たんぽぽ舎から MM:No2769

たんぽぽ舎です。【TMM:No2769】
2016年4月28日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.老朽原発再稼働を許すな!
原発の危険度は老朽化に伴い急激に増加します
原子力規制委の田中委員長は「お金さえかければ
技術的な点は克服できる」と述べた
人間としての謙虚さに欠けた、思い上がった発言
木原壯林(若狭の原発を考える会)
★2.短信
ピースサイクル2016リーフレット
「週刊・金曜ビラ」が200号になりました
柳田 真(事故情報編集部)
★3.一体のものとしての原爆と原発
潜在的核武装と闘う反原発運動へ  連載その5
武藤一羊 (ピープルズプラン研究所)
★4.新聞より3つ
◆熊本・大分 地震1000回超 発生2週間
1日数10回 活発な状態続く     (4月28日東京新聞夕刊1面より抜粋)
◆チェルノブイリ後   斎藤美奈子
(4月27日東京新聞25面「本音のコラム」より)
◆チェルノブイリ事故30年 作業員 当時の衝撃は今も 各地で追悼式
(4月26日東京新聞夕刊1面より抜粋)
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・脱原発川柳【原子力ムラにあふれる鉄面皮】 乱 鬼龍 (転載自由)
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※4/29高浜原発再稼働やめろ!関西電力東京支社前アピール行動
日時:4月29日(金・休日)17:30より17:45
場所:富国生命ビル前(地下鉄三田線「内幸町」駅A7出口すぐ)
呼びかけ:たんぽぽ舎
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※4/29首相官邸前抗議行動にご参加を
4月14日21時26分頃、熊本県で最大震度7を観測する地震が発生。
いまだ余震が続く中、安倍内閣は九州電力川内原発を止める判断をするべき!
活動期に入った中央構造線、南海トラフ。地震大国日本に原発はいらない!
日時:2016年4月29日(金・休日)18:30より20:00
場所:首相官邸前、国会正門前
呼びかけ:首都圏反原発連合
当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照
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┗■1.老朽原発再稼働を許すな!
|  原発の危険度は老朽化に伴い急激に増加します
|  原子力規制委の田中委員長は「お金さえかければ
|  技術的な点は克服できる」と述べた
|  人間としての謙虚さに欠けた、思い上がった発言です
└──── 木原壯林(若狭の原発を考える会)

原発再稼働阻止、原発全廃のためにご奮闘の皆様
◯ 原子力規制委員会(規制委)は、4月20日、高浜原発1、2号機の新規制基準合格を正式決定しました。40年越えで、世界的に見ても老朽な原発に再稼働の道を開き、「40年原則」を骨抜きにしようとするものです。
◯ 原発の危険度は、老朽化に伴い急激に増加します。沸騰水型で、加圧水型の高浜原発とは型は異なりますが、福島第一原発1号機も事故当時、40年の老朽原発でした。老朽原発の再稼働を許してはなりません。
◯ なお、再稼働審査にあたった原子力規制委の田中委員長は、「お金さえかければ、技術的な点は克服できる」と述べています。
未解明の課題が山積する現代科学技術の水準を理解できず、人間としての謙虚さに欠けた、思い上がった発言です。このような「原子力ムラ」体質が、福島事故を招いたことへの反省は全く感じられません。
このように考えて、チラシを作りました。アメーバデモで配布します。

※参考記事2つ
◆高浜原発 新基準合格 1.2号機 40年超で初めて 規制委決定
原則守るべき 京都府知事

(前略)
運転開始から40年を超えた関西電力高浜原発1.2号機(福井県)が新規制基準を満たしているとして、合格証の「審査書」を正式決定されたことについて、京都府の山田啓二知事は「携帯電話もパソコンもなかった時代にできた原発で、(法で定めた運転期間の)原則40年を守るべきだ。徹底した老朽化対策や、不安を持つ住民側への説明も求めたい」と述べ、府や関係市町による地域協議会を開き、政府側に説明を求める方針を示した。  (4月20日京都新聞より抜粋)

◆心臓部の耐震確認せず 他の原発データで判断 高浜1.2号機「適合」
「高浜の運転不安」最多 意見公募 規制委に 審査書案は修正わずか

40年を超えた運転を目指す関西電力の高浜原発1、2号機(福井県高浜町)をめぐり、原子力規制委員会は20日、新規制基準に適合していると判断した。だが、原発の心臓部ともいえる蒸気発生器が地震の揺れに耐えるのかなど重要なチェックは終わっていない。実証データが足りない部分は、構造の似た他の原発のデータを使ってしのぎ、運転期間が終わる7月7日の「時間切れ廃炉」を何とか回避しようとの姿が見え隠れする。(後略)
(4月21日東京新聞3面「核心」より抜粋)

※5/15(日)学習会のご案内
「大津地裁判決と関西電力発言 今後の若狭の反原発運動の方向」
報告者:木原壯林さん(若狭の原発を考える会)
日 時:5月15日(日)14時より17時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円

※参考資料
「進行する原発の老朽化」原子炉圧力容器の照射脆化を中心に
井野博満さん
たんぽぽ舎パンフレットNo83(いろりばた会議講演録)
B5判 28頁 頒価400円
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┗■2.短信
|  ピースサイクル2016リーフレット
|  「週刊・金曜ビラ」が200号になりました
└──── 柳田 真(事故情報編集部)

・ヒロシマ・ナガサキ・六ヶ所へ ピースサイクル2016リーフレット

◎ピースサイクル2016年版のリーフレットができ上がり、たんぽぽ舎に届いています。
平和のためにできること、守ろう!平和憲法、なくそう!原発・核兵器を訴えて、自転車で全国を走るものです。1986年から始まりました。
◎国会ピースサイクルは、5月20日(金)朝8時30分、JR市ヶ谷駅改札集合。
雨天決行
要請先:防衛省、東京都教育委員会、東京電力本店、外務省、内閣府
参加歓迎です。
◎リーフレットの必要な方には、たんぽぽ舎から発送致します。
リーフレット無料、送料100円。大量に必要な場合はご相談ください。
◎「ピースサイクル2016全国ネットワーク」
連絡先:TEL 03-3238-9035   Eメール p_cycle@yahoo.co.jp
関東 080-5386-9921(平田)
・「週刊・金曜ビラ」が200号になりました
「もう原発やめよう」首相官邸周辺で配布4年

たんぽぽ舎が、毎週金曜日発行する『もう原発やめよう・週刊金曜ビラ』が2016年4月22日号で200号をむかえた。首都圏反原発連合の発足以来、ずっと毎週金曜日、休まずに発行し続けてきた(首都圏反原発連合の金曜官邸抗議行動の回数は192回)。
当初は、4000枚発行していたが、今は参加者数に合わせて1500から2000枚。B4判を半分に折って4頁もの。その中に、あちこちの反原発団体のチラシを毎回4枚位入れていてこれも好評。九州電力川内原発、四国電力伊方原発、関西電力高浜原発反対のビラ等々をはさみこんできた。
毎回、10人余の丁合(ちょうあい)者と、20人以上の配布者で配っている。好評で、たんぽぽ舎の「金曜ビラ」を待っててくれる人も増えてうれしい悲鳴。
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┗■3.一体のものとしての原爆と原発
|  潜在的核武装と闘う反原発運動へ  連載その5
└──── 武藤一羊 (ピープルズプラン研究所)

◯ ところで、それに先立って、1957年にA級戦犯だった岸信介が首相になります。この岸は、憲法改正を目指すのですが、憲法を変えなくても日本は核兵器を持つことはできると言明しました。1957年3月7日、参議院内閣委員会でのことです。秋山さんという議員が「核兵器と憲法の問題についてごく率直にお尋ねします。日本の自衛隊が核兵器を持つことは憲法に違反すると私は考えるがご違憲をうかがいたい」と質問し、岸はこのように答えます。

『核兵器ということばで用いられている各種の兵器を名前が核兵器であれば、それは憲法違反だ、秋山委員のお考えはそうふうなものでありますが、そういう性質のものじゃないのではないか。憲法の精神は自衛ということであり、自衛権の内容をもつひとつの力をもつというのが、今われわれの憲法解釈上当然できることである。而して、それが科学の発達ということから兵器の発達というものにつきましてな、科学的な研究をしていかなければならないという建前におきまして、いつまでも竹槍で自衛するというものではなかろう。』

◯ これは安倍晋三さんにそのまま受け渡されている考え、立場ですね。自衛のためなら何でもできる、憲法が何と言っていようと関係ない。これは、一議員が言ったのではなく、総理大臣が国会において、議員の質問に答えてこう言明したのですから、由々しいことです。取り消せない立場声明として残っているわけです。

◯  しかし、では、ここからすぐに核兵器をもつとか自前で原子炉から核爆弾をつくるという核の軍事利用の方向に進んだかといえばそうではないです。この段階においては、作れるぞという法律の場所を作った。そして中身の方は別個に進んだ。
米国との間に日米原子力協定を結んで、米国の厳重な管理のもとで原発を作りはじめる。これについては、紆余曲折があって、有馬さんは『原発と原爆、「日・米・英」核武装の暗闘 』(文春新書)という最近の本のなかで、前著の主張を事実上取り消して、日本は米国に言われて原子力平和利用を始めたのではなくて、英国のコールダーホール型原子炉という核兵器を製造できる天然ウランを原料とする原子炉を入れた。米国の場合には濃縮ウランを原料としますが、コールダーホール型は天然ウランを原料とする。これを導入するのは核武装したかったからではないか、というのが有馬さんの新たな仮設です。
しかし現実はその線では進まず、米国から濃縮ウランをつかう軽水炉を導入して原子力産業をつくっていきます。

◯  1970年代に、原子力は黄金期を迎え、エネルギー産業としてテイクオフします。毎年毎年原子炉が新たに造られる。1970年代に20基、1980年代に16基、1990年代に15基、2000年代に5基と毎年10基以上の新しい原子炉が稼動するようになる。これに対して反対運動が起きるわけです。反対運動によって多くの所で建設を阻止しています。しかし、それでもこれだけの数のものが造られてしまうわけです。

◯  これは、1964年から1972年までの佐藤栄作の時代で、ベトナム戦争の時代です。運動としては全学共闘会議(全共闘)やベトナムに平和を市民連合(ベ平連)の時代で、沖縄の復帰運動が反戦復帰という条件をかかげて高揚する。学生、少数民族、女性、そして若者たちの現状を変えようという運動が沸きかえる時代です。この時期に、佐藤内閣は、米国側についてベトナム戦争を支持し、私たちの側はこれに反対してたたかうわけです。【次回へ続く】

※連載その1は「4/11【TMM:No2754】」掲載
連載その2は「4/12【TMM:No2755】」掲載
連載その3は「4/13【TMM:No2756】」掲載
連載その4は「4/14【TMM:No2757】」掲載

〔「核と被ばくをなくす世界社会フォーラム2016」連続学習会第3回講演記録より
参照Web http://www.nonukesocialforum.org
問い合わせ:小倉 ogr@nsknet.or.jp
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┗■4.新聞より3つ
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◆熊本・大分 地震1000回超 発生2週間
1日数10回 活発な状態続く

熊本地震の発生から2週間となった28日、熊本県から大分県にかけて続いている一連の地震の回数が通算1000回を超えた。陸域で起きた直下型地震としては阪神大震災(1995年)以降、最も多いペースで、気象庁は「地震活動が活発な状態が今も続いている」として、強い地震に引き続き警戒を呼び掛けている。
(後略)    (4月28日東京新聞夕刊1面より抜粋)
◆チェルノブイリ後   斎藤美奈子

1986年のチェルノブイリ原発事故から昨日で30年。あの日のことは忘れない。インターネットなんかない時代だ。テレビの報道に目を凝らし、購読していた新聞の関連記事は全て切り抜いてノートに貼った。
あの事故は日本にも大きな影響を与えた。本間龍『原発広告』(亜紀書房)によると、原発推進派が大量の広告費を投下し、タレントを起用するなどのイメージ作戦でメディアの「懐柔」に乗り出したのはチェルノブイリ後だという。86年に年間121億円だった東京電力の広告費は、翌87年には24%増の150億円。4年後の90年には226億円にまで膨れあがった。
電力会社が広告に前のめりになったのは、自己で覚醒した市民も多かったためだろう。建設が予定されていた原発でも、中国電力豊北原発(山口県)、九州電力串間原発(宮崎県)、中部電力芦浜原発(三重県)、東北電力巻原発(新潟県)、関西電力日高原発(和歌山県)その他が、住民の粘り強い反対運動などで白紙撤回や計画断念に追い込まれた。反原発ソングを含むRCサクセションのアルバム「COVERS(カバーズ)」を東芝EMIが発売中止にしたのは88年である。
昨日の新聞各紙は「その後のチェルノブイリ」をしきりに報じていたけれど、日本国内の30年も振り返ったほうがいいよね。(文芸評論家)
(4月27日東京新聞25面「本音のコラム」より)
◆チェルノブイリ事故30年 作業員 当時の衝撃は今も 各地で追悼式

【キエフ=共同】大気中に漏れ出した放射性物質による史上最悪の被害をもたらした旧ソ連(現ウクライナ)のチェルノブイリ原発事故から26日で30年を迎え、首都キエフの教会で事故発生時刻の午前1時23分(日本時間同7時23分)の直前から犠牲者の追悼式が営まれた。鐘が30回打ち鳴らされる中、参列者らは事故で失った家族や友人らをしのび、二度と原発事故が起きないよう祈りをささげた。
(後略)    (4月26日東京新聞夕刊1面より抜粋)

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