ここベルリンでは、来る11月1日からWomen’s Bodies as Battlefieldと題された、いわゆる日本軍「慰安婦」、正確には日本軍性奴隷に関する映画五本が、映画月間としてフンボルト大学で毎週水曜日の19時から5回にわたって上映、紹介されます。
主催と共催は大小の国際的NGO11団体です。それにふさわしく、紹介される映画も韓国、中国、フィッリピン、インドネシア、台湾とアジア諸国の作品で非常に質の高いものです。英語の字幕、ないしはナレーション付きでインドネシアの作品だけはドイツ語字幕付きですが、どの映画にも不可避的に日本語が出てきます。それはなぜでしょうか?
この問題は、近年の日本のメディアでは、あたかも日韓間だけの問題のごとく扱われていますが、それは大間違いであることがこの上映会でもわかるはずです。多くのアジア諸国との問題なのです。
しかも旧日本軍だけでなく、戦時における性奴隷問題は、極めて普遍的な現在の大きな国際間の課題なのです。
これに対して安倍政権は「見ざる聞かざる言わざる」を決め込もうとしていますが、そんな日本政府の姿勢こそが、外交的孤立を招き、日本の国益に反するものであることを理解できないことこそがこの政権の致命的欠陥の一つです。
この問題に関しては、安倍政権はやることなすこと全てが失敗し、歴史修正主義の恥の上塗りしかできていないことがさっぱり自覚できていないという惨めな姿が、国際世論での客観的な現実です。
それもあり在ドイツの日本の外交関係者の皆様には、フンボルト大学でのこの特別講義に特に参加をお勧めいたします。
少なくとも、この特別講座にケチをつけるために大学に抗議をするような恥晒しだけはしないでいただきたいものです。やりかねない外交関係者とその手先は,
驚くべきことにドイツにもいますから、あらかじめ警告しておきます。
Jeden Mittwoch im November 2017 um 19:00 Uhr
Humboldt Universität zu Berlin, Hörsaal Nr. 1070, Unter den Linden 6, 10099 Berlin
Eintritt frei – Spenden für Überlebende in Indonesien erbeten
入場は無料ですが、インドネシアへの寄付を募るとのことです。
各作品の詳しい紹介は主催者の⇨HPでの解説をご覧ください。
初出:「梶村太一郎の明日うらしま」2017.10.29より許可を得て転載
http://tkajimura.blogspot.jp/2017/10/womens-bodies-as-battlefield.html
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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