経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2025年7月31日は、座り込み5,073日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎ガザ虐殺やめろ、原発新増設するな、戦争も原発も要らない 7月25日(金)(Km)
文科省の朝鮮学校差別反対行動が終わり、前の財務省前から大音響が聞こえる中、経産省本館前で抗議行動を開始。
Km:関電が美浜原発の新規開発を発表、若狭から抗議の声明が出ている。3.11事故後も原発推進のとんでもないことが起こっている。原子力規制庁の人材が30代が少なく40代以上が多いと原子力規制委員会でなげいていたが、54基あった原発が十基程度の稼働で、原子力業界の人材育成策が大変、今回の発表はその様な目的もあるのではないか。厳しく糾弾しよう。一方、今の新規制基準は十年以上前に米国で定めていた規制基準15個も入っていない。新規開発ではコアキャッチャなど最新技術が入るであろう。それでも、私たちはイチエフは終わっていない、核ゴミ増やすな、と訴えていこう。コール<脱原発、再稼動反対、運転延長反対、新規開発反対、東電に原発動かす資格無し、柏崎刈羽再稼働反対、…
Ouさん:ニワトリが卵をあまり生んでくれなくて値段が上がっている。生き物はやはり気候に左右される、地球を汚すのは人間。戦争は簡単に始まり終わるには時間がかかる。詩を読む。
<大海原へ 青田恵子 だまされるな/汚染水を処理水と言いかえ/この大海原に毒を撒く/1キロばかりの沖合に/ホースの先から毒を撒く/笑わせるんじゃない/安くて簡単だから海に捨てる/ふざけるんじゃない/煮ても焼いても薄めても/取り除けない毒は毒/うそぶくながれIAEA/最後の一滴まで責任持つと/その最後とはいかなる日なのか/百年先か千年先かそれとも半永久的か/八月二四日フクシマの罪なき浜から/大海原に毒は撒かれた/その昔ふるさとで聞いた海鳴りが離れない/あゝ私は故郷にどう詫びればよいのだ/どう仇敵をとればよいのだ>
私たちはずっと原発電気を使ってきました。その反省をして経産省前で抗議しています。
Yoさん:参政党が「核武装が一番安上がり」と言った。汚染土が首相官邸にまかれた。報告を求める。
Skさん:経産省の皆さん、きいていますか? 新増設に1兆円かかると聞いた。国民一人8000円。電力会社も原発メーカーもゼネコンも儲かるのだろう。昨日「司法は人権を守れるのか」シンポジウムを聞いた。勇気ある判決を出した井戸さん、樋口さんの言葉が重い。UPLANで動画を見て欲しい。
Km:私も参加、イチエフ事故は地震による影響が隠せない、柏崎刈羽は新潟沖地震で被災しており危険、と聞いた。
Myさん:先日は海の日の祝日だった。「水に流すな」を私は恥ずかしいと歌う。
Ktさん:<経産省は恥を知れ、目を覚ませ、答はひとつ脱原発・核廃絶。
Hoさん:参議院選挙では原発が争点にならず。原発の新増設が問題。過去の歴史に学ぼう。
Km:参議院選挙で軍事の問題が全然議論されなかった。主張したのは、れいわ・社民・共産のみ。
Ksさん:沖縄で参政党が応援する候補が、10代、20代、30代でトップ。大浦湾の埋立を止めるべき。米軍は普天間・嘉手納を使い続ける。
Km:ガザでは今も毎日飢餓と爆撃で子どもたちが殺されている。
Rnさん:危険な暑さですね。AIの為に原発電力が要るはおかしい。7月20日の経産省前で川柳句会をしている中、バイオリニスト黒沼ユリ子が来られ、ご寄付もいただいた。次回川柳句会は8月17日。
Km:経産省に向かってコール<ガザ虐殺やめろ、辺野古基地建設やめろ、武器を買うな、武器を売るな、命を守れ、…>以上(Km)
◎7月26日 (土) (O・O)
◯イスラエルとトランプのユネスコ敵視
パレスチナ西岸地区にバティ-ル村がある。長い歴史をもち、急勾配の山々の斜面に造られた段々畑が美しい。上までどのように水を運ぶのか想像すると「尊い」という言葉が浮かぶ。
少数の若者たちが村の文化を守ろうとプロジェクトを立ち上げた。パレスチナ自治政府の支援はなかったらしい。2011年に「文化景観保護と管理に関するメリナ・メルク-リ国際賞大賞」を受賞した。これが契機となり、パレスチナ自治政府はユネスコ加盟国として承認された。だが、イスラエルと米国はそれに猛反発した。自分の生まれ故郷を守り、そこに暮らすことが「反ユダヤ主義」なのだろう。
◎7月27日(日) (M島)
7月11日のテント運営会議で、土日祝の座り込みが、8月より無くなることが決定。ただし月一の日曜テント句会は継続。テントニュースや集会等の挨拶でアナウンスしてきたが、今日で日曜最後の座り込みとなるか…?
M島は11時50分に経産省前に到着。F原さんもちょうど来たところ。E藤さんはお休み。雲が多めだが、今日も晴れて暑い。汗を流しながら12時35分に設営完了。横断幕を道路側3枚、歩道側5枚、のぼり旗を歩道側4本立てる。風神雷神の幕は青森の大間グロックへ出張中。グッズの収納ケースには、大量のかわらせんべい。事務所にあったので、F原さんが持ってきたそうだ。
今日のF原さん提供食材は、酢飯おにぎり、ゆで卵、バナナ、乳酸菌飲料。設営完了ちょうどに三里塚のS山さんH野さんが来る。F原さんは鳥に、かわらせんべいをくれる。ハト10羽スズメ3羽集まる。プラタナスの日陰には風がよく吹くが、座っているだけでも汗が出る。経産省の前庭ではセミがにぎやか。音も夏本番だ。猛暑の為か、地下鉄の霞ケ関駅では冷房が故障、送風強化で対応中。
午後1時10分、S山さんH野さんも鳥に、かわらせんべいをくれる。ハト11羽スズメ5羽。1時40分キリスト教街宣車のT葉さん来る。F原さんが食材セットを渡すと、お返しに夏ミカンを差し入れて、T葉さんはすぐ日曜礼拝へ。2時20分、経産省の木の上からヒヨドリの声が聞こえてきた。
2時45分、4人がぐったりしているところにOウチさん来る。日曜最後の座り込みを見送りに来たそうだ。かわらせんべい激減。特に有終の美なく2時50分撤収開始、3時10分撤収完了。今日の座り込み参加者は6人。
8月からF原さんは金曜へ。M島は未定。しかし月一のテント句会の日には、今まで通り経産省前に座り込みながら句をひねる。実は日曜に関しては、座り込み終了と言うより、月一に変更と言うべきだろう。そこで一句
日曜の 老兵死なず 月一へ
本当は次の句会まで取っておきたかったのだが、Rさんのつまらねえ…いや時機を得たお題に合わず、廃句の山に埋もれるのは、くだらねえ…いや惜しいので、ここで既出とする。次回の句会&座り込みは8月17日。
◎7月28日 (月) (保)
きょうも朝から30℃越え。途中で氷2㎏買って、事務所に着いて、4キロの氷水を作った。持っていくグッズをチェックして台車に積み込んだ。午前11時10分過ぎ。急いでMiさんが休んでいるビルに行く。いつもより10分遅れていたので、経産省前に急いだ。
暑いので氷水を飲みながらセッティングを開始する。Miさんも慣れたので作業が早い。12時前にセッティングを終えた。大きなバナー2枚と女の子バナー2枚、のぼり旗6本が並んだ姿は壮観である。いつも一番目立っている風神雷神図は、大間ロックに出張中で、きょうはないが、これはこれで、見映え十分である。
すぐに反原発ソングを掛けて、道行く人々にアピールした。暑いが、外食の楽しさの方が良いのか、人出は多い。大きなパラソルを組み立て氷水を飲みながら一息ついていたら、Miさんが素っ頓狂な声を上げたのでビックリした。Miさんの隣に住んでいる女性が来てくれたのだ。いつも、Miさんが座り込みの話しをしていたそうで「(月)、経産省前に行けばMiさんに会える」と思って、たまたま紹介された歯医者さんが日土地ビルの1階で開業しているということで、帰りに寄ってくれたという次第。2人は大いに盛り上がって午後2時までお喋り。
あまりにも暑いので、午後1時に温湿度計を見たら気温38℃湿度30%。風が強めに吹いていたので、少しはマシなのだろうが、汗かきの私には、きつかった。
午後2時15分。警察庁の屋上でヘリコプターがタッチ&ゴーの練習を始める、すごい轟音、基地周辺の人々の騒音被害が如何に大変か思い知らされる。30分も続いた。 きょうはセミの鳴き声が一段と大きかった。まだ7月だというのに夏は終わりかけているのだろうか。季節は毎年、激しく変化しているので。
◎7月31日(水) (高木)
今日も猛烈な暑さ。世の中的にはカムチャッカ半島で発生した地震による津波で避難とか、電車がとまるとかが起こった。
今日はいろいろなことがあった。第一に、午前中に井戸川克隆前双葉町町長の、国と東電に対する賠償請求裁判の判決があった。井戸川さんは弁護士を頼まない自力裁判をやってこられた。判決は東電に1億円の賠償命令(請求は7.5億円)、国は責任なしというものだったそうで、傍聴者3人がセッティン中のところに来て話してくれた。皆さん、裁判の総括の院内集会に行かれた。ナベさんが遅れてやってきて、ガリガリ君を差し入れてくれた。院内集会には間に合うかもしれないと第一議員会館に飛んで行った。
第二に、通りがかりの学生っポイ人がカンパをしてくれた。きけば、これから文科省に対する「SPRING改悪反対緊急集会に行く」と言われた。集会は14~16時まで、実行委員会主催で、「国籍に基づく不当な措置の撤回を求める駒場学生の会」、「JST-SPRING国籍要件反対アクション」などの学生が行動する。
文科省は2021度年から大学院の博士課程の学生に対して生活費・研究費(220万円)の支援制度(申請・審査制)を設けて、次世代研究者挑戦制度=スプリング制度として国籍を問わず「優秀な博士人材」の育成をしてきた。ところが、ここにきて、文科省人材委員会は「2026年以降、SPRINGの国籍要件を日本国籍の人に限る」という方針出してきたそうで、反対する大学院生等が文科省に対して抗議した。詳しいことは省くが、シュプレヒコールは、「国籍要件ありえない、排外主義もありえない」「国籍民族関係ない、すでにともに生きている」「SPRING改悪絶対反対!」「分断やめろ、差別はいらない、研究、理由はいらない」「みんなのSPRING、SPRING for everyone」「私たちは、すでに、ともに、日本社会にいる」
第三に、水曜日に外務省前でパレスチナ支援行動を行っている若い女性が寄ってくれてカンパまでしてくれた。チラシをくれた。「井戸水プロジェクトをご支援ください」「緊急!ガザ中央部ディル・アルバラに水を汲み上げるための太陽光発電パネルを設置する費用」古知屋恵子(絵本作家)、坂本美雨(ミュージシャン)さんが代表だそうだ。
第四は、今日の原子力規制委員会で北海道電力の泊原発3号機の再稼働への安全審査合格・審査書を了承したそうだ。木村ゲタさんが規制委員会抗議から回ってきてくれて報告。
第五は、統一教会・家庭連合の「解散命令を撤回せよ」のデモが通ったこと。約1000人。
経産省前座り込みでは、いろいろの情報が得られる。今日で7月も終わり。
◎7月31日(木) (M.U)
Inさん、Yoさんと3人で設営。今日も暑い。私はいつもの反原発ソングを流す。13:05 Yoさんのお知り合いのMiさんが参加。時間ができたので、今後、月2回程度参加してくださるという。心強い。14:10 Suさん到着。14:30 Okさん参加。私はOkさんに、先日地元で気候グループの若者3人を招いて交流した経験を話した。彼ら自身は真面目に環境をよくしようと思って活動していると感じたが、彼らをバックアップしている大人たちに政治的意図がある点が問題だ。例えばプレゼンで江守正多氏のビデオを使っていた。江守正多氏は東大教授でIPCC報告書執筆者の一人だが、『世界』2024年10月号で自分は「原子力規制庁の審査と住民合意という条件を満たした既設原発の再稼働は容認する立場」だと書いている。要は、江守氏は原発推進派である。若者たちの主観的意図にかかわらず、気候運動は原発推進派の思惑と結びついている。だからと言って、そこに参加している個々人を敵視するのではなく、最終的には彼らを脱原発陣営に引き入れることを展望しつつ、着実に私たちの運動の地歩を固めて行かなければならないのだと思う。そのような話をしている間、頭上ではアブラゼミがジージー鳴いている。子供の頃、セミの鳴き声がアブラゼミからツクツクホウシに変わると、もうじき夏休みが終わりだなと悲しくなったのを思い出す。時間になり、Suさん、Okさんと3人で撤収し、5073日目の抗議を終えた。(M.U)
=====添付資料======
・原発週報2025.7.23-7.29.docx 編集:漆原牧久
・テント英文リーフ
・250727抗議申入書7月(東電対話会木村).pdf
・8月9日から11日まで福島県浪江町で行う「サマーキャンプ」のチラシ
=====今後の集会・行動等==========
◆原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動は8月6日と13日は定例会議が休みなので抗議行動も休み
◆8月6日(水) 日本原電本店前抗議 17:00~18:00
東京電力本店前抗議 18:45~19:45
◆8月8日(金)経産省前抗議集会 17:00~18:00
主催:経産省前テントひろば 経産省正門前
◎ 経産省前の座り込み行動は、月~木:12時~16時、金:13時~17時、土・日・休日:休み
≪経産省前テントひろば≫ ℡ 070-6473-1947 〒105-0003 港区西新橋 1-21-8 新虎ビル
◆ 請戸川河口テントひろばサマーキャンプ 8月9日(土)~8月11日(月)
========【書籍紹介1】========
◎渕上太郎遺稿集 発売中
経産省前テントひろばで販売しています。
書名:「脱原発 経産省前テント ここに在り!」
発売元:情況出版 価格:1500円のところを500円
記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5997:250803〕

経産省前脱原発テント座り込み日誌7月31日版
木村 雅英 : 経産省前テント広場
著者: