HOWS戦後文学ゼミ報告と討論の集い ナゾの絵巻『鳥獣戯画』をどう視るか

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ナゾの絵巻『鳥獣戯画』をどう視るか

 

◦6月28日㈰ 午後2時~ 本郷文化フォーラムホール

報告=画家・金山明子さん

特別上映 ドキュメンタリー映画『鳥獣戯画』(1966年、24分、特別上映松川八洲雄監督)

 

 

院政が揺らぎはじめた平安末期、変革の気運高まるなか、下からの民衆の声も澎湃としてわきあがる時代の転形期――。

絵巻『鳥獣戯画』はそうした時代背景のなかに誕生した。鳥獣戯画とは一体何なのか? 誰が、何のために描いたのか?ナゾを秘めた動物のしぐさや身ぶり、それをいかに視るか、どう読み解くか。

文字通りの戯画か、現代に通じる寓意か。

それは800年の時を経て、いま、語るに値するのか、否か。各人各説 歓迎!

 

 

◆報告にあたって: 画家・金山明子

 

わたしたちの笑う力が萎えて久しい。日々、過剰なほど充満しているのは吉本興業の似而非笑劇で、こんなものが笑いであるはずもない。二四時間、すべてのコミュニケーション・ツールが拉致・監禁の憂き目にさらされている。こんな世の中、生きていたって面白いことなどありゃあしない。いっそ舌を噛んで死んでしまおうかとさえ思うこのごろ、そんなときになにげに眼についた「鳥獣戯画」。萎えた笑いをふくらませ、日ごと食い込む労働の、苦しみのたけを吹き飛ばし、明日へとつなぐのが笑う力。その強化のためにも、武井昭夫と花田清輝の対談『運動族の意見―映画問答』に登場する映画『鳥獣戯画』を特別上映にて、一意直到のときを共に楽しみたい。

 

参加費=500円(レジュメ・資料代等込み)

●主催=HOWS戦後文学ゼミ

●連絡先:東京都文京区本郷3-38-10さかえビル2F

お問合せはHOWS事務局まで ☎03-5804-1656