経産省前脱原発テント座り込み日誌9月25日版

経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2025年9月25日は、座り込み5,129日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
(注) 2025年8月から、土・日・休日の座り込みを、休みにしました。

ガザ米国安保理拒否権糾弾、小児甲状腺がん裁判と原子力緊急事態宣言下 9月19日 (金)(Km)
 暑さがおさまり、すがすがしい座り込み後に経産省抗議行動。
 Sgさんが「原発ゼロ」を歌い、Kmがガザ虐殺と国連安保理米拒否権に怒りイスラエル出身の指揮者がロンドンでガザ虐殺非難、Heさんが財務省と経産省への怒り、Ouさんが青田恵子さんの誌「虫は裁く」を読み、Skさんが小児甲状腺がん裁判(17日)の報告、Myさんが2曲歌い、汚染土の経産省敷地への埋め込みに怒り、火炎瓶鉄さんが経産省に「原子力緊急事態宣言」を訴え、Yoさんが大日本帝国の近隣諸国への侵略戦争を振り返って、今のガザ・ウクライナを嘆く。終了後、多くが安保法成立10年の「総がかり行動」(国会正門前)に向かう。
(要約)
脱原発の重要性と核兵器問題の関連性を強調し、経済産業省の原発政策に抗議するとともに、福島の子どもたちの被曝被害を証明する裁判の意義が語られた。また、戦争法や武力行使反対の社会運動においても原発問題が軽視されていることに対する批判があった。
原発の安全性は確保されておらず、再稼働は認められない。
福島の小児甲状腺がん増加は原発事故の影響である。
戦争反対運動に脱原発が十分反映されていないことへの懸念。
ガザ紛争に対する国連安保理の拒否権行使と米国糾弾。
汚染土の埋設による環境汚染の危険性指摘。

 ◎9月22日 (月)   (保)
 きょうは気温が30℃以上になるが、湿度が低いので、涼しく感じる天気予報だったので、これまで買っていた「かき氷」は用意しなかった。
 事務所に着いたら、セットされたテントニュースが1部しかなかったので、手始めに10部ほど終えた所に早番のKuさんが来られた。2人で台車にグッズを積み込んだ。 一息ついてからMiさんが待っている木陰に向かった。しかし、そこにMiさんは居られなかった。前回は体調が思わしくないということで、休まれた。それから2週間たっているので、きょうは電話がなかったので、来られると思いながら、経産省に向かった。
 グッズを降ろしてセッティングを開始。Kuさんの提案で、私はのぼり旗を受け持って、Kuさんは大きなバナー3枚を受け持った。 それが始まってから間もなくMiさんから電話。「きょうも体調がイマイチの状態なので休みます、来週は行けると思います」とのことだった。体調は万全でないと再び悪化するので「もう良い!と思うまで休養して下さい」と伝えました。
 セッティングが終わったのは、ちょうど12時。きょうは、いつもの「反原発ソング」は無し。私が体調を崩して、きのう一日中、寝ていたので「充電用乾電池」への充電を忘れたのが原因。今朝、起きた時にやっと気付いたが、充電には10時間かかるので、万事休す。次回には忘れないように土曜日に用意しておきます。
 温湿度計を見たら気温28℃、湿度20%。朝、起きた時には湿度49%だったので、急激に下がっているのがわかる。汗かきの私が、ほとんど汗らしきものをかかないで居られるくらい、過ごしやすかったのが、その証し。終わりまで同じ状況でした。
 午後1時には遅番のOgさんが来られた。2時には私の体調が心配だからと隔週で来てくれている元国鉄労働者のSiさんが来てくれました。
  きょうの収穫は、午後2時半に、たまたまテントひろばに来られた水戸からの方です。虎ノ門方面から来られて3枚のバナーをしげしげと見られていたので、テントニュースを手渡しながら声を掛けました。すると「自分は水戸市に住んでいるが、大震災の時は部屋で会議をしている時だった、天井につるされていた大きな電球が上から落ちてきて危うく、ぶつかりそうになった、数十㎝の段差が出来た」という体験談を語ってくれた。地元民として、東電には言うべきことが色々持っておられるようで「東電がやるべきことをしっかりやっていたら事故は防げたのではないか」というところで、我々との認識が一致しました。最後にカンパまでいただきました。
 早番のKuさんは明日のさよなら原発集会の準備があるという事で3時に帰られた。 その後は何事もなく時間が来たので3人で片付けて撤収した。

代々木公園の「さようなら原発集会」へ  9月23日(火・祝日) (EO)
この日は秋分の日で祝日。しかし、午前8時半すぎにテント事務所に行って、文明フォーラム@北多摩主催で開催する27日の講演会(木野龍逸「廃炉ってなんですか?」)のチラシ250枚と、テントひろばニュース320号を印刷する。9時半に予定通りにYさんがやってきて、配布用のテントニュースなどのチラシ類、「脱原発」10本や各種書籍などの販売物をもって「さようなら原発集会」に出かける。会場の代々木公園に向かうタクシーが直前の原宿駅付近で信号待ちをしているとき、
予定時刻10時になった。会場で私たちの到着を待っているOさんから電話が入る。すでに各ブース出展者はテントを設営し終えている。早速、テントとテーブル、椅子などを借りて設営し、諸物品の販売準備にかかって「さようなら原発集会」の代々木公園に来る人々を出迎える。11時前に「脱原発」焼酎などをテーブルに並べて販売を始めると、公安らしき人物がやってくる。「これは何だ」というので物販の説明をすると、「ここでは飲むな」と忠告される。
午前11時の開店時間までに、テントひろばの関係者が何人も手伝いに来てくれる。Yさんを先頭に、皆でテントニュース320号をバックナンバーと一緒に組んで、ブースの前での配布に協力してくれた。そのころ、火曜当番で経産省前にやってくるEさんは、経産省経由でブースにやってきた。集会は午後1時からのオープニングライブがYaeさんの歌で始まり、トークライブ(鎌田慧さん、落合惠子さん、高橋哲哉さんなど)、パネルトークと続く。それらの発言は、マイク音声がブースにも届く。
午後3時前の各原発現地の報告で集会が終わりに差し掛かって、渋谷方面と原宿方面へデモ(パレード)出発の準備にかかると、Yさんを先頭に「撤収」作業に取り掛かった。午後3時には撤収が完了。Y,O,Iと私の4人で、原宿から地下鉄で虎の門に向かい、テント事務所に戻って持ち帰った荷物を片付ける。この日、「脱原発」1本が売れ残った。そして4人で牛タン屋でお疲れ様でビールと日本酒で乾杯。

9月24日(水) (高木)
暑さは峠を超したのか、昼過ぎで気温28℃、湿度22%。今までとは全然違う。佐藤保さんがリンゴ病のような顔になってしまった。頬っぺたが赤くなってはれている。痛みはないそうだ。保っちゃんは月曜日と水曜日がテント当番で、火曜日は、9/23で休日だったため、病院に行くのは明日になってしまう。人手がなくて、「保っちゃん、休んでいいですよ」と言えないところがつらい。
修学旅行らしい中学生の一団が通った。聞けば岐阜からとのこと。テントニュースを渡そうとしたけれど取らなかった。先生が引率していて、先生自身が生徒に取らせないような行動をされた。社会勉強に来たのだからチラシなども取らせなくちゃと思うが…。
木村ゲタさんが規制委員会抗議から回ってきた。途中、アメリカ大使館のところで、「ガザ攻撃をやめろ!アメリカは武器を提供するな!日米安保条約破棄!」と、ひとりシュプレヒコールをやったら、警備の警官に取り囲まれ、しばらくついてきたそうだ。木村さんは、六本木のあたりでTVによく出てくるジョセフ・ブライトさんに会ったので、ちょうど前週に彼が「排外主義に反対」と、いい発言をしていたのを聞いたので、そのことを伝えてエールの交歓をしたそうだ。
金曜行動などに来られる千葉のCさんが裁判の帰りに、スイートポテトを差し入れたくれた。今日の裁判は、子ども裁判などの弁護を担当しておられる柳原敏夫弁護士が自ら起こした「郵便振替払込書(払込取扱票)の申請許可請求」裁判の判決で「棄却」だったそうだ。柳原弁護士は「『チェルノブイリ法日本版』の会」をやっておられるが、その会の会費などを収めるのに使う郵便振替払込書をつくる申請をしたところ、許可されず、裁判を起こした。判決は「郵政民営化になったので、申請・許可は事業者の判断により自由。前のように国がやっているのとはちがうので」という理由だったそうだ。他でも許可しないということを聞いた。会の「思想的傾向」と儲けで判断して許可しないような感じだ。
あと、みんなで、日本政府が「パレスチナ国家を認めるか認めないかということではなく、いつ認めるかだ。今ではない」と主張しているのはおかしい、まさに今だろ!という話をした。

9月25日 (木)   (M.U)
Inさん、Yoさんと3人で設営。日差しは強いが、涼しい風が吹き、だいぶ過ごしやすくなった。いつも、いろいろな集会でツイキャスをしている黄色いシャツの男性が立ち寄り、「汚染土持ち込みはけしからん」と、ひとしきり息巻いて裁判所方面に向かった。そう、ここ経産省内の花壇にも、いつの間にか汚染土が運び込まれていたのだ。私は21日の脱原発カフェの資料をお2人に渡し、カフェで活発な論議ができたことをお話しした。とにかく体制側の猛烈な「原発安全キャンペーン」に負けないようにしなければいけないと意思統一した。Yoさんが通行人に向かって「原発反対してまーす!」と声を上げると、白いツナギを着た男性が「がんばれー」と言って応答してくれた。Inさんがテントのリーフに再稼働阻止全国ネットワークのリーフをはさんだセットを作って、信号待ちをしている人たちに配り初める。セーラー服姿の女子中学生2人組を手始めに、受け取ってくれる人が何人かいて10組ほど配り終えて帰られた。「裁判帰りだ」という男性が「ここにも汚染土が運び込まれたんだって?」と言って、座り込み、ひとしきりよもやま話をして行った。14:20 後半担当のTaさんが到着したのでバトンタッチし、私は東海第二原発再稼働阻止の会議に出席のため、水道橋の会場に向かった。

=====添付資料======
・原発週報2025.9.17-9.23.docx 編集:漆原牧久
・◎テントニュース320号

=====今後の集会・行動等==========
◆9月28日(日)脱原発・青空川柳句会 テントひろば 12~15:00
◆10月1日(水)原子力規制委員会前   12:00~13:00
◆10月1日(水)東京電力本店前 午後6時45分より7時45分まで
◆10月1日(水)日本原電本店抗議行動 午後5時より6時まで
◆10月3日(金)経産省前抗議集会      17:00~18:00

◆10月10日(水)経産省前抗議集会     17:00~18:00

========【書籍紹介1】========
◎渕上太郎遺稿集 発売中
経産省前テントひろばで販売しています。
書名:「脱原発 経産省前テント ここに在り!」
発売元:情況出版 価格:1500円のところを500円

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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