アメリカの2026年「国家防衛戦略」(NDS)の全文を読む!

軍事ジャーナリストの小西誠です。

昨日、アメリカの「国家防衛戦略(NDS)」が発表されましたが、その内容はすさまじいものです。特に、日欧の同盟国に「軍事費GNP比5%」という要求が打ち出されています。

編集者注 
 米戦争省(国防総省)は、26年1月23日、第2次トランプ政権で初の「国家防衛戦略」(NDS)を発表した。言うまでもなく、この報告書は、アメリカの「国家安全保障戦略」(NSS)に基づき発表されたものだ。

 NSSは、アメリカが「西半球防衛」に重点を置いたとして、話題になったが、このNDSも、これを踏襲している。

 だが、このNDSが明記するように、それは単純な「西半球防衛重点」ではない。トランプ政権が狙うのは、西半球の覇権と同時に、世界でもっとも発展しつつある「アジア太平洋の覇権」を確保するというものだ。それを以下のようにいう。

西半球における我々の利益が保護されることを確保する。インド太平洋地域では対立ではなく力によって中国を抑止」

 つまり、対中国との関係では、新冷戦体制を維持し強化するということだ。
 このNDSでは、具体的に「NSSが指示する通り、我々は第一列島線(FIC)に沿って強力な拒否防衛体制を構築する。

……これにより拒否による抑止力を強化」するとして、日米の南西シフトによる対中国抑止戦略を明確に打ち出す。

 NDSのもう一つ重要な内容は、ここで「防衛支出に関する新たな国際基準を提示した——GDPの3.5%を中核的軍事支出に、さらに1.5%を安全保障関連支出に充てることで、合計GDPの5%を達成する。我々は欧州だけでなく全世界の同盟国・パートナーに対し、この基準達成を提唱」するとして、日本に対しても、「軍事費のGDP比5%」を要求していることだ。

 凄まじい軍事費拡大要求である。このGDP比5%という水準は、もはや、日本国家財政の完全な破綻レペルの要求だ。

つまり、日本は「日米安保体制」を維持するのか、破棄するのか否かの、決定的段階に至りつつあるということだ。
https://note.com/makoto03/n/nd13164811b7e?app_launch=false

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座  https://chikyuza.net/
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