AAF学校〈アーティストの労働と権利を考える〉

著者: 藤井光  ふじいひかる : 美術家・映像ディレクター
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 2003年アヴィニヨン・フェスティバル(仏)がストライキで中止されたことは記憶に新しい。このとき大きな争点となったのは、アンテルミタン―自営でもなく、有期/無期の給与所得者でもない、断続的 intermittentに雇用される労働者―に関する制度の変更だった。その多くがアンテルミタンである 舞台芸術に携わる芸術労働者(アーティストや技術者な ど)がその制度変更に反対し、ストライキやテレビの生放送をジャックするといった大規模な労働運動を 巻き起こしたのである。この運動を期にパ リでは、従来の労働組合とは異なる形で、個人の権利意識や自らを守る智恵やスキルを共有するための芸術労働者の連帯が生まれ、活動拠点「CIP」 も創設された。
 今回のAAF学校では、旧来の雇用形態にとらわれない多様化する 働き方やライフスタイルを選択した芸術労働者たち(アーティストやアートプロデューサー、 アートNPO、技術者など)が、個人の権利意識 を自覚し、自らを守るスキルを共有するための方法、また組合にとどまらない連帯や運動の可能性などについて考察する。

対談:吉澤弥生 × 藤井光 

【日時】2010年9月13日(月) 18:30~20:30
【場所】アサヒ・アートスクエア
【参加費】2000円(学割:1500円)
【申し込み】氏名・連絡先(e-mail/電話)を明記の上
aafs@arts-npo.orgまで
【主催】アサヒ・アート・フェスティバル実行委員会
【詳細】http://arts-npo.org/aafschool2010.html

吉澤弥生(よしざわ やよい)
大阪大学大学院GCOE特任研究員/NPO法人地域文化に関す る情報とプロジェクト[recip]代表理事、1972年生まれ。