、省庁、自治体のそうしたモラルの低下、堕落は経産省の原発事故容認・ウソ、隠ぺいにあることを糾弾した。「経産省は、ろくでもない省庁だ」と。倉田さんは「戦争法が成立している今の状況下で、戦前・戦中の言論統制の恐ろしさは調べれば、すぐわかる。悩ましい程にお粗末な地方自治体の実態を明らかにする裁判です」と言われた。
そうこうするうちに、裁判の傍聴に行っていた人たちが戻ってきた。また傍聴が終わって寄ってくれた人たちもいて、結構、にぎやかになった。Fさんは「今日はいっぱいいますね」と言い、カンパをしてくださった。ありがたい。
みんながいるので、倉田さんはもう一度演説をした。さらに、「国民の声ニュース」をやっている人(日系ブラジル人)がきて、座り込みの様子や倉田さんの演説を「午後4時からチャットで流したい」と言われた。それで、いつもは4時に撤収するのだが、4時30分くらいまで延長した。倉田さんは今一度演説して「国民の声ニュース」で配信された。当番のWさんやたんぽぽ舎のKさんは、毎月第一水曜日の夕方から行われる原電、東電への抗議行動に向かった。当番の保っちゃんも撤収作業をしたのち、休んで、東電抗議に参加した。
◎7月3日(木) (M.U)
Inさん、Yoさんと3人で設営。うだるような暑さだ。やがてFuさんが到着、Yoさんのウクレレ演奏で「民衆の歌」や「原発なくたって」の合唱を始める。合唱の合間に私は最近配られた「さようなら原発」9月23日集会のチラシを2人に見せ、そこに載っている「気候正義」という言葉を見て「これ何なんだろうね?」という話になる。お2人ともこの言葉は知らなかったようだ。今度の集会は「気候正義」を掲げるので、気候変動懐疑論を主張するのはやめようという話になっているようだ。しかし「気候変動説は原発の推進力なのだから、気候変動説に異を唱えてはいけないというのは、おかしいね」という結論になった。13:45 Okさん到着。続いて、国会前「3の日行動」に参加されていたShiさん夫妻が自作の絵入りのプラカードを持って回って来られた。国会前集会には130人程の参加があったという。続いてTanさんがいつものチラシセットを持って現れ、「統合作戦司令部」創設の動きは危険だと訴えて行った。14:15 Suさん着。15:00 B型肝炎訴訟の傍聴をしていたという男性が参加する。私は7月5日の東海第二原発再稼働阻止集会のチラシ(別添)を渡し参加を促す。男性は尋常でない暑さは欧州でも起きている、これは地球温暖化なんでしょうかと言うので、私は気候変動説が出現した経緯を話した。CO2が増えると地球が温暖化するという説は19世紀から唱えられていたが、当時は温暖化はよいことだと考えられていた。その価値観を180度変えたのが1988年のハンセン証言だ。1979年にはスリーマイル島事故、1986年にはチェルノブイリ事故が起き、原発産業がデッドロックにぶち当たっていたが、「CO2温暖化で地球が危機に陥る」という気候変動説の広まりにより原発が息を吹き返した。1989年にはイギリスのサッチャー首相が国連で「温暖化対策の国際的な枠組みが必要だ」と演説し、その呼びかけに応じてできたのが気候変動枠組条約だ。サッチャーは当時炭坑労組潰しに邁進していた。石炭産業もろとも炭坑労組を潰すための絶好の手段が、CO2を悪玉にする気候変動説だった。同時に彼女は石炭に代えて原発を推進しようと訴えていた。このように気候変動説は出発点から原発推進と一体のものだ。男性は「なるほどそうなんですね」と言ってカンパを入れてくださった。15:10やはり国会前「3の日行動」に参加していたというOshiさんか参加。時間になり、Suさんと2人で撤収し、5045日目の抗議を終えた。
=====添付資料======
・原発週報2025.6.25-7.1.docx 編集:漆原牧久
・経産省への抗議・申入書6月(木村).doc
・テントひろばニュース315号.pdf
(注)テントひろばニュース315号の内容は以下の通り。
1.6.15樺美智子さんの追悼集会を終えて(平岡さん)
2.青空川柳句会
3.戦争の時代を終わりにしなければならない (乱鬼龍)
4.本格焼酎「脱原発no nukes」を 販売します!
5. 集 会・行 動 予 定
=====今後の集会・行動等==========
◆7月5日(土)とめよう!東海第二原発
「福島第一原発事故前と現在の世界」(もう一度振り返ってみたい)
村上達也氏・前東海村村長 講演会
日 時:7月5日(土)14時より16時30分 開場13時30分
会 場:[足立区シアター1010](「北千住」駅西口丸井の10F)
主 催:とめよう!東海第二原発 東京東部グループ
連絡先:たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035 柳田 090-6029-5511
参加費:500円 定員 50名(先着順)
講演終了後、「北千住」駅前で、短時間のスタンディング実施予定
◆7月7日(月)【114回JKS47月例祈祷会】
会場:経省前脱原発テントひろば
14:30 芸能の時間
14:50「鎮魂 ―死者が裁く― 呪殺祈祷僧団四十七士」
15:45 終了予定
JKS47(日本祈祷団四十七士)事務局:
192-0051 八王子市元本郷町1-1-9 善龍寺内
◆7月9日(水)原子力規制委員会前 12:00~13:00
◆7月11日(金)経産省前抗議集会 17:00~18:00
主催:経産省前テントひろば 経産省正門前
◎ 経産省前の座り込み行動は、月~木:12時~16時、金:13時~17時、土・日・休日:12時 ~15時
≪経産省前テントひろば≫ ℡ 070-6473-1947 〒105-0003 港区西新橋 1-21-8 新虎ビル
========【書籍紹介1】========
◎渕上太郎遺稿集 発売中
経産省前テントひろばで販売しています。
書名:「脱原発 経産省前テント ここに在り!」
発売元:情況出版 価格:1500円のところを500円
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5983:250706〕