HOWS講座第2回のご案内です。ご参加いただければ幸いです。光文社文庫版(全五巻)をテキストにし1年間かけて読みます。
HOWS講座 大西巨人『神聖喜劇』を読む
── 光文社文庫版(全五巻)をテキストに
アドバイザー=立野正裕(元明治大学教員) 山口直孝(二松学舎大学教員)
アジア太平洋戦争中の対馬兵営を舞台に、青年知識人東堂太郎が不条理に抵抗しながら回生していくさまを描いた本作は、20世紀文学の傑作と評価されている。全五巻、文庫本で2,500ページの大作を1年かけて読み、主人公たちがたたかう精神をいかにつちかい、連帯する可能性をはぐくんでいったかを検証し、その今日的意義を探っていく。
◆1月16日(水) 18:45~21:15
「第二部 混沌の章」(光文社文庫版第一巻)──
大前田軍曹の「聖戦」批判
報告=斉藤光太郎(HOWS受講生)
〈報告者のコメント〉
些末な理不尽にも行き渡る軍=天皇制国家の無責任の論理に、ついに屈せざる個人の尊厳はあるのか?無学な兵たちの素朴な反抗に東堂の虚無主義は揺すぶられる。そして大前田軍曹の語る「聖戦」のおぞましき正体。
〈会場〉
HOWS(本郷文化フォーラムワーカーズスクール)
東京都文京区本郷3-29-10飯島ビル1F小川町企画内
TEL:03(5804)1656
FAX:03(5804)1609
URL=http://www.hows.jpn.org/
<今後の予定>
第3回2月13日(水)
「第三部 運命の章」──「安芸」の彼女の諦念
報告=首藤 滋 (光文社文庫版第二巻)
第4回3月13日(水)
「第四部 伝承の章」── 村崎一等兵の階級意識
報告=飯島 聡 (光文社文庫版第二巻)
このシリーズは、受講生が分担して報告を行ない、1年間を通して行なっていきます。