たんぽぽ舎です。【TMM:No2886】
 2016年9月17日(土)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
 転送歓迎
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 ★1.あてにならない”余震予知”
 熊本地震で余震の見通しの発表方式を変えた気象庁
 「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」コラムその167
 島村英紀(地震学者)
 ★2.スノーデンの警告  ここまできている日本の監視社会
 スパイ活動はこうした下請け企業を隠れみのにしている
 国際ケーブルなどの通信インフラに侵入して情報を盗み出す
 ツケを払わされるのは個人、私たち一人ひとりだ
 ★3.書籍の紹介
 「原発は安い」のウソを徹底的に暴く!
 数字をもとに脱原発への道筋を具体的に提言する
 タイトル『原発は火力より高い』
 金子 勝 (慶應義塾大学経済学部教授)著
 ★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◆ 第3回原子力艦事故避難訓練(10月29日ヴェルクヨコスカ)
 ★5.新聞より2つ
 ◆「もんじゅ廃炉決断を」 自民・茂木政調会長促す
 (9月17日東京新聞3面より)
 ◆この国に三権分立ないのか 【金曜日の声 官邸前】
 (9月17日東京新聞29面より)
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 ・脱原発川柳【潰しても 心にテント 廃炉まで】  笑い茸
 「レイバーネット日本川柳班編 脱原発川柳瓦版 2016.9.11」より
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 ※9/21(水)四国電力東京支社抗議行動にご参加を!
 伊方原発3号機再稼働反対!
 日時:9月21日(金)18時30分より19時45分
 場所:四国電力東京支社   東京銀行協会ビル前(丸の内1丁目/大手町駅から3
 分)
 主催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549
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 ※9/24(土)第21回槌田ゼミにご参加を!
 「川内原発民間規制委の九州電力との交渉」に向けて
 日 時:9月24日(土)14時より16時
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)   参加費:800円
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 ※9月16日(金)発信の【TMM:No2885】の一部に文字化けがありました。
 6.高速増殖炉による放射性廃棄物の・・・
 使用済み核燃料の中には、ネプツニウム、アメリシウムなどの(中略)・・・。
 正:これらのMAはアルファ線を出し
 誤:これらのMAは?線を出し、
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 ┗■1.あてにならない”余震予知”
 |  熊本地震で余震の見通しの発表方式を変えた気象庁
 |   「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」コラムその167
 └────  島村英紀(地震学者)
余震とは、怪我をしたあとの疼(うず)きのようなものだ。本震の震源の拡がり
 の中で、小さめの地震が続くのが余震だ。
 しかし、「余」震だと油断してはいけない。本震で弱った建物が余震で崩壊してし
 まうこともある。
 一般的には、震源が浅いと余震が多い。震源が深いときは余震は少ないか、ほとん
 どない。
 たとえば日本で起きた被害地震のなかで震源がもっとも深かったのは奈良県で起き
 た吉野地震(1952年)で、震源の深さは70キロだった。この地震はマグニチュード
 (M)7クラスだったのに余震は 4回だけだった。
 ところで、この一般論以外には、本震が起きたあとに、どんな大きさの余震がどの
 くらい続くかは、いまだに学問的には解明できていない。
 ところが気象庁は従来から余震発生確率を地震発生の翌日から数字を公表してきて
 いた。たとえば新潟県中越地震(2004年、M6.8)のときは、気象庁は「3日以内の最大
 震度5強以上の確率は10%」と発表していた。
 しかしこの予測を上回る震度6強という強い余震が3回もあった。気象庁の余震予測
 は300%も違ったと言われたものだ。
 この4月からの熊本地震では、中越地震よりもさらに多い余震が続いている。8月に
 なってからも、震度4や3の揺れが繰り返されている。
 この熊本地震や中越地震は余震が特に多い地震だ。中越地震のときには、地震断層
 がひとつではなくて複雑だったし、熊本地震では日本を横断する大断層、中央構造線
 の上で起きた地震のためだ。
 他方、阪神淡路大震災(1995年)では、単発の直下型地震だったので、Mは熊本地震
 の最大地震と同じ7.3だったのに、1、2ヶ月でおさまってしまった。
 この熊本地震を受けて、気象庁は、大地震直後に発表していた余震の見通しの発表
 方式を大幅に変えた。従来は余震発生確率を大地震から1日ほど後に公表していた
 が、今後は1週間後をめどにするという。
 いままで気象庁が発表してきた余震の見通しの予想が外れることは多かった。気象
 庁が発表していたのは、たんに平均的な経験例にもとづいているだけだったのだ。ま
 た、あとで言質を取られない用心をしながら、余震に対する一般的な注意を呼びかけ
 ているだけだったので、気象庁が発表する余震の見通しはあてにはならないことが多
 かった。
 そのうえ、「3日以内の最大震度5強以上の確率は10%」といった発表は、安心情報
 とも受けとられかねない問題もあった。学問的にはあてにならない従来型の発表をや
 めたのは当然だろう。
 しかし、気象庁の新しい方式、大地震の1週間後になって初めて「ふだんよりも地
 震活動が50倍活発な状態」などと発表されても、人々はどうしたらいいか分かるま
 い。気の抜けたビールのようなものなのではないのだろうか。
 (島村英紀さんのHP「 http://shima3.fc2web.com/ 」
 「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より9月16日の記事)
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 ┗■2.スノーデンの警告  ここまできている日本の監視社会
 |  スパイ活動はこうした下請け企業を隠れみのにしている
 |    国際ケーブルなどの通信インフラに侵入して情報を盗み出す
 |   ツケを払わされるのは個人、私たち一人ひとりだ
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○8月27日、渋谷区立勤労福祉会館で「『スノーデンの警告』―ここまできている日
 本の監視社会」が開かれた。これは、「秘密保護法」廃止へ!実行委員会、盗聴法廃
 止ネット、共通番号いらないネットの共催によるものだ。
 はじめに日本のジャーナリストで初めてスノーデン氏に単独インタビューした
 ジャーナリストの小笠原みどりさんが講演。アメリカ国家安全局(NSA)の契約職
 員だったエドワード・スノーデンは、アメリカ政府の監視システムを告発した。メー
 ル、チャット、ビデオ通話、ネット検索履歴、携帯電話での通話など、世界中のあら
 ゆる通信経路を通過する情報のすべてをNSAが掌握しようとしているという事実が
 明らかにされた。NSAは米国防長官が直轄する信号諜報と防諜の機関だ。NSAは
 テロ対策を名目にブッシュ政権から秘密裏に権限を与えられ、大量監視システムを発
 達させていった
 ○スノーデンはNSAが自由と民主主義を蝕んでいることを指摘し、監視システムが
 人目の届かない場所でいかに乱用されているかを知らせた。亡命先のロシアからス
 ノーデンは、5月に、私のインタビューに応じた。スノーデンは2009年にNSAの仕
 事を請け負うコンピュータ会社デルの社員として来日し、東京都福生市で2年間暮ら
 していた。勤務先は、近くの米空軍横田基地内にある日本のNSA本部だった。NS
 Aは世界中の情報通信産業と密接な協力関係を築き、デルもその一つであり、米国の
 スパイ活動はこうした下請け企業を隠れみのにしている。
 ○2013年12月、秘密保護法が強行成立させられたが、スノーデンはアメリカからの圧
 力があったという。しかもNSAは表面上は日米の「友好関係」を強調しながら日本
 政府の各機関や企業からも情報を収集し、英語圏の国々(イギリス、オーストラリ
 ア、ニュージーランド、カナダ)にも一部共有されていた。日本は協力国ではある
 が、監視対象ともなる位置にある。
 ○日本の情報収集は「ターゲット・トーキョー」と呼ばれる。その盗聴経路はわかっ
 ていないが、NSAは国際海底ケーブルへの侵入、衛星通信の傍受、マイクロソフ
 ト、グーグル、フェイスブックなどインターネット各社への要請などをやっている。
 そのようにしてNSAは、世界中のコミュニケーションの「コレクト・イット・オー
 ル」(すべて収集する)を目指している。このうち国際ケーブルなどの通信インフラ
 に侵入して情報を盗み出す「特殊情報源工作(SSO)」を、スノーデンは「今日の
 スパイ活動の大半であり、問題の核心」と呼んでいる。SSOは主に、国際海底ケー
 ブルの米国上陸地点で、ケーブルを通過する大量の情報をNSAのデータベースへと
 転送する工作を施す。世界の通信の多くが米国内のインターネット、通信会社のサー
 バーを通過するから、日本国内で送受信されたメールであっても、米国内のケーブル
 上陸地点を通過すれば情報を盗むことができるのであり、「コレクト・イット・オー
 ル」は政府機関だけではなく、すべての人々の通信を対象にしているといえる。
 ○米国内では大手通信会社のベライゾンやAT&Tがデータ転送システムの構築に協
 力し、利用者データをNSAに渡してきている。この両社も参加した日米間海底ケー
 ブルのひとつに「トランス・パシフィック・オーシャン」があるが、米側の上陸地点
 オレゴン州北部のネドンナ・ビーチの内陸、ヒルズボロに陸揚げ局がある。NSA文
 書に記載された国際海底ケーブル「トランス・パシフィック・エクスプレス」の日本
 の接続地点は千葉県の「新丸山」にある。日本からのデータがこの地点で吸い上げら
 れている可能性は高い。
 ○インタビューの中でスノーデンは「僕が日本で得た印象は、米政府は日本政府にこ
 うしたトレードに参加するよう圧力をかけていたし、日本の諜報機関も参加したがっ
 ていた。が、慎重だった。それは法律の縛りがあったからではないでしょうか。その
 後、日本の監視法制が拡大していることを、僕は本気で心配しています」と言ってい
 る。
 こうしたことのツケを払わされるのは個人、私たち一人ひとりだ。大量監視システ
 ムは「監視されても構わない」と思う人たちでさえ、執拗に追い回し、いつでも「危
 険人物」に変えうるのだ。
 第二部はシンポジウム
 (「人民新報」1341号:2016年9月15日より転載)
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 ┗■3.書籍の紹介
 |  「原発は安い」のウソを徹底的に暴く!
 |  数字をもとに脱原発への道筋を具体的に提言する
 |  タイトル『原発は火力より高い』
 |  金子 勝 (慶應義塾大学経済学部教授)著
 └────
◆『原発は火力より高い』裏表紙より
原発を再稼働させるための理由として、燃料費高騰による火力発電の高コストがし
 ばしば挙げられる。
 しかし、原発は本当に火力よりも安いのか。
 電力会社の決算書や値上げ申請書など、「表向き」の数字を使って計算をしても、
 「原発は安い」という論理が成り立たないことを明らかにする。
 原発=不良債権の処理方法を具体的に提言。
目次より
 序 章 Xデーが次々やってくる
 第1章 日本原子力発電をどうすべきか
 第2章 損害賠償スキームをの根本的見直しを
 第3章 原発廃炉への道-不良債権をどう処理したらよいのか-
 終 章  分散ネットワーク型社会へ向かって
『原発は火力より高い』  金子 勝 著
 岩波ブックレット No.880
 A5判 70頁 定価(本体560円+税)   発行所 岩波書店
※ たんぽぽ舎でも扱っています。
 お問い合わせは、メールでお願い致します。
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 ┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆ 第3回原子力艦事故避難訓練
日 時:10月29日(土)13;:30開会(13時受付開始)
 集 合:ヴェルクヨコスカ6F大ホール
 横須賀市日の出町1-5(京急横須賀中央駅徒歩5分)
 内 容:講演-呉東弁護士
 避難訓練:ヴェルクよこすかから衣笠駅方面へ約3キロ
 (帽子、マスクを持参してください)
 主 催:東京湾の原子炉から首都圏を守る会
 連絡先:0467-48-2961(三浦半島9条連事務局)
 参加費:500円(資料代)
東京湾には原子力艦という原発が存在しています。政府は「事故はない」を前提に
 しています。避難体制も1キロ以内避難、3キロ以内屋内避難となっていて他の原発
 事故とは違いがあります。
 福島第一原発の事故を見ればこの指針がいかに現実とかけ離れているのか、広く市
 民・社会へアピールするものとして実施します。
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 ┗■5.新聞より2つ
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◆「もんじゅ廃炉決断を」 自民・茂木政調会長促す
自民党の茂木敏充政調会長は16日、本紙などのインタビューで、日本原子力研究開
 発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について「廃炉を含めて一定の決
 断をしなければならないタイミングに来ている」と政府に廃炉の決断を促した。政府
 は廃炉も視野に最終調整している。
 茂木氏は廃炉以外の選択肢について「ないとは言えないが、私の想像力を超えてい
 る」と述べた。理由として、建設費と維持費の総額が累計1兆円を超えているのに、
 運転実績が250日にとどまる、費用対効果の悪さを挙げた。
 もんじゅを巡っては、原子力規制委員会が昨年11月に、運営主体の交代を勧告して
 いるが、受け皿探しは難航している。
 もんじゅは研究開発用の原型炉で、1994年4月に初臨界に達した。95年12月にナト
 リウム漏れ事故が発生して運転を停止。2010年の運転再開直後に燃料交換装置の落下
 事故が起き、再稼働できないまま、大量の機器の点検漏れが発覚した。
 (9月17日東京新聞3面より)
 参考: 自民 茂木政調会長 「もんじゅ廃炉にすべき」
 NHK 2016年9月16日(金) 17時52分 (動画)
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160916/k10010689281000.html
 ◆ この国に三権分立ないのか 【金曜日の声 官邸前】
東京都品川区の無職三輪俊子さん(71) 判決を聞いて、この国には三権分立がな
 いのかと思ってしまう。沖縄の国政選挙と県議選で、辺野古、高江には基地を造らせ
 ないという民意は示されている。本州の人にも理解してもらいたい。
 千葉県習志野市の高校教員高木正さん(61) 裁判所に怒りを感じる。翁長知事の
 仕事は、県民の気持ちを大事にすること。安倍首相の圧力や裁判所の横やりに屈せ
 ず、県民とともに歩んでほしい。
 (9月17日東京新聞29面より)
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