ルネサンス研定例研究会のご案内

著者: 中村勝巳 なかむらかつみ : 大学教員
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日時  2017年8月7日18時開場18時30分開始

会場  専修大学神田校舎7号館6階764教室

報告者 岩佐茂(いわさしげる)さん

テーマ 「環境問題は人間と自然の代謝関係のかく乱である」(『情況』2017年夏号掲載)を考える

会場費 1000円(参加者特価で「情況」誌を資料配布します)

 

内容紹介

唯物史観およびマルクス主義にとって、環境問題は最大の弱点ではないかと思われてきた。とくにポストモダンにおいて、マルクス主義も資本主義と同じ生産力主義であって、環境倫理を接合する必要があるとされてきた。しかしながら、生産力の源泉である労働過程が人間と自然の代謝関係であり、マルクス自身も農業科学に関心が深かったことが、エンゲルスとの書簡のなかに確認できる。これは新MEGAの先行的な研究をふくめた、最新のマルクス研究によって明らかになりつつある。テーマもズバリ『マルクスとエコロジー――資本主義批判としての物質代謝』(堀之内出版)を編纂された岩佐茂さんのインタビュー記事(聞き手・中村勝己)をもとに、マルクスのエコロジー観に触れたい。

 

岩佐茂さん略歴

一橋大学名誉教授。著書に『環境の思想――エコロジーとマルクス主義の接点』(創風社)『環境保護の思想』(旬報社)『生活から問う科学・技術――疎外された工業化からもう一つの工業化へ』(リーダーズノート出版)『マルクスの構想力――疎外論の射程』(編著、社会評論社)『マルクスとエコロジー――資本主義批判としての物質代謝』(編著、堀之内出版)など。