昨年の1月に「わが窮状からの随想」を書いたのをうけて、その後の展開についての感想を書こうと思っていた。わざわざISO/TS16949のコーディネーターをやめて準備していたら、あめりか民主党のアイオワ州での候補者選びで社会主義者を標榜するサンダース氏がクリントンに逆転するかの勢いを見せた。社会主義にとっても高齢者にとっても、若者にとっても、非常に爽快なニュースだ。日本にも、一人のサンダースがほしい。
ISOの自動車産業版をやっていたのだが、国際自動車協会で決めた「ISO/TS16949の認証と維持のためのルール」のなかの5.5章で決めてある、支援基地に対する監査の必要性をプラントの責任者が無視している状態が続き、ISOの責任者としてはプラント責任者=社長の意見と対立することになり会社をさっさと辞めた。相手はバブル世代で金で何でも決着がつくと思っている連中なので今後の展開を社外の認証関係者間で予想しあっている。認証を依頼している顧客は日産メキシコである。ただ、この間、「決まりごと」に対するバブル世代(現在52-55歳あたり)の対応が非常に日本の総理大臣安倍とよく似ていることに気がついた。
責任の取り方を言えば、昨夏の登場人物には小沢一郎(普通の国)や社会党政権のプレーンだった山口二郎なども登場し、嘘も休み休み言うべきなのだなあと思っていたのだが、運動側の野党共闘の乱れや、中心的リーダーシップの不足などが懸念される。
しかし、今回のサンダースの攻勢は今後の大統領選を楽しみにさせてくれる。左翼の方々は「アリバイ工作」をしていたのかもしれないし、自滅していたのかもしれないが、それについては思想の科学研究会報に「不在証明の政治学批判」という一文を書いた。左翼でも主張して大統領選に出るのだというケース・スタディがアメリカにある。民主党内の分裂という週刊誌的視野だけではなく、僕たちには大いに学ぶべきものがそこにあるはずだ。
で、そろそろ「わが窮状からの随想」の続きに着手したい。