慰安婦の記事を「ねつ造でなない」と植村隆さんが訴えている裁判は、札幌に続いて29日(火)に東京高裁でも控訴審第1回口頭弁論が始まります。
これまでの裁判で
・「義母からの情報提供はなかった」
・「金学順さん本人が『挺身隊だった』『連れていかれた』と話していた」
・「西岡力氏は植村攻撃の論拠にしていた韓国の新聞記事を改ざんしていた」
・「櫻井よしこ氏もTVニュースキャスターだった当時、『強制連行された慰安婦』と述べていた」などの新事実が明らかになっています。
詳細は植村裁判を支える市民の会ブログをご覧ください。 https://sasaerukai.blogspot.com/
今回の法廷には、植村さんが91年に初めて金学順さん本人を取材した時の詳細な記録が新しい証拠として提出される予定です。
金さん自身が植村さんの取材にどう答えていたのか、その詳細が明らかにされれば、植村記事が「ねつ造」であるかが明確になるはずです。
【朝日新聞社の第三者委員会報告にも影響】
西岡・櫻井両氏だけでなく、朝日新聞社の第三者委員会も、植村記事が「金学順さんがキーセン学校に通っていた経歴に触れていない」ことを批判しました。
しかし、新証拠によって、この朝日新聞社の第三者委員会報告の批判が妥当なものであったか、再検討が求められると思います。
事実を伝える報道機関として、決してゆるがせにできないポイントです。
法廷の後の報告集会では、これらの新証拠の意味について説明があるほか、植村さんの記録映画の上映、監督の西嶋真司さんのトークなどが予定されています。
傍聴や集会での激励をよろしくお願いいたします。
◆控訴審第1回口頭弁論
日時 10月29日(火)午前10時30分開廷
場所 東京高裁101号法廷
*傍聴は整理券の発行と抽選が予想されます。30分前までにはお越しください。
◆報告集会(申込は不要。無料)
日時 10月29日(火)午後2時~4時
会場 参議院議員会館101会議室
弁護団報告+映画「標的」(短縮版)上映と監督トーク+「新しい証拠と証言の意味」(長谷川綾+植村隆+新崎盛吾)