2012年3月3日(土) 地震と原発事故情報
                                転送歓迎
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  2月20日、関西電力高浜原子力発電所3号機が定期検査で停止
  残るは東電1基、北海道電1基の計2基、全原発停止へあと一歩
   【東京電力:柏崎刈羽6号 2012年3月26日に 定検入】
   【北海道電力:泊3号 2012年4月末までに 定検入】
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 ★1.廃炉・永久停止は10市町、安全対策徹底は11市町、
         「脱原発依存」が3市町など、反対表明続々。
      浜岡原発再稼働に対する周辺自治体の動向
                        山崎久隆(たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会)
  ★2.フクシマ事故から一年、「もう原発はいらない!」
     3.11 東電前【大】アクション!
  ★3.その(5)─都会は地震に弱い
      「東北地方太平洋沖地震と原発事故後にわかったいくつかのこと
      +直下型地震の恐れ」         (島村英紀[地震学者])
  ★4.<テント日誌 3/1(木)>
     3月を迎えて 3・11一周年行動へ
     ― 経産省前テントひろば 173日目 ―
  ★5.新聞・雑誌から
         全機停止中の伊方原発が危ない
       再稼働の突破口「NO」の声 住民ら、座り込み、拡散調査警戒
                            (東京新聞3月2日より抜粋)
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 ★1.廃炉・永久停止は10市町、安全対策徹底は11市町、
       「脱原発依存」が3市町など、反対表明続々。
    浜岡原発再稼働に対する周辺自治体の動向
                       山崎久隆(たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会)
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  静岡県の小林佐登志危機管理監は2月14日の総務常任委員会での答弁で、浜岡原発の運転再開について、「地元4市だけではなく、県民全体の意見を聞いた上で判断せざるを得ない」と、御前崎市など4市だけではなく、広く県内の意見を聞く必要があるとの考えを明らかにした。
  また、「県民全体の意見を聞くのは、運転再開を決める最大のポイントになる。知事もそうせざるを得ない」と、知事の意向であることも合わせて明らかにした。
  浜岡原発については中電と安全協定を結んでいる御前崎、牧之原、菊川、掛川の4市が意向を表明した後に県が地元の意向を尊重して判断を下すということが恒例化していた。しかし今回は牧之原市議会が浜岡原発の永久停止を求める決議を可決、これに御前崎市議会が反発するなど、安全協定を結ぶ自治体内でも意見が大きく分かれ、さらに富士市議会が浜岡原発の廃炉を求める意見書を全会一致で可決するなど、4市以外にも浜岡原発に厳しい意見を出す自治体が次々に出てきたことを受けてのこと。
  この背景にある自治体の意見書の動向は次の通り。
【浜岡原発について静岡県内35市町議会の動向】
 政府の「緊急防護措置区域」(UPZ)の半径30キロ圏内に入る11市町については、永久停止(牧之原市)、廃炉(吉田町)を含め6市町が再稼働に厳しい姿勢を示した。
  廃炉・永久停止は10市町、安全対策徹底は見通しを含め11市町。さらに、自然エネルギーへの転換に軸足を置く「脱原発依存」の内容が3市町。
  廃炉・永久停止のうち4市町は無条件で求める内容。吉田町は「町民の生命財産を守る」と表明し、富士市が「堤防築造などの対策をしても万全とは言い難い」。牧之原市、清水町は「安全・安心の担保」、三島市は「県民の合意形成」。
  安全対策では、菊川市、島田市、藤枝市など6市町が、住民の理解や安全の担保がなければ「再稼働を認めない」。22日可決の掛川市も再稼働の条件を盛り込み森町は21日に安全対策強化で可決。立地自治体の御前崎市は再稼働に触れず、国が安全確認などの見通しを住民に説明するよう強く求める内容。
  脱原発依存では、函南町が浜岡原発の地震リスクを挙げた上、安全性を確認できない原発施設の永久停止・廃炉を求めた。静岡市と御殿場市は浜岡原発に言及していない。
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 ★2.フクシマ事故から一年、「もう原発はいらない!」
    3.11 東電前【大】アクション!
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日 時:2012年3月11日(日)11時~12時30分頃まで(途中参加歓迎)
 場 所:東京電力本店前  東京都千代田区内幸町1丁目1番3号
          JR・東京メトロ・都営地下鉄浅草線新橋駅より徒歩5分
          都営地下鉄三田線内幸町駅より徒歩3分
■鳴り物、自作プラカード、歌う人、叫ぶ人、静かに意思表示する人歓迎。
 ■このアクションはフライングダッチマンの「ヒューマンエラーパレード」に
 参加します。詳細⇒ http://fryingdutchman.jp/parade/
 ■東電前アクション!は、このアクションの後の「3・11原発ゼロへ!
 国会囲もうヒューマンチェーン」への参加も呼びかけます。
 詳細⇒ http://2011shinsai.info/node/1625
 ■このアクションを「非暴力」「反差別」の行動として呼びかけます。
  ★3.11にあらためて叫ぼう!「もう原発はいらない!」
  ☆さあ文句をつけに行こう!「東電解体!」
 「収束」どころか、次に地震が来たら東日本全域にまで人が住めなくなる可能性さえ指摘されています。
  それでも原発に固執する東電は、柏崎刈羽の再稼働のためにすでに昨年11月に新たに核燃料棒を搬入しています。
  「ストレステスト」なんて茶番だから気にしない、と言わんばかりに着々と再稼働の準備を進めているのです。それどころか、フクシマ事故の風化を待ち、福島第二原発の再稼働さえ目論んでいるということが伝えられています。
  想像以上の安い日給でロクに線量検査もしないままに収束作業員を使い捨てる東電。一方では相変わらずの高報酬の役員に社長には億単位の退職金の東電。
  そして、避難所暮らしの被害者や自主避難者への賠償からいかに逃げ切るかしか考えていない東電
  こんなブラック企業が存続して、いままた原発を動かすなんて許されるわけがないっ!
  少なくとも三つの活断層の上にある柏崎刈羽原発は、2007年の地震で三つの原子炉がダウンしたまま。
 「フクシマ」はとっくに新潟で起きていたのかもしれない。
  これ以上原発を動かして、新潟の子どもたち・農業・漁業・未来を見殺しにするわけにはいかない。
  柏崎では住民投票でプルサーマル計画を断念させるなど、人々は「もう原発はいらない!」と意思表示してきました。
  東電の原発を止めるのは、東電の電気を使ってきた東京・首都圏の人間の責任です。
  さあ、3月11日の東電前【大】アクション!で文句をつけ、要求しよう!
 3.11のフクシマ事故によって、誰もが未来の描けない世の中にされてしまいました。こんなことを、もう日本のどこでも、世界のどこでも繰り返させてはなりません。
  私たちは、私たち自身の責任とケジメによって、原発の再稼働を絶対に阻止して「原発ゼロ」を実現させましょう。
  そして、カネのために人を殺してかまわないという連中を政治・経済の表舞台から一掃しましょう!
 だから3.11に東電前【大】アクション!でともに叫ぼう。
 「もう原発はいらない!」「東電は解体しかない!」
呼びかけ:東電前アクション!
 BLOG: http://toudenmaeaction.blogspot.com/
 TWIT: http://twitter.com/toudenmaeaction
 MAIL: toudenmae.action@gmail.com
※くわしくは、BLOGをご参照下さい。
 ※なお、3/26(月)にも東電前アクションを計画中です。
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 ★3.その(5)─都会は地震に弱い
     「東北地方太平洋沖地震と原発事故後にわかったいくつかのこと
    +直下型地震の恐れ」         (島村英紀[地震学者])
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 6400人を超える犠牲者と3万人を超える負傷者、そして24万軒を超える住宅の全半壊を生んでしまった兵庫県南部地震のマグニチュードは7.3だった。この地震のエネルギーは東北地方太平洋沖地震の1000分の1のエネルギーにすぎなかった。
  マグニチュード7クラスの地震は、平均すれば日本では1年か1年半に一度ずつ起きている地震である。日本とその近海でこのくらいの大きさの地震が起きたことはよくあったし、これからも起きる可能性がある。つまり兵庫県南部地震は日本にとってはそれほど珍しい大地震ではなかったのである。
  阪神淡路大震災の不幸は、日本にとっていわばありふれた地震が直下型として起きたうえ人口密集地、つまりもっとも地震に弱いところを襲ってしまったことなのだった。
  阪神淡路大震災の5年後に起きた鳥取県西部地震(2005年、マグニチュード7.3)は兵庫県南部地震と同じ大きさの地震だった。震源が浅い直下型地震で、その意味でもよく似た地震だった。
  実際にこの地震で被害に遭われた方々や関係者にはお気の毒なのだが、この鳥取県西部地震では幸い死者はなく、負傷者約140人(うち重傷は31人)、住宅の全壊は390戸と、阪神淡路大震災とくらべて、はるかに少ない被害だった。
  このように阪神淡路大震災のときとくらべて被害が少なかった第一の理由は人口密集地帯ではなかったことだった。そのほか、中国地方は古くて硬い山地が拡がっており、比較的地盤がよかったこともある。
  他方、たとえば、過密な都会である首都圏が兵庫県南部地震と同じ大きさの直下型地震に襲われたら、阪神淡路大震災以上の大震災になる可能性は十分に高い、と言わざるをえない。
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 ★4.<テント日誌 3/1(木)>
    3月を迎えて 3・11一周年行動へ
    ― 経産省前テントひろば 173日目 ―
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3月1日(木)晴れ。昨日の降雪と打って変わって今日は15度を超える暖かさ。
3月で何かが変わるのだろうか・・・。
 テントは多くの人で賑わっている。今日はとくに女性が多い。そしていつもよりうんと若返っている雰囲気。
 確かにこのところテントへの来訪にも、泊まり込みへの参加もだんだんと若い人の参加が目につくようになってきている。それだけテントは社会の奥深くへと浸透し、根ざすようになってきているということだろうか。
  テントを知らない人達にテントを案内するリーフレットが新しく綺麗に刷り上げられて用意されている。さらにカラー印刷のテントのチラシも着々と作成過程にある。これらを是非活用して、さらに奥深くへ・・・。
  この日、目と鼻の先の文科省に対して、「朝鮮高校無償化」要求の申し入れ行動が行われ、それに対する「在特会」の妨害行動があり、警察も出動してちょっと騒然とした雰囲気があった。「在特会」はそのままテント前に移動していつものように嫌がらせ行動をするということで、テントには多くの人が集まり、防衛体制を敷いていた。 
  ところがちょうどその頃の時間に私鉄総連青年部の大きな春闘デモがテント前から文科省前を行進し、おかげで「在特会」は足止め状態。デモ隊からはテント前を通り過ぎる時に期せずして反原発コールが湧き起こる。
  デモ隊が通り過ぎた後、予定より遅れて(?)「在特会」の40~50人の集団がテント前に。30分ほどいつものように喚き散らして引き上げた。テント側はテントの前と中で防衛体制を敷いて、あとは相手にせず無視・黙殺。
  テントには昨日に続いて韓国のメディアが取材に来訪。
  夜はたんぽぽ舎での、もう10日後に迫った3・10-11福島&東京行動の説明会に参加。
  3・11一周年を本当に脱原発の大きなうねりでもって迎えたい思いと決意を新たにした真剣な取り組みがそこからまた始まっていくのだ。(Y・T)
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 ★5.新聞・雑誌から
   全機停止中の伊方原発が危ない
   再稼働の突破口「NO」の声  住民ら、座り込み、拡散調査警戒
                             (東京新聞3月2日より抜粋)
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 (省略します。-「ちきゅう座」編集部)
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 【編集部より】
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