たんぽぽ舎です。【TMM:No2765】
2016年4月23日(土)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.日本人が初めて体験した巨大地震 阿蘇山の「連動噴火」は起こるか
連鎖が起こっていった熊本、阿蘇、大分の次にあるのは愛媛県
ここには中央構造線のすぐ近くに伊方原発がある
熊本から南西に中央構造線をたどると鹿児島県
ここは川内原発からそう遠くはない
島村英紀(武蔵野学院大学特任教授)
★2.川内原発を止められない九州電力?原子力規制委?
三原 翠(兵庫県)
★3.12年にわたるご購読ありがとうございました
「劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク」ニュースは
今回の第108号をもって最終号とします
「劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク」
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆熊本地震を激甚災害に! 川内原発いますぐ停止!
チェルノブイリ事故30年・4/26官邸前アクション
場所:首相官邸前
◆5/28支援から「支縁」へ連続講座第5回
福島と私たちの未来3-避難生活6年目の春に
お話:浪江町で八百屋さんを営んでいた大倉光明さん
★5.新聞より
◆川内で万一があったら…
(4月23日東京新聞「金曜日の声・官邸前」より)
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・脱原発川柳【原発ノー大地動乱してやまず】 乱 鬼龍 (転載自由)
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※4/28学習会「福島連続講座第5回」にご参加を!
原発核事故の向こうに見えること-会津放射能情報センターの活動から
お 話:片岡輝美さん(会津放射線情報センター代表、
放射能から子どもの命を守る会・会津代表)
日 時:4月28日(木)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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【たんぽぽ舎ホームページトピックス】
新HP http://www.tanpoposya.com/ をご参照下さい。
※4/17新着情報
1)びわ湖一周デモのチラシ
2)東京第一審査会への激励の要請ハガキ
3)キャンペーン「経産大臣:川内原発を止めて下さい」に署名してください
4)北海道知事殿 泊原発再稼働に反対します(署名用紙)
※4/21新着情報
1)4/19の総がかり集会と4/20の四国電力東京支社抗議、九州電力東京支社抗議
写真など掲載されています。
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┗■1.日本人が初めて体験した巨大地震 阿蘇山の「連動噴火」は起こるか
| 連鎖が起こっていった熊本、阿蘇、大分の次にあるのは愛媛県
| ここには中央構造線のすぐ近くに伊方原発がある
| 熊本から南西に中央構造線をたどると鹿児島県
| ここは川内原発からそう遠くはない
└──── 島村英紀(武蔵野学院大学特任教授)
「iRONNA(いろんな)」(総合オピニオンサイト)に掲載された文章。
島村英紀さんのHP「 http://shima3.fc2web.com/ 【最新のトピックス】」より転載
◯「阪神・淡路」と同じ最大級の直下型地震
4月14日の夜、熊本市で震度7の地震が起きた。マグニチュード(M)は6.5であった。震度7は、1949年に新たに気象庁が導入して以来、3回しか記録されたことはない。今回のものは2011年に起きた東日本大震災(地震の名前としては東北地方太平洋沖地震)以来5年ぶりで4回目になる。
ちなみに、震度7とは、日本の震度階では最高レベルだ。つまり「青天井」でどんな大きな揺れでも震度7なのである。
4月16日までは、熊本で起きたM6.5の地震は「本震」と言われた。本震と余震は「布田川(ふたがわ)断層」と「日奈久(ひなぐ)断層」の2つの活断層が起こしたと報じられた。
だが、16日になってから、さらに大きな地震が起きた。Mは7.3。この大きさは内陸直下型地震としては最大級で、たとえば阪神・淡路大震災を引き起こして6400名以上の犠牲者を生んだ兵庫県南部地震と同じ地震の規模である。
気象庁は、16日になって、このM7.3の地震を「本震」とし、前に起きたM6.5の地震と、16日のM7.3の地震の前までに起きた余震を、すべて「前震」とする、と発表した。つまり後から大きな地震が起きたので、それを「本震」としたのである。
だが、前震だとしても、それらを前震として認識できなかったことは明らかで、その後、もっと大きな地震が襲って来ることは予想できなかったことになる。
さらに、その後16日には、熊本の2つの活断層から北東に離れた阿蘇山の近くでM6に近い大きな地震が2回起き、さらに北東の大分県中部でも震度5弱を記録した地震が起きた。これらは、熊本で起きている地震の余震域の外で起きた地震で、明らかに熊本の地震の余震ではない。新しい地震活動が始まったと言うべきであろう。
◯定義や認定があいまいな活断層
そもそも、布田川断層と日奈久断層の2つの活断層は「中央構造線」という活断層群の一部なのである。
中央構造線は長野県に始まって名古屋の南を通り、紀伊半島を横断し、四国の北部を通り、九州に入って横断する活断層群である。詳しく調べられているところでは布田川断層と日奈久断層のように、場所ごとに別の名前がついている。
活断層は一般に、枝分かれしたり、途切れたりするのが普通だ。活断層の長さや枝分かれをどう認定するかは学者によって異なる。
このため、たとえば原子力発電所を作る前に「活断層の長さ」から「その場所で起きる最大の地震」を決めることが行われているが、「活断層の長さ」には学者による任意性が大きく、この手法には強い疑問が出されている。
また、活断層はその定義が「地震を起こす地震断層が浅くて地表に見えているもの」というものだから、首都圏や大阪、名古屋など、川が土砂を運んできたり、海の近くだったりして堆積層が厚いところでは、「活断層はない」ことになっている。
このため、阿蘇山の近くのように厚い火山噴出物をかぶっているところでも、やはり活断層は見えない。
これに反して、詳しく調べられているところでは布田川断層と日奈久断層のように、場所ごとに別の名前がついているが、全体としては中央構造線は日本で最長の活断層なのである。長さは1000キロを超える。
この中央構造線は地質学的には地震を繰り返して起こしてきたことが分かっており、その結果として、たとえばその南北で別の岩が接しているなど、この活断層の南北で山脈や川筋が食い違っている。これはこの活断層に沿って繰り返して起きてきた地震の結果である。
◯「中央構造線」で初めて体験した巨大地震
この大断層の西端に近い熊本で起こった4月14日の地震は、日本人が中央構造線で初めて体験して被害を生じた地震だった。
つまり、この長大な活断層が起こした地震を日本人が体験して史実として書き留めた例はなかった。日本人が住み着いたのは約1万年前、記録を残しているのはせいぜい1000~2000年ほどなので、この大断層が地震を繰り返してきた時間の長さに比べて、あまりに短い間でしかないのだ。
その意味では、2014年に起きた長野県・白馬村の地震と似ている。この地震はM6.7。こちらは「糸魚川-静岡構造線」という、やはり長大な活断層群で起きて、日本人がはじめて大きな被害を受けた地震だった。この地震は神城(かみしろ)断層という糸魚川-静岡構造線の一部の活断層が起こした。なお、気象庁はこの地震には名前をつけなかったので、長野県北部地震とも呼ばれている。
ところで、このような長大な活断層群では、日本列島全体がいくつかのプレートに押されることによって、それぞれの小部分ごとに地震を起こすエネルギーが溜まっていっている。そして、岩が耐えられる限界を超えると地震が起きる。つまり地震が起きることによって、溜まっていたエネルギーが解放されるのである。
そして、ある部分で地震が起きたことは、同じような理由でエネルギーが溜まっているその隣の部分にとって「留め金が外れた」ことを意味する。つまり、地震が起きた部分の隣で、地震が起きやすくなるのである。
今回、中央構造線のうちの熊本の部分で地震が起き、2日後に阿蘇に、そして大分に、と地震が広がっていったのは、この理由なのではないかと考えられる。
もちろん、「隣の部分」に、まだ十分の地震エネルギーが溜まっていなかったら、この連鎖は起きない。残念ながら、いまの地球物理学では、地下にどのくらいの地震エネルギーが溜まっているかは分からない。
ところで、心配なのは、連鎖が起こっていった熊本、阿蘇、大分の次にあるのは愛媛なのである。ここには、中央構造線のすぐ近くに伊方原発がある。また、逆に熊本から南西に中央構造線をたどると鹿児島県に入る。ここは川内原発からそう遠くはない。
地球物理学者としては、「連鎖の次」を恐れているのである。
◯相前後して起こる火山噴火と大地震
4月16日、阿蘇の近くで大きめの地震が起きた同じ日に、阿蘇は1ヶ月ぶりに噴火した。ただし、大きな噴火ではなかった。
地震と火山は両方とも地下でプレートがらみ、あるいはその結果としての活断層がらみで起きる現象だから、なにかがつながっているのに違いないのだが、残念ながら現在の地球物理学では、地震と火山がどうつながっているかはわかっていない。
地震は活断層に地震エネルギーが溜まっていき、その岩が耐えることが出来る限界を超えると起きるという、いわば直接的な関係である。
これに対して、火山の場合には、マグマが地下で作られる。だが、そのマグマがそのまま上がってきて噴火するわけではなくて、上がってくるときにいくつかの「マグマ溜り」を作りながら上がってくる。そして、いちばん上にあるマグマ溜りのなかで圧力が高まってマグマが地表に噴出するのが噴火なのである。つまり火山噴火は間接的な関係なのである。
しかし、世界的に見ても火山噴火と大地震が相前後して起きた例は多い。たとえば、1707年に巨大地震である宝永地震が起きた49日後に、富士山の宝永噴火があった。他方、噴火が地震よりも先だった例もある。
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┗■2.川内原発を止められない九州電力?原子力規制委?
└──── 三原 翠(兵庫県)
九州電力川内原発の再稼働の前の火山の爆発に関する話で、「巨大火山爆発は予兆があるから、それから燃料棒を出して避難させればよい」と九電が言っていたように記憶しています。
巨大火山爆発でも、仮に予兆があっても、それは予兆じゃない、証明されていないなどといって実行するつもりが元々なかった事が、今回の予防的原発停止さえ実行しない事でよくわかりました。
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┗■3.12年にわたるご購読ありがとうございました
| 「劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク」ニュースは
| 今回の第108号をもって最終号とします
└──── 「劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク」
●1991年の湾岸戦争の時、米軍は大量の劣化ウラン兵器を使用したことにより、
320トンにも及ぶ劣化ウランをイラク国内にまき散らしました。
戦争後、イラクでは小児白血病など子供のガンが急増し、先天性形成異常も多
発しました。また、湾岸戦争に従軍した米軍兵士の間でも深刻な疾患が多数発生
しました。更に、劣化ウラン兵器は、1999年のコソボ、2001年のアフガン戦争、
2003年のイラク戦争でも使用され、劣化ウラン兵器のもたらす様々な問題が指摘
され、NODU(劣化ウラン兵器反対)の運動は国際的に広がりを見せていきました。
●そのような状況の中で、私たち「劣化ウラン兵器禁止市民ネットワーク」は、
2003年12月の準備開始からスタートし、2004年3月27日、文京区民センターを会
場にして、44団体、91個人の賛同により結成されました。
以後、毎月1回の事務局会議と全体会議、月刊でのニュースの発行、毎年8月
に開催される広島での原水禁の大会への参加、毎年11月に「劣化ウラン兵器禁止
を求める国際行動デー」の集会、イラクの子供たちへの医療支援のカンパを実施
してきました。
それ以外にも、外務省や防衛庁・日本原子力文化振興財団との交渉や各種集会
への参加、リーフレットの発行等を実施してきました。
2006年8月には、ICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)の第3回国
際大会にも参加しました。
●NODU運動の国際的な進展によって、アメリカを中心とした劣化ウラン兵器
所有国は、近年その使用を断念せざるを得なくなりました。それにより、劣化ウ
ラン兵器に関する報道はほとんど無くなっており、国内におけるDUに関する関
心も極めて薄くなっています。
そのため、ニュースに掲載すべきDUに関する情報が殆ど無くなったこともあ
り、100号余り継続してきたニュースの発行を、今号(2016年4月発送)をもって
終了させていただくことになりました。
これまでニュースを購読していただいた皆様、劣化ウラン兵器の禁止に向けた
活動に参加された皆様に、厚くお礼を申し上げます。
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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆熊本地震を激甚災害に!川内原発いますぐ停止!
チェルノブイリ事故30年・4/26官邸前アクション
日時:4月26日(火)18時30分~ ※チェルノブイリ事故から30年の日です
場所:首相官邸前
テーマは3つです。
・熊本地震を激甚災害に指定せよ ・川内原発いますぐ停止せよ
・ウクライナのように十分な補償を福島事故被害者と被ばく労働者に
主催:東電前アクション(問;植松090-7831-3383)
※19日に行った緊急アクションは、東京新聞3面で大きく報道されました。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201604/CK2016042002000117.html
※この日はチェルノブイリ事故から30年の日です。
ウクライナでは、収束作業員や被害者らが「チェルノブイリ同盟」を結成し、ウクライナ国家に「チェルノブイリ法」と呼ばれる被害者・労働者への補償法を制定させました。私たちは、その歴史に学んでいきたいと考えます。
◆5/28支援から「支縁」へ連続講座第5回
福島と私たちの未来3-避難生活6年目の春に
お 話:浪江町で八百屋さんを営んでいた大倉光明さん
〔東京都中野区白鷺・都営仮設住宅住人)
日 時:2016年5月28日(土)午後1時半開場 午後2時~4時半
場 所:中野区商工会館3階大会議室
(東京都中野区新井1-9-1・JR中野駅北口から徒歩8分)
主 催:「3・11以後を生きるヒント」編集委員会
問い合わせ:090-3523-3274(三好亜矢子)bxt01375@nifty.com
会場費:500円
大倉光明さん(1953年生まれ)は浪江町の出身。2011年4月1日に白鷺都営住宅仮設住宅にご夫婦で入居。さまざまな困難を抱えながら、地域の人々と支え、支え合う関係を大切にしてきた大倉さんに「これまでのこと」そして「これから」について語っていただきます。
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┗■5.新聞より
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◆川内で万一があったら…
◯ 川崎市麻生区の無職原栄一さん(66)
熊本で大地震が発生したのに政府は原発政策を変えず、強引に推し進めようとしている。九州電力川内原発などで万一の事態が発生したら、とんでもないことになる。市民の声を無視する姿勢は許せない。
◯ 栃木県那須塩原市の会社員磯正弘さん(45)
福島の原発事故は発生から5年が過ぎるが問題は解決していない。九州で地震が続く中で、政府は一部の大企業のために原発政策を変えようとしていない。弱者の声にちゃんと耳を傾けるべきだ。
(4月23日東京新聞「金曜日の声・官邸前」より)
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