NHK「格納容器圧力上昇 空気を外に放出を検討」 ・小出氏「急性死から身を守るには」

3月12日午前2時「格納容器圧力上昇 容器内の汚染された空気を外に放出することを検討中」との報道(NHK)がありました。

なお、原子力安全・保安院「地震による原子力施設への影響について(2時00分現在) (第9報)」は以下をご覧ください。

http://kinkyu.nisa.go.jp/kinkyu/2011/03/200-9.html

念のため、小出裕章氏の「みえない雲の向こうに視るべきもの」(08年12月19日ちきゅう座掲載)から

「急性死から身を守るには」を引用・掲載します。

https://chikyuza.net/modules/news2/article.php?storyid=185

(引用開始)

原子力発電所で事故が起きた場合、放射能は風に乗って流れてきます。被害を防ぐために何よりも肝心なことは、流れてきた放射能に巻き込まれないことです。しかし、放射能をみることはできません。とても難しいことですが、冷静に風向きを見て、原子力発電所の風下から直角方向に逃げることが一番大切です。そして可能であれば、できるだけ原子力発電所から離れることも大切です。でも、仮に少しぐらい離れたところでも、雨にでも襲われれば濃密な汚染を受けてしまいます。放射性物質を身体に付着させることは大きな危険となりますので、雨合羽や頭巾、帽子、それに着替えは必須です。また運悪く放射能に巻き込まれてしまった場合には、それを呼吸で取り込まないようにすることが大切です。マスク、あるいは濡れタオルもそれなりに効果があるでしょう。
ただ一番心配なのは、私達が事故の発生を知ることができるかどうかということです。国や電力会社は事故を過小評価し、できればなかったことにしようとします。一刻を争うような事態になっても、おそらくは情報がでてこないでしょう。おまけに風速4m/秒とすれば、放射能は一時間に14㎞流れます。普通の人は走っても到底逃げられません。車はおそらく交通網が麻痺して動かないでしょう。

(引用終わり)

(3月12日05時、以下を補足。)

3時33分のNHKニュース「福島第一原発 圧力上昇で空気放出へ』(海江田経済産業大臣の記者会見・関村直人東京大学教授の見解など)は、以下をご覧ください。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110312/t10014615391000.html