無法者トランプの参戦要請は全て拒否せよ!平和憲法日本の消滅=戦争をやる国への転落を許すな!

無法者の参戦要請受け入れなどあり得ない
 ホルムズ海峡の封鎖によってトランプは焦っている。トランプは予想外の展開に動揺し、日本をはじめ中国、韓国、イギリス、フランスなど「約7か国」に艦船派遣を求めてきた。これに対して高市首相は「法的に厳しい」「対応について検討している」との国会答弁を行っている。
 その後、トランプは各国の返答がおもわしくないことから要請を取り下げ、各国への怒りをあらわにしている。だが派遣要請は、トランプという無法者からの要請であり、受け入れることなどありえない。ヨーロッパ各国やオーストラリアは拒否の姿勢を明言した。しかし日本政府の対応は不明確であいまいなままに、高市首相はトランプとの会談に臨もうとしている。日本政府はいかに対応すべきか?わかりきっている。艦船派遣以外でもいかなる形でもトランプの参戦要請はすべて拒否する。これである。
 トランプは「我々は彼らを守るために兵力とカネをつぎ込んでいるが、彼らは我々に協力しない」と不満をぶちまけているが、正確には「トランプ政権に協力しない」ということだ。これは以下に述べるようにトランプが世界的に全く孤立していること、これをバックにした対応である。
■トランプはネタニエフに操られている
 そもそも今回の戦争は、トランプとネタニエフが手を結んで勝手にはじめたものだ。それは侵略戦争であり、国際法違反であることは明白だ。両者とも国際法無視の無法者でありならず者である(日本政府は国際法違反の判断を明示せずごまかしている。マスコミも政府にならって自社の判断を明示せずごまかしている。権力におもねっているのだ)。この二人は平然と主権国家指導層の殺害・暗殺を口にしてはばからない。
 だが両者には違いがあり、トランプはネタニエフに操られている。トランプは、イランが米国にとって「さしせまった危機」でないことを知りながらイラン攻撃に踏み切った。これはネタニエフの策謀である。であるから両者の間で溝がある。トランプは原油価格の世界的高騰と米国の物価上昇を気にせざるを得ないが、ネタニエフはそのようなことは全く気にしない。イランはイスラエルの長年の敵である。敵であるイランを、この際徹底的に叩く絶好の機会だとしてトランプをけしかけ、二国の同時攻撃でイスラエルに対して敵対不能の状態にまで陥れる、いってもみればガザの様に徹底した攻撃で敵対不能の壊滅状態に追い込むのがネタニエフの狙いだ。従って、トランプはイランの石油関連施設への攻撃をひかえているが、ネタニエフは石油関連施設の攻撃を容赦なく行っている。
勝手に始めた侵略戦争のツケ回しなど許されない。
 ホルムズ海峡封鎖は、このトランプとネタニエフによる侵略戦争が惹き起こしたものであり、トランプの参戦要請は、国際法違反の侵略戦争が思うようにいかず、困惑のなかで「同盟国も協力しろ」といいだしたものである。だが、無法者が始めた侵略戦争に協力することなどありえない。プーチンが始めたウクライナ侵攻に日本も協力することなどありえない。それと同じだ。バカ話なのだ。
 トランプのイラン攻撃については、イタリアのメローニ首相も「国際法の範囲外」と明確に批判し、スペインのサンチェス首相も攻撃直後に間髪をいれず「一方的な軍事行動だ」と非難した。ドイツのメルツ首相も「艦艇派遣せず」を明言した。オーストラリアも派遣せず。イギリス政府はフラフラしているが艦艇派遣を了解はしていない。
 はっきりしていることは、今回の戦争もホルムズ危機も、トランプとネタニエフが戦闘停止・攻撃停止を命じればそれですぐ収束する。彼らが勝手に始めた戦争のツケを日本にも回してくることなど許されない。
日本政府はトランプ、ネタニエフに対し「戦争をやめよ」の声をあげよ
 日本政府は、トランプ、ネタニエフに対し「戦争をやめよ」と声をあげるべきだ。おおやけに前面に出て「国際法違反の戦争をやめよ」との声を大にしてあげるべきだ。国連をはじめあらゆる場で日本が戦争反対の声をあげれば、世界中が大喝采するだろう。それこそが主権国家日本の平和外交だ。高市首相のトランプとの会談では日本国の法にのっとり、とりわけ日本国憲法にのっとり「参戦はしない」ことを明確に表明すべきだ。
 ヨーロッパを見ると、ヨーロッパは依然としてネタニエフに対して口をにごす。明確に批判できない。特にドイツはそうだ。彼らは依然として「ユダヤ人問題」を克服できていないのだ。だからイスラエルに対する軍事支援をやめられない。この問題に対してフリーの立場にいるのが日本だ。だからこそ日本の出番なのだ。さらには日本独自の中東外交を取り戻すチャンスでもある。トランプに屈すれば戦後築いてきた中東諸国との友好関係は崩壊する。日本の独自の立場は失われる。
トランプとネタニエフは世界から孤立、嫌われ者
 ここで注視すべきは、トランプとネタニエフは世界から孤立しているということだ。今やこの二人は世界の嫌われ者であり、世界の中心にいるわけではない。トランプ政権をいまだに世界の中心だと思っているなら視野狭窄の大間違いである。すでにトランプは国内ではMAGA派の失望をかっており、アメリカ国民の多数は反トランプに傾斜している。トランプ現象、MAGA派の台頭は基本的に新自由主義への反動であり、格差拡大への反発だ。その是正がすすめばトランプ現象は衰退していく。加えてグローバルサウスの怒りが拡がっている(ここでは中国、ロシアは除く)。トランプが平然と国際法無視の南米、中東での武力攻撃を続けていることへの怒りだ。同時に米同盟国への不満も募っている。日本・ヨーロッパの二重基準への不満の高まりだ。トランプにおもねってトランプを明確に非難しないためである。「南」の主要国は欧米日の国際的主導に見切りをつけつつある。いずれにしてもトランプは長くはないのだ。
 だが、イスラエルには一筋縄ではいかない。欧米およびロシアにおけるシオニズム・シオニストとの長期にわたる闘争が必要だ。だが、トランプが退場すれば、すくなくとも現状のようなイスラエルのやりたい放題は不可能になる。
 中国についていえば、習近平はG2をめざすうえで反トランプを歓迎する。その意味では日本政府が言うべきことは言う姿勢に転ずれば、日中の関係は短期的には好転する。中国もそれを望んでいる。現に昨年の「高市発言」までは関係改善を期待していた。「戦略的互恵関係」だ。従って、「言うべきことは言う」姿勢は当面のナローパスを行くうえでも有効なのだ。
平和国家日本の消滅を許すなーーー再び戦争をやる国へーー許してはならない
 だが、日本国民にとっての最大の問題は、なによりも平和憲法がなきものにされることだ。トランプの参戦要請に従えば、日本は戦争に参加する国になる。「戦争をしない国」という国是が放棄され、ふたたび戦争をやる国になる。戦争の反省からうまれた平和国家日本は消滅するのだ。許されざることだ。けっして許してはならない。主権国家からなる現在の世界で戦争放棄の条項を持つ国は日本だけだ。そもそも主権国家というものは、相互に常に戦争の危険性をはらんでいる存在だ。だからこそ、日本国憲法の第9条こそが現在の主権国家を乗り超える契機となっている。第9条は現在の世界の先端にあり希望なのだ。この9条を手放すことになったならば、日本国民は時間をおかずに深い失望感をいだくことになるだろう。日本国民はたとえ無意識であっても9条を誇りにし、その中で生きてきたのだ。
 まして無法者・ならず者に屈して国是を放棄したとなれば、まさに歴史に恥ずべき汚点をのこすことになる。あってはならない。ゆるしてはならないのだ。 
■「皇祖皇宗におやまりなされませ」
 右翼の視点からみても、真の右翼であるならば今回のようなトランプの参戦要求をのむことはありえない。無法者に屈してもどのような形であっても憲法改正ができればそれでよいのか?無法者に屈してあるいは同調して「美しい日本」などあり得るのか?文字どおりの汚らわしい「属国」になるだけだ。それこそ「皇祖皇宗におやまりなされませ」(磯部浅一 二・二六事件獄中日記)というしかないだろう。

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