経産省前脱原発テント座り込み日誌9月11日版

経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1,807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2025年9月11日は、座り込み5,115日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
(注) 2025年8月から、土・日・休日の座り込みを、休みにしました。

9月3日(水)  (高木)
今日も暑い。ムシムシするが風がふくとけっこう涼しい。セッティングを終ったころ、経産省から出てきた人がにっこりと笑って、エールを送ってくれた。「今日は9月3日で、沢地さんがやっている国会前の政権批判の行動の日で、大抵その帰りにテントひろばに寄ってくれる人がいるので」と、遅番の保っちゃんは早くきてくれたが、誰も寄ってくれなかった。でも、交差点のところでこっちに手を降ってくれる人がいた。ヨーカンさんが寄ってくれて、お弁当を食べ、「3の日行動」の話をしてくれた。沢地さんは入院しておられるそうだ。9月3日は沢地さんの誕生日で、95歳になられたそうだ。
今日は「福島原発被害東京訴訟 第2陣の裁判」の日で、原告は避難生活・暮らしの原状回復・生活再建の賠償を東電と国に求めている。午前午後と証人尋問で、午前の傍聴をしたナベさんがお茶とサンドイッチを持ってテントに来てくれて、すぐに午後の傍聴に行かれた。ナベさんは、午後の裁判傍聴が終ってから、またテントにきてくれた。
今日は第一水曜日で、日本原電抗議と東電抗議がある日で、ナベさんは夜の東電抗議のときに広げる超大型横断幕を持っていた。それを持って裁判傍聴もしていたわけだ。
いつも、この裁判の傍聴をしている自転車のおじさんが、「今日は証人尋問者が予定より少なくなって早く終った」といって、テントニュースなどを取りに来てくれた。
今日の「東京新聞」に東海第二原発のある茨城県東海村の村長選挙が9月2日から始まったという記事が出ていた。9月7日が投開票。現村長の山田修さんは、原発反対でずっとやってきた村上達也村長を引きついて「原発反対」で村長になったのに、今度は「原発賛成」になつたそうだ。大名章文さんは「原発反対」。大名さんに勝ってほしい。

雨上がりの霞が関で、柏崎刈羽再稼動反対、原発も戦争も基地も要らない! 9月5日(金) (Km)
 大雨の中で、午後3時にバトンタッチ、徐々に小やみになり、雨がやんだ午後5時から経産省抗議行動。
福島第一原発事故以降の原発問題、柏崎刈羽原発の再稼働反対、被曝被害の実情、エネルギー政策の転換、さらには沖縄基地問題や国際情勢にまで言及し、多角的に脱原発と平和を訴えた。
 Km、Heさん、Yoさん、久しぶりSkさん、Myさん、Ksさん、Bdさんが、概略、次を主張。
・「原発の安全神話の崩壊と再稼働反対を通じた脱原発の実現」。安全とされていた原発事故の被害や、放射線の危険性を訴えつつ、再稼働を許さない市民運動の重要性を強調。
・柏崎刈羽原発の再稼働は安全性問題や管理体制の不備が多く、断じて許されない。
・福島事故の被害と放射線の危険性は国も認識しているが、政策転換が進まない現状を批判。脱原発と再生可能エネルギー推進(地熱、風力など)を強く求める。
・沖縄基地問題や戦争被害にも言及し、平和の実現と原発廃止を結びつける。
・1999年9月30日のJCO事故を思い起こし、原子力事故を繰り返すな。
なお、次週9月11日(木)に経産省前で大規模集会を開催し、さらなる抗議行動を予定。

9月8日 (月) (保)
きょうも酷暑。35℃以上との天気予報だったので、途中で、かき氷を買って事務所に着いた。事務所の前にはOgさんから事前に知らされていた通り、テントニュース用の紙が届いていたので、印刷機の前に置いた。奥にはパラソルが所狭しと干されていた。金曜日は朝から雨が降っていたことを思い出した。時間が無かったのか、プラスチック箱に入っているバナーなどは濡れていた。箱の中を雑巾で拭いて、グッズをチェックしてグッズを積み込んだ。
スマホを見たらMiさんから電話が来ていた。電話すると「きょう体調が良くないので休ませてほしい」とのことだった。この暑いなか、頑張ってきてくれたので、疲れがたまっていたのでしょう、「来週は祝日なのでゆっくり休んで下さい」と伝えた。
 ちょうど、そこに早番のKuさんが到着されたので、一緒に諸々のグッズを積み込み、経産省前まで台車を運んでもらった。
 ジリジリと照りつける太陽光線を浴びながら、汗を拭きふきセッティング。私が、のぼり旗3本と「処理水は汚染水」のバナーをやっている間に、Kuさんは女の子のバナー4枚を上手くセッティングしてくれました。2人だったのでセッティングを終えたのは12時ちょうど。
 すぐに反原発ソングを掛けて人々にアピール。パラソルを組み立てて、氷水をコップに3杯飲んで、ひと息ついた。
 この暑いなか、昼食時間には多くの人通りがあったが、それを過ぎると極端に少なかったのが印象的だった。
 12時40分に遅番のOgさんが早くも来られた。きょうは珍しく通りかかったお二人から道を尋ねられた。「小滝橋行きのバスに乗るにはどう行ったらいいですか?」私「前の財務省を渡ればすぐにバス停があります、20分間隔で来ます」。また「虎ノ門ヒルズにはどう行ったらいいですか?」私「虎ノ門方面に歩いていけばいいけれど1キロほど歩きますよ」、「もっと近いと思ってました、日比谷線で行きます」。この暑いなか、それが正解でしょう。
 2時過ぎには旧統一協会が何時ものように文科省の前で「地裁が旧統一協会への宗教法人の資格をはく奪したのは前代未聞の宗教弾圧だ」と恥も外聞もなくわめきたてていた。被害者から1億円以上をだまし取ったことに付いては口をつぐんでいる、そのことが世間から問われているというのに!
 午後2時半に、早番のKuさんが9/11東電行動の打ち合わせがあるとのことで帰られた。
 その後は何事もなく時間が来たので、2人で片付けて撤収した。帰るとき気温36℃、少し下がったが湿度は40%と変わらず。蒸し暑いわけだ! 朝晩はかなり楽になってきたので「もう少しの辛抱」です。頑張りましょう。

9月9日 (火)   (石上)
14時に着くと、Ed さん、Ogさん、Ooさん、Ya さん座り込み中。間もなく同じ後番のAsさんが到着。Yaさんから月間記入のための会計資料を渡される。その後、Yaさんは事務所に退席。Ogさん、Edさん、帰路へ。Ooさん、Asさん、私の3人となる。暑さは、ややおさまった感じだが、まだまだ暑く、私はなにもできない。となりのOoさんは、こんな暑さでも読書で凄い。Miさんが来て、終りまで、すわりこみ、そのあと、後片付けを手伝ってくれた。このところ、ふたりだけでの撤収が続いていたので、今日は楽だった。
終わり間近、パンオリエントニュース社の代表取締役という方が立ち寄って、良くわからないことを話していかれた。「アメリカは何もしない。代わりに君たちが核武装するべきではないか」と言っていたようだ。Ooさんが 「日本は戦争はしないという憲法を持っている。アメリカの核とは無関係に」 と返答。「核の傘の下での平和」という概念が壊れた今、ほんとうに、核反対が言えるのではないか。

[◎9月10日(水) (高木)
午後に雨が降るという天気予報だった。天気はくもりで、少し気温は下がっていたが、湿度は高かった。
13時ころ、鹿児島の川内原発反対で活動している野村さんがお土産を持っテントにきてくださった。明日9/11のテントひろばと東電前行動の確認をして「明日に備える」と言って、すぐ帰られた。
外務省前で「ガザ攻撃をやめさせよ」と抗議行動をしている女性が声をかけてくれた。「今日は用事があるので」とすぐ帰られた。寄ってくれるだけでも、闘う者同士のエールの交歓ができて、うれしい。
午後3時過ぎに雨粒が落ちてきたので、いよいよ雨かとパラソルを開いたが、降らなかった。ところが、そのあと蒸し暑さが増した。(この時、上野付近は大雨だった。)
木村さんと奥内さんが、明日の司会の打合せをしてから、テントに寄ってくれた。明日の天気がどうなるかだ。植え込み周辺のゴミ拾いをし、ヤブカラシのツルをとった。
東京新聞に載っていた「長生炭鉱で発見された人骨」を日本政府・省庁が人骨のDNA鑑定をしようとしないという記事について、 保っちゃんと話した。TVでもやっていたが、どうして鑑定をしないのか。発掘をやっている井上洋子さんたちとの交渉では警察庁が出てきて、アレコレ言ってる。歴史を偽造し、植民地支配の責任をとらない。本当にずるい。このことは政府・行政の全てに当てはまる。

9月11日(木) (M.U)
今日はテントひろば14周年集会の日だ。11時前に事務所に着くと、すでにRaさん、Kuさん、Fuさんが来て集会の準備をしていた。Fuさんの車で荷物を運び、Inさん、Yoさん、Kuさんと一緒にFuさん主導のもとに横断幕とのぼり旗のセッティングをはじめ、12:30に完了した。それまでの間にObさん、Takgさん、Watさん、Hiさん、Kimさんが到着した。Raさんが差し入れてくれたガリガリ君を頬張っていると、集会で演奏予定の朴保さんが現れた。セッティングを始めたころ、晴れ渡っていた空に雲が増え、怪しい空模様になってくる。13:00過ぎ、地下鉄駅前でKuさんが東海第二原発再稼働阻止を訴えるビラ配りを始める。13:15 Okさん着。街宣カーも到着し舞台の準備を始める。街宣カーに取り付けた「9.11脱原発・経産省前大集会」の看板の位置が低すぎるのに気づいたので、街宣カーの上に乗り位置を修正した。そうこうしているうちに、13:45から朴保さんの演奏が始まった。ほぼ同時に大粒の雨が降り始めたので、私はギターと楽譜が濡れないように朴保さんの後ろでパラソルを広げて立った。こうして大雨の中の14周年集会が始まった。
集会中、土砂降りの雨に打たれながら、私は木曜日担当として以下の発言をさせていただいた。「私は先輩の女性お2人と一緒に木曜日の前半を担当しています。後半は、先輩の男性2人が担当されています。座り込みの担当を始めてから2年半程になりますが、私自身活動経験の非常に浅い人間ですので、他の座り込み担当の方々、あるいは立ち寄ってくれる方々との交流を通じて、様々な運動の経験と知識を吸収することができ、ここでの座り込みの時間を大変有意義に感じています。これからも、ここテントひろばが、文字通り人と人とが出会い交流するひろばとして、その出会いと交流を通じて、脱原発の運動を社会に広めていく拠点として、受け継がれて行くことを願いながら、この場所で座り込みを続けたいと思っています。すべての原発が止まる日まで、共にがんばりましょう。」

=====添付資料======
・原発週報2025.9.3-9.9. 編集:漆原牧久

=====今後の集会・行動等==========
9月12日(金)経産省前抗議集会    17:00~18:00
9月17日(水)原子力規制委員会前 12:00~13:00 
9月19日(金)経産省前抗議集会    17:00~18:00 
主催:経産省前テントひろば ◎ 経産省前の座り込み行動は、月~木:12時~16時、金:13時~17時。土・日・休日は、座り込みを休みます。ただし、青空川柳句会は、毎月1回、日曜日に実施します。
≪経産省前テントひろば≫ ℡ 070-6473-1947 〒105-0003 港区西新橋 1-21-8 新虎ビル

9月19日(金)国会議事堂正門前 総がかり行動 18:30~19:45
9月21日(日)第2回『脱原発カフェ       16:00~18:00 
・場所:経産省前テントひろば事務所
・テーマ:汚染水問題から考える原発の今
・問題提起:石上健二さん(経産省前テントひろば)
・主催:脱原発カフェ実行委員会
日曜の午後のひととき、心ゆくまで語り合いましょう。
参加費無料。食べ物・飲み物の持ち込み歓迎。
飛び入り参加OK。資料準備の都合上、参加希望の方はできれば事前連絡を下記まで。
Tel:080-5646-0794 Email:beerlover365@gmail.com(漆原)
◆9月23日(火・休)代々木公園B地区 さようなら原発全国集会 11:00~15:00

========【書籍紹介1】========
◎渕上太郎遺稿集 発売中
経産省前テントひろばで販売しています。
書名:「脱原発 経産省前テント ここに在り!」
発売元:情況出版 価格:1500円のところを500円

【転送者追記】
◇9.11集会の動画
20250911 UPLAN 9 11脱原発・経産省前大集会ー東電柏崎刈羽再稼働阻止
https://www.youtube.com/watch?v=U04qQLM5JPM

◇柏崎刈羽6号機でLCO逸脱(桑原三恵さんからの情報)

★また、LCO逸脱です。

12日午後2時過ぎ、6号機のガスタービン発電機(GTG)の試運転中に、GTG が自動停止して使用できなくなり、運転上の制限から逸脱(LCO 逸脱)と判断したとのことです。GTGと言えば、1F事故の教訓である電源の多様化設備の花形!です。事故後に導入したのですから、10年そこそこしかたっていない設備で、すでにトラブルです。こんな調子では、新規設備の信頼性は「まゆつばもの」。なにが安全性確保だ? なにが再稼働だ?

東電だけじゃない、規制委員会も政府もいいかげんが バレバレです。花角知事も「東電が取り組んできたことを県民が受け止めていない」と言ったことを取り消して「再稼働の判断などできる段階じゃない!」というべきです。

《プレス。》6号機ガスタービン発電機使用不能による運転上の制限の逸脱について 
https://www.tepco.co.jp/niigata_hq/data/press/pdf/2025/20250912P.pdf

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye6019:250914〕