テント日誌1/26日経産省前テントひろば―503日目…投稿原稿を募集してもいます

天気は良くても寒い。なぜなら、日陰だから!
なにせ後ろに経済産業省本館ビルがまるで巨大な消しゴムのようにそびえ建っているのだ。元はと言えば、この役所が原発推進をやめないもんだからこんな所に座り込まなきゃいけないのに、日差しまで遮るとはコンチクショウ。と、届かぬ想いを抱きながら第二テントの蔵書(?)を漁っていると、活動家7つ道具(たぶん)その1「トラメガ」を持ったオッチャンが現れた。
オッチャンはおもむろにテントひろばに向かって「ざまあ!偽善者どもー!」とはじめたわけである。

そうか、最近はあのくらいの年代のかたでも「ざまあ」なんて言うのだなあ。
などとフンワリ感心していたのだが、イキナリ大きな音だったからびっくりしたよ、もう。なんでも南相馬にボランティアに行っている人らしい。
テントひろばの運営の人が、3.11直後からずっと水と野菜を運んでいたのも、南相馬だったかな。一緒にトラックに乗って行った友人には、もう会えなくなってしまったことを思い出した。

テントひろばの存在を疎ましく思っている人が壊しにくることがあるとは聞いていた。この日は悪口を言われるに留まったが、ううむ、これはなるべく多くの人が連日足を運ぶ必要性をヒシヒシと感じざるを得ない!

その日は夕方、韓国で反核運動をやっているかたが寄ってくれました。
韓国では、原子力発電所は核発電所というそうだ。だから反原発運動も反核運動という。2月25日に大統領に就任する朴 槿惠(パク・クンヘ(クネ)さんは、反核の味方になってくれるタイプではなさそうだ。むしろ積極的に推進するタイプ。お互い大変である。それでも、「デモで逮捕されてもすぐに釈放される」なんて聞くと、韓国の方が市民は声を上げやすいのかな~とか思ってしまう。近い地域の運動同士もっと応援しあえれば、キビシイ情勢のなかで励みになるんじゃないだろうか。

お土産に従軍慰安婦問題を描いた絵本をもらった。日韓共同プロジェクトで制作したというこの絵本。韓国ではすでに出版されているが、日本ではクレームが来て出版できなくなってしまったのだという。子供向けの絵本に、従軍慰安婦問題。表紙は少女と花のきれいな絵だが、内容はどんなものなのだろうか…
ページをめくると、やさしいタッチでうつくしい、しかしじんわりと哀しい絵が次々に現れた。私は韓国語ができないので、文章はさっぱり分からないけれど、日本がどーとか韓国がどーとか、そんなことではない、
国家のやらかした戦争が蹂躙するだけして行った相手が、確かに人間だったのだと知ってほしい、ということが描かれているのではないかと、そう感じた。

こんなことを言ったら、従軍慰安婦問題の当事者たちは怒るかも知れない。
けれどなんだか、今、国が推進した原発の出した毒物に曝されながら、「安全です」と決めつけられる、
失業してやむなく生活保護を申請に行けば、「原発で働けば?」と言われてしまい、野宿をすればどこに行っても「ここで寝るな」「あっちでも寝るな」と
追っ払われ、行きつく先は貧困ビジネスの施設。
人間として見られていないんじゃないか?と思うことも度々。そんな私たちは
慰安婦にさせられた人たちを苦しめているものと、とても似たシステムに苦しめられているんじゃないだろうか。

そんなことをなんとなく感じつつ、第一テントに寄ったらそちらにはオスプレイ反対のアクションのために沖縄から来たというかたがいらした。
すごいなあテントひろば、本当に色んな人がそれぞれにのっぴきならないものを抱えながら、長旅の途中に寄っていくんだなあ。(文責 お)

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原発や放射能に関すること、またテントひろばでの出来事やイベントの感想。
川柳、俳句、回文、オリジナルシュプレヒコールでも可。
(直接反原発運動のことでなくても構いません。情報も歓迎ですが、個人的な感想・意見のみでも大歓迎です。)
◇文字数 1~400字以内くらいで。
「テントひろばに行った。いろんな人と情報交換してやっぱり原発はいらないと思った」。これくらいの文章でも可。

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