HOWS講座 大西巨人『神聖喜劇』を読む 第3回

HOWS講座第3回のご案内です。ご参加いただければ幸いです。光文社文庫版(全五巻)をテキストにし1年間かけて読みます。

HOWS講座 大西巨人『神聖喜劇』を読む

── 光文社文庫版(全五巻)をテキストに

アドバイザー=立野正裕(元明治大学教員) 山口直孝(二松学舎大学教員)

◆講座:大西巨人『神聖喜劇』を読む(第3回)

日時:2月13日(水)18:45~21:15

「第三部 運命の章」(光文社文庫版第二巻)

──「安芸」の彼女の諦念

報告:首藤 滋(HOWS受講生)

会場:本郷文化フォーラムホール

東京都文京区本郷3-29-10飯島ビル1F

URL:http://www.hows.jpn.org/

E-mail:hows@dream.ocn.ne.jp

アジア太平洋戦争中の対馬兵営を舞台に、青年知識人東堂太郎が不条理に抵抗しながら回生していくさまを描いた本作は、20世紀文学の傑作と評価されている。全五巻、文庫本で2,500ページの大作を1年かけて読み、主人公たちがたたかう精神をいかにつちかい、連帯する可能性をはぐくんでいったかを検証し、その今日的意義を探っていく。

〈報告者の一言〉

「戦争とは殺して分捕ること」の大前田軍曹に「アジア解放の戦争」とする理想主義者村上少尉が対決、考える東堂二等兵。深い虚無感に浸りながらも心身合一を得た「安芸」の女と東堂が「儀式」を経て訣別した長い回想。最後に被差別部落民成立の歴史を考察し隊内差別の理不尽をみる。

<今後の予定>

第4回3月13日(水)

「第四部 伝承の章」── 村崎一等兵の階級意識

報告=飯島 聡 (光文社文庫版第二巻)

アドバイザー=立野正裕(元明治大学教員)

 

このシリーズは、受講生が分担して報告を行ない、1年間を通して行なっていきます。