たんぽぽ舎です。【TMM:No2806】
2016年6月14日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.電力自由化で原発を止める
米国エクセロン社がクリントン原発とクワド・シティーズ原発を閉鎖へ
運転するほど赤字がかさみ、ついに維持困難と判断し廃炉が決まった
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.関西電力の「まごころを尽くして」CMについて
ひどい・うそと欺瞞
老朽化した原発を何としても再稼働したい関西電力
渡辺悦司 (大阪府在住)
★3.広瀬隆本のおすすめ 山本太郎氏と2人でドイツ見聞
『原発処分-先進国ドイツの現実』
★4.新聞より2つ
◆居住制限区域 初の避難解除 福島・葛尾村 帰還なお不透明
(6月12日東京新聞朝刊1面より)
◆帰っても生活できるだろうか 避難解除の葛尾村 本紙調査
(6月12日東京新聞朝刊3面「核心」より抜粋)
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※▲6/20(月)菅直人元首相の講演会▲受け付け中
菅 直人首相(2011年当時)は、浜岡原発(静岡県)を止めた!
安倍晋三首相(現)は、いつ川内原発(鹿児島県)を止めるの?
講 師:菅 直人衆議院議員
日 時:6月20日(月)18:30開場 19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F) 参加費:800円
申し込み:予約して下さい。定員に達し次第締め切ります。
定員に達したらメールマガジンでご案内致します。
ご予約は電子メールか電話(03-3238-9035、月曜~土曜13時以降)でご氏名、
電話番号をお知らせ下さい。予約受付番号をお伝えします。
当日、受付で予約受付番号をお伝え下さい。
●電子メールの受付は定員にかかわらず6月17日(金)20時で締め切りとさせて
いただきます。問い合わせ:たんぽぽ舎(TEL 03-3238-9035)
キャンセルは、極力ご遠慮下さい。
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┗■1.電力自由化で原発を止める
| 米国エクセロン社がクリントン原発とクワド・シティーズ原発を閉鎖へ
| 運転するほど赤字がかさみ、ついに維持困難と判断し廃炉が決まった
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
毎日新聞などが報道している、米国で進む廃炉事情の情報。
○ エクセロン社とは米国でも有数のエネルギー会社で、発電とガス供給を行っている。この会社が保有する18基の原発のうちイリノイ州のクリントン原発(106.5万kwBWR)とクワド・シティーズ原発1、2号機(いずれも94万kwBWR)の3基が早期廃炉を決定した。
これら原発は、過去7年間の運転実績も優秀で、事故停止などはしていないのに、運転すればするほど赤字がかさみ、ついに維持困難と判断し廃炉が決まった。
7年間の損失は実に8億ドル(約840億円)に達している。
電力自由化先進国の米国では、特別な支援措置がなければ原発に競争力はない。
エクセロン社はイリノイ州議会に対し、原発を「二酸化炭素排出抑制電源」として支援する目的の立法措置を要求していたが結局頓挫したことがきっかけになったとされている。
○ 米国においては原発は、もはや電源としての競争力はなくなっていることを意味している。財政支援を行うか、何らかのコスト削減策を講じるか、あるいは安全対策に要する費用を削減するか、いずれにせよ今後の米国電力事情と原子力安全政策を前提とする限り、ありえないことである。
日本ではこれらが全部事業者のいいなりになっているから運転が出来るというわけだ。
クリントン原発は2017年5月31日、クワド・シティーズ原発は2018年5月31日をもって運転を終了する予定だ。
○ エクセロン社は既に燃料調達の停止と定期点検のキャンセル、運転延長のための投資の中止、2016年中の1.5から2億ドルの一括償却の実施、閉鎖する日までの間に20億ドルの償却資産の前倒し償却を決めている。
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┗■2.関西電力の「まごころを尽くして」CMについて
| ひどい・うそと欺瞞
| 老朽化した原発を何としても再稼働したい関西電力
└──── 渡辺悦司 (大阪府在住)
関西電力が現在放映中の「まごころを尽くして」(power with heart コーポ
レートブランドCM「この国の」篇 -30秒-)というCMをご覧になったでしょうか?
これを見るにつけ、「決意」(エネルギーに新たな決意をのせて-関西電力)という言葉で示唆されている、老朽化した原発を何としても次々再稼働し、きわめて多くの住民を、原発重大事故の危険に、それによる放射線被曝の危険にさらす行為が、「まごころ」だと宣伝されているわけです。
(CMを、まだご覧になっていなければ、下記の関電のサイトにあります)。
最初のCMの約19秒ごろに出てきます。
http://www.kepco.co.jp/corporate/report/media/
このような全くの「うそと欺瞞」が公然と宣伝されていることに憤りを感じますし、虫ずが走るというか、気分が悪くなります。
これこそ原発・核ファシズムの言葉です。
この事実を皆さまに広く知っていただき、再稼働反対の声を広げるために、この事実を使っていただければ幸いです。
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┗■3.広瀬隆本のおすすめ 山本太郎氏と2人でドイツ見聞
| 『原発処分-先進国ドイツの現実』
└──── たんぽぽ舎
内容は時宜に合ったいい本です。日本の原発の多くが寿命を迎え廃炉が迫っている。その廃炉先進国ドイツの現状を山本太郎さん・広瀬隆さんの2人が見てきた実際の話。
本書の最大のテーマは、高レベル放射性廃棄物の処分(安全な管理)が人間には不可能だ、という結論にある。
多くの人は「10万年も管理しなければならない放射性廃棄物をどうするのだ」と疑問を持っているが、これは実は、10万年先の問題ではない。
今年・来年に決断を迫られている「現在の問題」なのである。
表紙より:原発処分
先進国ドイツの現実―地底1000メートルの核ゴミ地獄 広瀬 隆
「ドイツ原発取材旅行3000キロの記録」
本当にドイツは原発ゼロ政策の“夢の国”なのか?
著者と山本太郎氏が地底1000メートルで見たものは、人類滅亡の未来を暗示するような、おそろしい事態だった!
本の内容(目次より):原発処分先進国ドイツの現実
1.ドイツ廃炉の現場:廃炉を決定づけた2つの他国の原発大事故/グライフスヴァルト廃炉現場/グライフスヴァルト廃炉の雇用とコスト/オブリッヒハイム原発廃炉現場/廃炉間近のグラーフェンラインフェルト原発
2.放射性廃棄物の処分場で起こっていた現実:ドイツにおける放射性廃棄物の流れ/ゴアレーベンの現状/コンラート最終処分場/アッセの地獄/アッセで進行する地下水侵入/地層処分とは、何をすることなのか
3.ドイツの選択・日本の選択:シェーナウで聞いた話/自然エネルギーの普及とメルケルの思惑/ドイツ人が日本に対して思うこと
五月書房発行 186頁、たんぽぽ舎で扱っています。
1404円(1300円+税)ですが、税込み1300円とさせていただきます。
発送ご希望の方は、郵便振り込みの先払いをお願い致します。
1冊1300円+送料100円、発送先のご氏名、ご住所、電話番号を
明記の上、下記口座にお振り込み下さい。
郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856
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お問い合わせ先:たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035 FAX03-3238-0797
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┗■4.新聞より2つ
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◆居住制限区域 初の避難解除 福島・葛尾村 帰還なお不透明
政府は12日午前零時、東京電力福島第一原発事故で福島県葛尾(かつらお)村に出ていた避難指示を解除した。対象は居住制限区域と避難指示解除準備区域の2区域で、より線量が高い居住制限区域の解除は初めて。
葛尾村は人口1400人余りで、解除後に何人が帰るのか、村は把握できていない。村の北東部には線量の高い帰還困難区域が残り、約30世帯への避難指示は解除されない。
現行の避難区域では2014年4月の田村市都路地区、同10月の川内村の一部、昨年9月の楢葉町に続き4例目の解除。
解除に向けた動きは今後も続く。14日には、川内村の東部の区域が解除され、同村から避難指示区域はなくなる。7月12日には南相馬市の南側など約1万1千人が暮らす区域が解除されるものの、浪江町と接する西側の指示は継続される。川俣町は8月、南東部に残る指示を解除する目標を掲げている。
このほか飯舘村は、来年3月末に帰還困難区域を除いて解除する方針で、浪江、富岡両町も同区域を除き来春の解除を検討中。福島第一が立地する大熊、双葉両町はまだ具体化していない。 (6月12日東京新聞朝刊1面より)
◆帰っても生活できるだろうか 避難解除の葛尾村 本紙調査
東京電力福島第一原発事故での避難指示が今月以降、続々と解除される。12日の福島県葛尾村の解除を前に、避難先の仮設住宅や村内を回り、住民約20人に帰還の意思や生活再建のめどはついたかどうかなどを聞いた。村に帰りたいという思いとは裏腹に、容易には放射能汚染で奪われた生活基盤を取り戻せない現実が浮かびあがった。
不透明
葛尾村の村民の仮設住宅は、村から車で40分ほど西に走った福島県三春町に集まっている。既に2割ほどは他の地域に移住するなどして、空きが目立つ。
その一角に、食品や衣料品を扱う佐藤英人さん(75)の仮設店舗がある。解除後は、帰った村民が普段の買い物に困らないよう、村で店を再開するつもりだ。だが、表情は浮かない。
「商売にならないのではないか・・・」。解除されて帰るのは、村民約1400人のうち500人にも満たないとみている。お客は村民のほか、山菜採りや渓流釣りの客だったが、放射能汚染が残る中で、どの客層も十分な回復は見込めない。
事故前と同様、妻(67)と長男(45)との3人で店を切り盛りするつもりだが「やれる所までやるしかない」と話した。
表(注)の通り、村に帰るかと問われれば、「帰る」と答える人は多いが、それぞれ不安を抱えている。(後略)
(6月12日東京新聞朝刊3面「核心」より抜粋)
(注)メールマガジンでは「表」は掲載していません。
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