L’Express (2017年5月8日) の記事
https://fr.news.yahoo.com/au-louvre-sc%C3%A8nes-liesse-victoire-204500610.html
(要約)
エマニュエル・マクロン氏の勝利を祝おうと思い、彼の支持者はルーブル広場に集まっていた。決選投票の結果が発表され、マクロン氏がルペン氏に勝ったことが判ると、集まった人々は喜びと安堵の歓声を上げた。しかし、投票を終えた有権者へのインタビューの中には、「マクロンと他の奴なんて、ほとんど違いなんてないさ」といったものや、「私、怖かったわ。とっても怖かったわ。65%の支持率って、十分なものではないわ。恥ずかしいとさえ言える数字よ」といったものなどもあった。こうした意見はあるもののマクロン氏がフランス共和国の第25代大統領に選ばれたのは確かなことである。
(記事紹介者感想)
大方の予想通り、マクロンがルペンを破って大統領選に勝利した。投票率は1969年に次ぐ低さで約75%。無効票も約10%あったと言われている、だがそれでも、2016年に行われたアメリカ大統領選挙の有権者全体の投票率である56%よりもはるかに高い数字であった。アメリカ人よりもフランス人の方が、ナショナリズムや極右主義や差別主義に対する拒否感と危機意識が高いとは必ずしも言えないだろうが、「自由、平等、友愛」というフランスの国是を守ろうとする意識は低くはなかったようである。これでEUの危機とフランスの危機は乗り越えられたという意見もあるが、マクロンの政治力が試されるのはこれからであることを忘れてはいけないだろう。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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